大手である全保連の審査に落ちてしまうと、自分はお部屋を借りられないのではないかと不安になってしまいますよね。

そこで本記事では、全連保の賃貸審査に落ちる理由と対処方法を詳しく紹介していきます!
落ちやすい人の特徴も紹介しているので、落とされた理由がわからない場合は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • 全保連は他と比べて審査が厳しい!
  • 落ちた場合は審査が緩い独立系を利用する
  • 任せられる家族がいるなら連帯保証人を付ける

全保連の基本情報

全保連の基本情報

まず全連保と言われても何のことかわからないという方のために、基本情報を紹介します。

社名 全保連株式会社(ZENHOREN CO,LTD.)
本社所在地 沖縄県那覇市
会社設立年月日 2001年11月16日
特徴 申し込み実績が年間約30万件以上で業界大手クラス

全保連は業界大手クラスの会社ではありますが、お部屋を借りる際の保証会社は他にもたくさん存在しています。

そのため、仮に初めて審査を受けたのが全保連で、その際に受かることができなかったという場合にもお部屋を借りられなくなる訳ではありません。

他の保証会社を利用できるお部屋であれば、探せばどこかしらのお部屋は借りることが可能です。

全保連は信用情報を確認する信販系の保証会社

信販系で確認される項目

  • 過去に自己破産・任意整理をしていないか
  • クレジットカード事故は起こしてないか
  • 多重責務者ではないか
  • 多額の借金を負っていないか
  • 家賃や携帯料金の滞納履歴はないか

保証会社には、大きく分けて3つの種類が存在し、全保連はその中でも最も審査が厳しいと言われている信販系の保証会社に分類されます。

そのため、社会的信用が低い職業に就いている方や安定収入がない方、過去に家賃の滞納やカードローンの滞納をしている方の場合は、審査に通らない可能性が高いと言えます。

上記に当てはまる場合は、できる限り全保連を含む信販系の保証会社以外を選ぶようにし、保証会社の選択肢が無く変更できない場合は独立系が利用できるお部屋を探すようにしましょう。

独立系の保証会社は、保証会社の中で最も審査が緩いと言われており、審査で信用情報のチェックを行わないため、他の保証会社の審査に落とされてしまった方でも通過できる可能性があります。

全保連は家賃の滞納を共有する「LICC」に加盟

全保連はLICC加盟会社のため、他の加盟会社と情報を共有しています。
そのため、直近5年以内にLICCに加盟している他の会社または全保連で滞納をした履歴がある場合には、落とされてしまう可能性が高まります。

その他の加盟会社は、下記の通りです。

LICC加盟会社

  • アーク株式会社
  • 株式会社アルファー
  • 株式会社エイト賃貸保証
  • エルズサポート株式会社
  • 株式会社近畿保証サービス
  • 興和アシスト株式会社
  • ジェイリース株式会社
  • ナップ賃貸保証株式会社
  • 賃住保証サービス株式会社
  • ホームネット株式会社
  • 株式会社宅建ブレインズ

全保連は審査が最も厳しい信販系の保証会社

全保連は審査が最も厳しい信販系の保証会社

保証会社には、信販系・独立系・LICC加盟の3つの種類があり、それぞれ審査の厳しさが異なっています。
中でも信販系は最も厳しいと言われており、全保連はその最も厳しい信販系の保証会社にあたります。

保証会社の種類 審査難易度 特徴
信販系 審査時に過去の滞納歴や自己破産歴、クレジットカードの事故情報などまでチェックされる
LICC加盟系(信用系) LICCに加盟している会社間で情報を共有している
独立系 各社独自の審査基準を設けており、信販系やLICC加盟系で落ちた人でも通過しやすい

信販系の保証会社の場合、過去に家賃の滞納歴やカードローンの滞納歴があると現在の状況や選んだお部屋に関係なく落ちる確率が高まります。

過去の滞納歴は約5年ほどは残っているため、心当たりがある場合は信販系の利用は避けるようにしましょう。

その他の信販系保証会社

  • 株式会社アプラス
  • 株式会社セゾン
  • 株式会社ジャックス
  • 株式会社エポスカード
  • オリエントコーポレーション
  • 株式会社ライフ
  • 株式会社セディナ

全保連の審査に落ちてしまった時の対処法4つ

全保連の審査に落ちてしまった時の対処法4つ

落ちることは珍しいことではないため、落ちても焦る必要はありません。
落ちてしまった場合は、下記の対処法をとりましょう。

落ちた際の対処法4つ

  • 審査が緩い独立系を利用する
  • 安定収入のある家族や親族に連帯保証人になってもらえないか頼む
  • 家族や親族に代理で契約をしてもらう
  • 条件を見直して他の物件に申し込む

信販会社以外の保証会社に変更して審査する

対処法1つ目は、「信販会社以外の保証会社に変更して審査する」です。

保証会社には、信販系・独立系・LICC加盟の3つの種類があり、種類ごとにそれぞれ審査の厳しさが異なっています。

中でも信販系は最も厳しいと言われており、全保連はその最も厳しい信販系の保証会社にあたります。
再び審査を受ける際は、同じ信販系と呼ばれる会社を利用してしまうと、また落ちてしまう可能性が高いため、最も審査が緩いと言われている独立系を利用するようにしましょう。

独立系に当てはまる会社は、下記のとおりです。

独立系の会社

  • 日本セーフティー株式会社
  • 株式会社Casa
  • フォーシーズ株式会社
  • 株式会社オーロラ
  • 日本賃貸保証株式会社
  • ハウスリーブ株式会社

連帯保証人を添えて審査する

対処法2つ目は、「安定収入のある家族や親族などの血縁者に連帯保証人になってもらい審査を受ける」です。

もし一度目の審査で連帯保証人を設定せずに審査を受けていたのであれば、連帯保証人を付けるだけで簡単に審査に受かるようになるかもしれません。

家族や親族に安定的な収入のある方がいる場合には、積極的に頼んでいきましょう。
連帯保証人は無職やフリーターのような方には依頼することはできないので、その点だけは注意してください。

なお必ずしも血縁者に依頼しなければいけないわけではなく、場合によっては友人であっても問題ありません。

しかし友人に依頼してしまうと、迷惑が掛かった際に信頼関係が壊れる可能性が高いため任せる際はよく考える必要があります。

近しい親族に代理契約してもらう

対処法3つ目は、「近しい親族に代理契約してもらう」です。

無職やフリーター、ナイトワーカーといった職業が悪というわけではありませんが、一般的に社会的信用が低いと言われているようなナイトワークなどの職業に就いている方は、審査が厳しくなる傾向にあります。

そのため、何度も職業が原因で審査に何度も落とされてしまうという場合には、家族や親族に代理で契約をしてもらうことがおすすめです。

職業を秘密にしている場合は、家族には収入が不安定で契約できない、転職したばかりで落とされるなどと説明しましょう。

なお稀に代理契約を違法だと勘違いしている方がいますが、親族にお部屋を代理で契約してもらう行為は違法ではありません。

一人暮らしをされている学生さんの中には、ご両親に代理で契約を結んでもらっているケースも少なくありません。

④条件を見直して他の物件に申し込む

対処法4つ目は、「条件を見直して他の物件に申し込む」です。

借金歴もない、職業も普通のサラリーマン・OL、カードローンの滞納歴もないということであれば審査に落ちてしまったのは自分に原因があるのではなく、選んでいるお部屋が悪いのかもしれません。

考えてみても自分に非があるとは思えない場合には、一旦冷静になって条件を見直すことを検討しみましょう。

社会的信用度の高い職業に就いていて安定的な収入を持っていたとしても、収入額に見合わない高額な家賃のお部屋を選んでしまうと審査には落とされてしまいます。

審査では一般的に月収の3分の1以下に収まっているかを基準としているため、自分の月収の3分の1以下を目安に自分に見合った家賃を割り出してみてください。

全保連に審査を提出する前に確認しておきたいチェックリスト

全保連に審査を提出する前に確認しておきたいチェックリスト

全連保に審査を提出する前に確認しておきたいチェックポイントを紹介します。
これから全保連の審査を受ける予定の方は、ぜひ参考にしてください。

全保連に審査を提出する前に確認しておきたいチェックリスト

  • 過去に家賃の滞納歴や信用情報に傷を残していないか
  • 家賃が月収や年収の目安内に収まっているか
  • 連帯保証人を近親者に依頼できないか
  • 貯金残高に十分な余力はあるか

過去に家賃の滞納歴や信用情報に傷を残していないか

過去に家賃の滞納歴や信用情報に傷がある場合は審査で落ちる可能性が高いと言えます。
なぜなら全保連の審査では、過去の家賃滞納状況を始めとした信用情報の確認が行われるからです。

信用情報は数年間履歴が残るため、過去に借金やカードローン・家賃の滞納をしている方は落ちる可能性を考えておくべきです。

信用情報が引っ掛かり審査に落ちる可能性が高い場合には、親族に連帯保証人を任せることをおすすめします。

連帯保証人とは、自分が家賃の支払いを滞納した際に代わりに責任を負って支払う役割のことで、申込時に保証人を立てておくと審査が有利になります。

責任の重い役割ですが、自分が家賃を滞納しなければ一切の迷惑がかからないため、頼むことも検討してみると良いでしょう。

家賃が月収や年収の目安内に収まっているか

審査に申し込む際は、希望のお部屋の家賃が月収や年収の目安内に収まっているかが非常に重要になります。

なぜなら、一般的にお金に困ることなく生活できる家賃の目安は月収の1/3以下と言われており、審査時にも「家賃が月収の1/3以下に収まっているか」を考慮されるからです。

そのため、仮に社会的信用のある職業に就いていて、過去に借金や滞納歴がない方であっても、自分の月収・年収に見合わない家賃の物件を選んでしまうと審査に落ちる可能性が高まります。

家賃が高い物件の方が魅力的なお部屋は多い上に、利便性も高い傾向があります。
しかし、家賃が高い物件は同時に収入が少しでも減った際に苦しい思いをする原因にもなるため、欲張らず無理なく支払える金額までを選ぶようにしましょう。

連帯保証人を近親者に依頼できないか

可能であれば審査時には近親者に依頼して連帯保証人を立てることをおすすめします。
なぜなら、保証人を立てていた方が審査に通過しやすくなるからです。

頼める近親者がいる場合は依頼して保証人になってもらいましょう。
なお、以前は保証人を友人や知人に任せるケースもありましたが、最近では原則親族を選ぶことになっています。

友人や知人を指定していると仲介業者で申し込みを行う時点で止められてしまうため注意してください。

貯金残高に十分な余力はあるか

全保連は審査が厳しい信販系の保証会社ですが、貯金残高による審査に対応しているため、預貯金に十分な余力がある場合には預金審査を申し出ることが可能です。

一時的にパートやアルバイトとして働いており収入が少ない場合や、無職で完全に収入が無い状態でお部屋を探している場合には、預金審査を受けることを検討してみましょう。

預金審査の審査基準は明かされていませんが、無職の方からも申し込みを受け付けているため十分な貯金があれば受かる可能性があると考えられます。

全保連の審査にかかる時間は通常1~2日程度

全保連の審査にかかる時間は通常1~2日程度

結果が返ってくるまでの時間は通常1~2日程度、遅くても3日程度だと言われています。
これは結果が通過している場合にも落ちている場合にも変わらないため、連絡が遅いからと言って不安を感じる必要はありません。

引っ越しシーズンといった繁忙期やお盆休み・年末年始といったお休みシーズンはもちろん通常よりは待ち時間が延びるので注意しましょう。

基本的にはすぐに返事が来るため、勝手に通過できてるだろうと思い込み引っ越しの準備を進めるのは絶対にやめるようにしてください。

引越の準備をしてしまっていたとしても、落ちた場合は結果は変わらないため、最悪の場合住む場所がなくなる可能性があります。

全保連の審査結果が出るまでの流れ

結果が出るまでの流れを紹介します。

STEP.1
申し込み
まずは申し込みをする必要があります。申し込みの際に1つでもミスや記入漏れを作ってしまうと、修正をする手間が発生し結果が出るまでに時間がかかるので注意しましょう。
STEP.2
内容確認と審査
申し込みが完了すると内容の確認と審査が行われます。
STEP.3
結果発表
審査が終了すると結果が発表されます。落ちている場合にはそこで終了し、通過できていた場合には契約へと移ります。
STEP.4
契約
結果が返ってきた際に通過していると契約となります。

内容確認時には、記入した各電話番号に実際に電話がかかってくるので、緊急連絡先に家族の連絡先を提出した際はあらかじめ本人に電話がくる旨を伝えておきましょう。

電話が来たタイミングで出られなくても問題ありませんが、何度も電話の対応ができないとその分結果が出るまでの時間がかかります。

全保連の審査に関するQ&A

全保連の審査に関するQ&A

最後に全連保の審査に落ちることについてよくある質問を紹介します。
何かしらの疑問を抱えているという方は、ぜひ参考にしてください。

今回紹介するのは下記の3つの質問です。

全連保の審査に落ちることに関するQ&A

  • 借金があると落ちますか?
  • 落ちたらどうしたら良いですか?
  • 結果の連絡が遅いのはなぜ?落ちているからですか?

全保連は借金があると審査に落ちますか?

全保連では、多重責務者ではないかを確認されると言われています。
そのため借金を抱えている場合には、審査に落とされる可能性が高いと言えます。

必ずではないかもしれませんが、高確率で落ちることを頭に入れておきましょう。
なお、家賃の滞納歴もチェックされているため、借金はなくても滞納歴はあるという方も要注意です。

過去に借金の返済に滞りがなければ審査に影響を及ぼす可能性は低いです。

全保連の審査に落ちたらどうすれば良いですか?

落ちた場合の選択肢としては、他の保証会社に変更して再度同じお部屋の審査を受ける、そのお部屋は諦めて他のお部屋を探すという2つの選択肢があります。

どうしてもそのお部屋が諦められない場合には保証会社を変更できないか不動産屋に相談し、そうでない場合は他のお部屋を探してみてください。

なお、保証会社は1つの建物あたり1社のことが多く、1度落ちてしまったとしても再度審査を受けられるかどうかは建物ごとに違うので注意しましょう。

全保連の審査結果連絡が遅いのは落ちてますか?

結果の連絡が遅いのには、さまざまな理由があることが考えられます。
確かに落ちているというケースもありますが、必ずしも遅いと落ちているわけではないので勘違いしないようにしましょう。

年末年始・お盆休みシーズン・1月~4月の引っ越しシーズンに審査を受けているのであれば、お休みか忙しいことが原因の可能性が高いです。

事情がありお引越しを急いでいる場合には、できる限り上記のシーズンを避けてお部屋を探すことがおすすめです。

【まとめ】全保連の審査に落ちた時の対処方法を解説!

【まとめ】全保連の審査に落ちた時の対処方法を解説!

本記事では全保連の審査に落ちたときの対処方法を紹介しました。
いかがだったでしょうか?

全保連は大手クラスの会社ではありますが、他社と比べて審査が厳しいと言われています。
落ちることは別段珍しいことではないため、落ちてしまっても落ち込まずに次のお部屋を探しましょう。

過去に家賃の滞納やカードローンの滞納をしているのであれば、独立系が利用できるお部屋を選ぶことがおすすめです。

本記事が審査に落ちてしまいお困り中の方のお役に立てれば幸いです。