賃貸契約時には保証人を求められますが、フリーターで保証人無しだと借りられるお部屋はないのでしょうか?
自分には賃貸契約ができないのか気になりますよね。
そこで本記事では、保証人無しフリーターでも賃貸を契約することは可能なのかについて詳しく紹介していきます。
これから1人暮らしを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
- 保証人がいなくても賃貸は契約可能
- 保証人がいない場合は保証会社を利用する
- 保証会社を利用するか保証人を立てるかは自分で選べないことが大半
目次
【結論】保証人なしフリーターでも賃貸は借りられる!
結論から書くと、保証人なしのフリーターでも賃貸は借りることができます。
フリーターは保証人がいないとお部屋を借りられないというのは一昔前の話であっても、現代ではフリーターに限らず保証人よりも保証会社を利用することの方が一般的です。
フリーターだからと言って賃貸契約を断られてしまうことはないため、一人暮らしを始めてみたいと思っている方はお部屋を探してみましょう。
生活していけるだけの安定した収入があり、収入に見合った家賃のお部屋を選んでいれば審査も落ちることはあまりありません。
保証人よりも保証会社を利用するのが一般的
現代では、どんな職業に就いている方でも賃貸契約時に保証人ではなく、保証会社を利用することが一般的です。
そのため、仮に事情があり保証人を立てることができなかったとしても保証会社を契約すればお部屋は借りることができます。
保証会社の利用には審査があり、保証会社を利用する場合には大家さんの審査を受ける前に保証会社の審査を受ける必要があります。
保証会社を利用するか保証人を立てるか選べるケースもありますが、基本的には8割以上保証会社を契約するよう指定されているため注意が必要です。
保証人なしフリーターが賃貸審査でチェックされるポイント
保証人がいないフリーターが審査でチェックされるのは、大きく分けて下記の3つのポイントです。
保証人なしフリーターが賃貸審査でチェックされるポイント
- 収入と家賃の割合
- 勤続年数と職種
- 人柄に問題がないか
細かい審査ポイントは利用する保証会社によって変わりますが、上記の3つはどこの保証会社を利用してもチェックされることが多いです。
収入と家賃の割合
審査でチェックされるポイント1つ目は、「収入と家賃の割合」です。
お部屋を貸す側は家賃を滞納されたくないと考えているため、審査の際には必ず収入と家賃の割合がチェックされます。
毎月しっかりと稼いでいたとしても、収入に家賃が見合っていないと落とされてしまうので注意が必要です。
家賃は、収入の1/3以下を目安に決めることが大切です。
この目安を大きく超えてしまうと、支払い能力がないと判断されてしまいます。
勤続年数と職種
審査でチェックされるポイント2つ目は、「勤続年数と職種」です。
審査では、バイトの勤続年数と職種もチェックされます。
勤続年数はできるだけ長い方が良い評価を受けることができ、職種は水商売などの夜に働く職種に就いていると嫌がられる傾向があります。
昼のアルバイトを1年以上継続して続けているのであれば、職種や勤続年数で引っ掛かることはまずないと考えて良いでしょう。
水商売で働いている場合には、水商売専門の不動産を利用した方がスムーズにお部屋が見つかります。
人柄に問題がないか
審査でチェックされるポイント3つ目は、「人柄に問題がないか」です。
あまり意識していない方が多いですが、審査では申込者の人柄もチェックされています。
なぜかと言うと、人柄でお部屋を貸した後でトラブルを起こしそうかどうかの判断がある程度つくからです。
相談に行った際にスタッフに対して失礼な態度をとったり、不清潔な服装を着ていったりすると、人柄に問題がありそうだと審査に落とされるので注意しましょう。
保証人なしフリーターが賃貸を契約するコツ
保証人がいないフリーターが賃貸を契約するためのコツを紹介します。
契約するためのコツは、下記の3つです。
保証人なしフリーターが賃貸を契約するコツ
- 手取り金額の4分の1以内で物件を探す
- 家賃の24倍以上の貯金を作っておく
- 見た目の清潔感や態度に注意して悪い印象を与えない
下記からは、それぞれのコツについて詳しく紹介していきます。
手取り金額の4分の1以内で物件を探す
一般的には、家賃は手取り月収の3分の1以内に収めるのが理想とされていますが、審査に落ちそうな場合には手取り月収の4分の1以内に収めることがおすすめです。
なぜかと言うと、審査では収入に対する家賃の割合がチェックされているからです。
月収の3分の1でも受かるお部屋は探せばあるかと思いますが、それよりもさらに家賃を下げ月収の4分の1以下に収めた方が審査通過率は高まります。
引っ越しを急いでいて落ちたくない場合は、万全を期して4分の1以下に収めることを考えてみましょう。
家賃の24倍以上の貯金を作っておく
2つ目のコツは、「家賃の24倍以上の貯金を作っておくこと」です。
数十万円程度の貯金であれば、審査で有利になることはありませんが、2年分の家賃相当のまとまった貯金があれば収入面を心配された際にアピールポイントにすることができます。
フリーターとして働いており収入が少ない場合には貯金を作ることは簡単ではないかもしれませんが、引っ越しを急いでいない場合はできる限り前もって貯金を作っておくようにしましょう。
見た目の清潔感や態度に注意して悪い印象を与えない
不動産屋さんにお部屋の相談に行く際は、できる限り清潔感のある服装を選び、態度にも注意することが大切です。
なぜなら、見た目や態度に不安を感じる方にお部屋を貸したいと思う不動産屋さんはいないからです。
不動産屋さんと直接顔を合わせる数時間だけで良いので、できる限り清潔感のある服装、社会人として恥ずかしくない態度を心がけるようにしましょう。
態度や服装でトラブルを起こしそうな人物だと思われてしまうと、お部屋のグレードに限らずどこのお部屋も借りられなくなってしまいます。
保証人なしフリーターが賃貸審査に落ちた場合の対処法
フリーターは会社勤めの方に比べて審査が厳しいため、人によっては落とされてしまうこともあるかと思います。
そこでここでは、落とされてしまった場合の対処法を紹介していきます。
保証人なしフリーターが賃貸審査に落ちた場合の対処法
- 連帯保証人を立てて審査を受け直す
- 両親や兄弟に代理契約を依頼する
- 独立系の保証会社に変更する
- アリバイ会社を利用する
連帯保証人を立てて審査を受け直す
1つ目の対処法は、「連帯保証人を立てて審査を受け直す」です。
審査は通常保証会社と大家さんの2回行われますが、保証会社の審査に落ちてしまった場合は連帯保証人を立てることがおすすめです。
連帯保証人とは、契約者である自分が何らかの事情で家賃を支払えなくなってしまった際に、代わりに責任を負う立場の役割のことで、保証人を立てることができれば保証会社との契約は回避することができます。
保証会社の審査はフリーターに厳しいですが、保証会社を利用する限り審査を回避することはできないため、保証人を立てられる場合は保証人を選択することも考えてみましょう。
両親や兄弟に代理契約を依頼する
2つ目の対処法は、「両親や兄弟に代理契約を依頼する」です。
やはりフリーターは審査の通過が難所のため、もしも頼れる親族がいるのであれば親族に代理で契約をしてもらうことも1つ手です。
1度落とされてしまっている以上、他社で審査を受け直しても受かる可能性は高いとは言えないので、親族を頼れる方は頼ることも検討してみましょう。
なお、代理契約は事前に不動産屋さんに確認をとらなければ契約違反になってしまいます。
代理契約をする際は、必ず事前に確認をとって許可を得てから契約を結ぶようにしてください。
独立系の保証会社に変更する
3つ目の対処法は、「独立系の保証会社に変更する」です。
保証会社は、大きく分けて信販系・LICC系・独立系の3つに分類されます。
信販系とLICC系と呼ばれる保証会社は審査が厳しい傾向がありますが、独立系の保証会社はどこも審査が緩い傾向があります。
そのため、もしも落とされてしまった場合には、保証会社を独立系に変更して再度審査を受けてみることがおすすめです。
独立系であれば、信用情報に傷があるような方でも審査に通過することが可能です。
アリバイ会社を利用する
4つ目の対処法は、「アリバイ会社を利用する」です。
アリバイ会社とは、フリーターのように職業だけで審査に落とされてしまう職業に就いている方がスムーズに賃貸を借りられるよう、実在する会社に在籍しているというアリバイを提供している会社です。
アリバイ会社を利用すれば、職業だけで審査に落ちるフリーターでもスムーズに審査に通過できる確率が高まります。
利用には2~3万円ほどの費用が掛かりますが、どうしても審査に通過できない場合はアリバイ会社の利用も検討してみましょう。
保証人なしフリーターにおすすめの賃貸
フリーターで1人暮らしを考えている場合は、下記のような賃貸を借りることがおすすめです。
保証人なしフリーターにおすすめの賃貸
- 築30年以上のお部屋
- 家賃の安い単身者向けのお部屋
- フリーレント物件
- 敷金・礼金・仲介手数料が全て無料の物件
上記のような特徴に当てはまる物件は、初期費用が安く抑えられます。
築30年以上のお部屋
賃貸はどの建物も借りる前に築年数が確認できますが、ほとんどの人が新築と築年数がかなり経っている建物とでは新築を選ぶ傾向があります。
そのため、築年数が30年以上の物件はお金に余裕がある方からは嫌がられる傾向があり、家賃が安くなっていることが多いです。
築年数が古いからと言って地震が起きた際に建物が倒壊したり、住むうえで不便を感じたりすることはほとんどないため、お金に余裕がないフリーターにとって築古物件は狙い目です。
家賃の安い単身者向けのお部屋
1人暮らしの場合は、単身者向けのお部屋に絞ることで家賃を下げることができます。
単身者向けの物件と2人以上が入居できる物件とではお部屋の広さや部屋数が違うため、単身者向けの物件の方が狭い代わりに家賃が安い傾向があります。
お部屋で過ごす時間が長くないのであれば、狭いお部屋でも快適な生活が送れるため、家賃を安く抑えたい場合は単身者向けの狭いお部屋も検討してみましょう。
1人暮らしなら6~7畳ほどが目安です。
フリーレント物件
初期費用を抑えたい場合は、フリーレント物件もおすすめです。
フリーレント物件とは、お部屋を契約してからすぐの家賃が一定期間無料になる物件です。
物件ごとに決められたフリーレント期間によって無料になる期間は変わりますが、大抵1か月、長いと3か月ほど無料で借りることができます。
フリーレント物件にデメリットは存在しないため、初期費用を抑えたい場合は探してみましょう。
なお、フリーレント物件の場合にも契約時に前家賃はかかるので、その点だけは勘違いしないよう注意してください。
敷金・礼金・仲介手数料が全て無料の物件
フリーターで初期費用を安く抑えたい場合は、敷金・礼金・仲介手数料が全て無料のトリプルゼロ物件を狙うこともおすすめです。
普通は敷金や礼金、仲介手数料がかかるのに、なぜトリプルゼロ物件は全てが無料なのかというと大家さんの意向で早くお部屋に人を入れたいからです。
建物内の複数のお部屋で同時に退去が発生した際などに、少しでも早くお部屋を埋めるためや立地条件が少し悪い際などのとにかく入居者を早く入れたい際に行われます。
トリプルゼロ物件は、不動産屋さんのキャンペーンで行われているケースが多く、お部屋探しサイトよりも不動産屋さんで直接確認した方が早いです。
保証人なしフリーターが賃貸を借りる際にかかる費用
保証人のいないフリーターが賃貸を借りる際にかかる費用を紹介します。
これから1人暮らしを検討している方はぜひ参考にしてください。
賃貸を借りる際にかかる費用のおおまかな内訳は、下記の通りです。
賃貸を借りる際にかかる費用の内訳
- 敷金 家賃1か月分
- 礼金 家賃1か月分
- 仲介手数料 家賃1か月分
- 保険料 1~2万円
- 保証会社利用料 家賃半月~1か月分
- 鍵交換費用 1~2万円
- 前家賃 1か月分
- 引っ越し業者利用料 5万円前後
上記の内訳で家賃が5万円と仮定すると、賃貸を借りるのには合計で29万5,000万円ほどの費用がかかります。
保証人なしフリーターが賃貸を借りる際によくある質問
最後に保証人なしフリーターが賃貸を借りる際によくある質問についてまとめて紹介していきます。
これから1人暮らしを始めようか検討中のフリーターの方は、ぜひ参考にしてください。
よくある質問
- フリーターは引っ越しの審査を通過できませんか?
- 20歳のフリーターは賃貸を借りられますか?
- フリーターでも保証人ありなら賃貸を借りられますか?
- 無職で貯金なしだと賃貸は借りられませんか?
フリーターは引っ越しの審査を通過できませんか?
フリーターだと賃貸は契約できないという噂がありますが、そんなことはありません。
フリーターであっても毎月安定した収入があり、収入に見合った家賃のお部屋を選んでさえいれば審査には通過することができます。
フリーターで1人暮らしを考えている場合は、まず自分の収入だけで生活できるほどのバイトを確保してから、その収入で借りられるお部屋を探してみましょう。
家賃の目安は月収の1/3以下です。
目安を大きく超えてしまうと生活が苦しくなるので注意しましょう。
20歳フリーターは賃貸を借りられますか?
20歳フリーターだと賃貸審査で落とされやすい傾向がありますが、毎月しっかりと生活費を稼げており、収入に見合った家賃のお部屋を選んでいれば賃貸を借りることができます。
借りづらいというだけで絶対に借りられないわけではないため、1人暮らしを考えている方は諦めずに挑戦してみましょう。
お部屋を選ぶ際は、自分の月収の1/3以下に家賃を抑えることがポイントです。
その目安よりも家賃の高いお部屋を選んでしまうと審査の難易度が上がるので注意してください。
フリーターでも保証人ありなら賃貸を借りられますか?
フリーターの方であっても保証人なしで賃貸を借りられます。
というのも、最近では保証人よりも保証会社を利用することの方が主流となってきており、職業に関係なく大家さんから保証会社を利用するよう指定されているケースが大半だからです。
保証人必須の物件は少ないですがまだ存在するため、保証人がいた方がお部屋の選択肢は広がりますが、仮にいなかったとしてもお部屋を借りることはできます。
なお、保証会社の利用にはお金がかかるため、初期費用を抑えたい場合は保証人必須の物件を選ぶこともおすすめです。
無職で貯金なしだと賃貸は借りられませんか?
無職で貯金なしの場合、自力で賃貸を契約することは難しいです。
なぜかというと、無職で貯金もない方にお部屋を貸してもまず初期費用が支払えないからです。
自分で契約するのではなく、両親や祖父母などに代理で契約をしてもらう方法であれば借りることができますが、自分が契約者になりたい場合は借りる方法はないと思った方が良いでしょう。
無職貯金なし状態で賃貸を契約しなければいけない事情があるのであれば、不動産屋ではなく役所に相談に行ってみてください。
生活保護を受給していれば賃貸は契約可能です。
【まとめ】保証人なしフリーターでも賃貸契約は可能?
本記事では、保証人なしフリーターでも賃貸契約は可能かについて紹介しました。
いかがだったでしょうか?
保証人無しフリーターでも賃貸契約は可能です。
フリーターという職業に関係なく、現代では保証人よりも保証会社を利用することの方が一般的なため、保証人が立てられなかったとしても全く問題ありません。
1人暮らしを始めてみたいと考えている方は、十分に貯金を貯めて無理なく借りられるお部屋を探してみましょう。
本記事がこれから1人暮らしを考えているフリーターの方のお役に立てれば幸いです。