賃貸の名義貸しは恋人間であってもしてはいけないのでしょうか?
大切な彼女がお部屋を借りられず困っていたら思わず名義を貸してあげてしまう方は多いかと思います。
そこで本記事では、名義貸しは彼女であってもNGなのかについて詳しく紹介していきます。
- 名義貸しは基本的に違法
- 事前に申し出ての同棲は名義貸しにはならない
- 名義貸しをすると金銭面や退去時に揉める可能性がある
- 親子間や法人契約のみ例外的に認められている
目次
【結論】賃貸の名義貸しは彼女であっても違法!

結論から書くと、名義貸しは恋人間であっても違法です。
学生さんが両親に契約してもらうケースが珍しくないことから勘違いしている方もいますが、無断で名義貸しで賃貸を契約することは違法であって、バレると即強制退去となります。
バレた場合、名義を貸している自分だけが被害を被ることになるため仮に深刻な状況であっても安易に彼女に名義を貸すことはおすすめできません。
もちろん大切な友達や先輩、恩人であっても同じです。
名義貸しは違法ですが、あらかじめ大家さんに話をつけて同棲可能物件で同棲するのであれば彼女の代わりに契約者になってあげても違法にはなりません。
名義を貸してほしいと頼まれてしまったら、名義貸しではなく同棲を提案してみましょう。
契約が結べない人の事情は様々ですが、何件もおとされているのであれば彼女に自分の知らない裏の顔があるのかもしれません。
賃貸で名義を貸してはいけない理由

賃貸契約において、名義貸しは違法行為です。
名義貸しで契約したことがオーナーや管理会社に知られると、強制退去や違約金を請求される可能性があります。
彼女から名義を貸してほしいと言ってきても、名義貸しは違法だと説明しましょう。
なお、あらかじめ大家さんに話を通していれば代理契約となり名義貸しにはなりません。
賃貸における名義貸しとは?

賃貸における名義貸しとは、実際にお部屋に住む人以外の人がお部屋を契約する契約形式のことです。
なぜ名義貸しが行われるのかというと、賃貸を借りるには審査に通過する必要があるからです。
収入が少ない方や収入が不安定な方、一般的に社会的信用が低いと言われている職業に就いている方などは会社員として働いている人に比べて賃貸審査に落ちる確率が高いと言われています。
そのため、知人に名義貸しを依頼して審査に通過しやすい人の職業や収入で審査を受けているのです。
進学に伴って一人暮らしをする学生さんもお部屋に住む人以外の人が契約者になる点が同じですが、学生などのように明らかに支払い能力がない子供の場合には両親が契約者になっても名義貸しにはなりません。
彼女に賃貸の名義貸しをするリスク

彼女からお部屋を借りられず困っていると相談されたら思わず名義を貸してしまいたくなる方は多いかと思います。
そこでここでは、彼女に名義貸しをするリスクを紹介していきます。
可哀想だという気持ちだけで貸してしまうと、後悔することになるかもしれません。
彼女に名義貸しをするリスク
- バレた場合強制退去になる
- 家賃滞納で金銭的なトラブルに発展する可能性がある
- 原状回復でトラブルになる可能性がある
- 別れた際に退去してくれない可能性も
下記からはそれぞれのリスクについて詳しく解説していきます。
軽いリスクではないため、可哀想という気持ちやこれまでお世話になったからなどの情に流されないようにしましょう。
バレた場合強制退去になる
名義貸しは契約違反のため、大家さんや管理会社にバレた場合強制退去になります。
契約違反を犯している時点で、引っ越しに時間の猶予がもらえるとは限らず、即時明け渡さなければならない可能性があります。
同棲であれば名義貸しにならないので、彼女が賃貸を契約できないのであれば同棲を考えることがおすすめです。
家賃滞納で金銭的なトラブルに発展する可能性がある
彼女に名義を貸す場合、彼女が家賃を支払わなかった際に自分が支払い責任を負います。
入居者は彼女でも、契約名義人が自分だからです。
金銭的なトラブルに発展するリスクもあるため、親しい間柄の相手であっても軽い気持ちで名義を貸すことはおすすめできません。
原状回復でトラブルになる可能性がある
彼女に名義を貸すと、退去時に原状回復でトラブルに発展する可能性があります。
原状回復は契約名義人に責任があり、入居者には一切の責任がないからです。
名義を貸していた相手が故意にお部屋を破壊するようなことがあった場合、名義人が高い修繕費用を請求されると覚えておきましょう。
別れた際に退去してくれない可能性も
お部屋を引き払う場合、退去の手続きだけでなく家の中の荷物を運び出して原状回復を行う必要がありますが、名義を貸すと別れた際に彼女が退去をしてくれない可能性があります。
お部屋の解約自体は契約者の意思で行えますが、名義貸しをしていると退去にも相手の協力が必要になる点に注意してください。
賃貸で名義貸しが認められるパターン

彼女に名義貸しをすることは基本的にNGですが、一部例外として名義貸しが認められるパターンがあります。
名義貸しが認められるのは、下記のようなケースです。
名義貸しが認められるパターン
- 親族が契約して子供が住む
- 法人契約で社員が住む
下記からはそれぞれのケースでなぜ名義貸しが認められるのかについて紹介していきます。
なお、上記の2つのケースでは名義貸しが認められますが、不動産屋や大家さんに断りを入れずに名義貸しをすることは規約違反になるので注意しましょう。
親が契約して子どもが住む
親が契約して子供が住むケースは、認められることがほとんどです。
未成年者や学生には支払い能力がないことが珍しくないからです。
大学生の子供は進学のために一人暮らしをすることもあるため、親子間での名義貸しであれば基本的に事情も確認されずに契約させてもらえます。
特に子供が学生の場合には、お部屋を借りる側から切り出さずとも親が契約者になるよう勧められます。
代理契約が認められる親族の続き柄は、以下の通りです。
代理契約が認められる親族の続き柄
- 両親
- 子
- 孫
- 祖父母
- 叔父・叔母
- 兄弟・姉妹
- 甥・姪
代理契約者は必ずしも親である必要はなく、兄弟や祖父母でも問題ありません。
法人契約で社員が住む
認められるケース2つ目は、「法人契約で社員が住む」です。
法人契約で社員が住むケースも名義貸しが認められます。
なぜなら会社が社員の生活の質を向上させるために会社名義でお部屋を借りてあげることは一般的であり、事前にしっかりと大家さんにも話を付けているからです。
そのため、社員寮や社宅などは基本的に会社が法人契約を結んでおり、社員に貸し出しています。
福利厚生の1つとして社員寮を用意している会社は少なくないため、もしも何らかの事情で自分でお部屋の契約を行うことが難しい場合には、社員寮がある会社や住み込みで働ける仕事を探してみると良いかもしれません。
なお、法人契約の法人とは会社や企業などの組織のことで、普通に会社員として働いている方が個人で法人契約を結ぶことはできません。
同棲する場合は彼女の名義で賃貸を契約しても名義貸しにならない

名義貸しとはお部屋に住む人とは全く別の人がお部屋を契約する契約方法のことのため、同棲の場合は彼女の名義で契約をしても名義貸しにはなりません。
同棲で賃貸を契約する場合、事前に同棲することを不動産屋に話す必要があり、同棲する許可をとっているのであればどちらが契約者となっても問題ありません。
同棲の場合は両方が契約者になるパターンもありますが、基本的には片方が契約者となり、残ったもう片方が連帯保証人になるよう求められるため、契約する際は事前にどちらが契約者になるのか決めておくことがおすすめです。
審査は契約者の収入や職業で行われるため、収入が多い方が契約者になることが多いです。
なお、同棲であっても後から契約者の名義を変更することはできないので注意してください。
同棲する際の契約者はどっちがいい?

同棲する際の契約者は、彼女と彼氏のどちらが担当しても問題ありません。
どちらの方が良いのかは人によって異なる点であり、一概にどちらの方が良いとは断言できません。
賃貸契約では、家賃を問題なく支払い続けられるかという点が最も重要視されるので、迷った時はより収入が安定している方、または高収入な方が契約者になると良いでしょう。
なお、物件によっては連名契約を選択できる場合もあります。
連名契約の物件では、同棲する2人共契約者になります。
同棲する際の契約者になるメリットとデメリット

同棲する際の賃貸契約者には、メリットとデメリットの両方が存在します。
どちらが契約者になるか決める際は、メリットとデメリットの両方をそれぞれ確認しておきましょう。
契約者になるメリットとデメリットは、契約者になる人だけでなく契約者にならない人も一緒に理解しておくことが大切です。
双方の納得の上、どちらが契約者を担うか決めましょう。
同棲する際の契約者になるメリットとデメリット
- メリット
- デメリット
メリット
同棲する際の契約者になるメリットは、以下の通りです。
同棲する際の契約者になるメリット
- 契約に関する主導権を持てる
- 同棲解消後も住み続けられる
契約者になると、賃貸の更新や解約手続きを自分の意志で行えるようになります。
また、入居後に同棲を解消することになっても、自分の名義で契約していれば住み続けられます。
更新や解約の手続きを相手に任せることに不安を感じる方は、自分が契約者になると良いでしょう。
デメリット
同棲する際の契約者になるデメリットは、以下の通りです。
同棲する際の契約者になるデメリット
- 契約に関する責任を負う必要がある
- 恋人が家賃を滞納した時のリスクが大きい
- 自由に解約できない
契約者になると賃貸契約に関する責任を負わなければなりません。
同棲相手が家賃を支払わなかったり、同棲相手が隣人と揉めごとを起こしたりすると、自分とは無関係であっても契約者の責任になります。
契約者になる時は、同棲相手が家賃を滞納した際に自分の信用情報に記録が残ることを頭に入れておきましょう。
賃貸の名義貸しでよくある質問

最後に名義貸しでよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、下記の6つの質問です。
名義貸しでよくある質問
- 名義を貸す相手の許可なく解約できる?
- アパートを彼女名義で借りられる?
- 賃貸の名義貸しは捕まる?
- 名義貸しは親族間なら問題ありませんか?
- 名義貸しは親子間なら問題ありませんか?
名義を貸している彼女と別れた場合、住んでいる彼女の許可なく契約を解除することは可能ですか?
名義を貸している彼女と別れた場合、契約者が自分である限りは彼女の許可なく契約を解除することが可能です。
しかし、住んでいる彼女の許可なく契約を解除したとしても、彼女が出て行ってくれない可能性があるため注意が必要です。
実際に住んでいる彼女に出て行ってもらわなければいけないことを考えるなら、実質許可なく解約することはできないと言えます。
なお、大家さんの許可なく名義を貸していた場合、彼女が出て行ってくれないと相談することでトラブルに発展してしまう可能性があります。
アパートを彼女名義で借りられますか?
彼女の名義で借りられるかどうかは、彼女と同居するのか別居するのかによって変わります。
同居するのであれば基本的に問題はなく、別居するのであれば認められない可能性があります。
自分の名義で賃貸契約を行えない事情がある方は、同棲する上で彼女に契約名義人を任せると良いでしょう。
同居する場合にも、代理契約を希望する場合にも、必ずオーナーに申告しなければなりません。
無許可で同居したり無断で代理契約を結んだりすると、発覚した時点で強制退去や更新拒否といった処分を受けることになります。
賃貸の名義貸しは捕まりますか?
賃貸の名義貸しは重大な契約違反であり、発覚した時点で強制退去や更新拒否といった厳しい処分を受ける可能性があります。
名義を借りて入居した人はもちろん、名義を貸した人も責任を問われます。
名義貸しが悪質で物件のオーナーを騙す目的があったと判断されると、詐欺罪として捕まることもあるので注意が必要です。
知人や友人、恋人に名義貸しを頼まれた時は、名義貸しは違法行為であることを伝えてはっきりと断りましょう。
賃貸の名義貸しは親族間なら問題ありませんか?
祖父母が孫のためにお部屋を契約してあげるケースや従妹に代理で契約してもらうケースのように親族間での名義貸しは問題ないことが多いです。
しかし、親族間の名義貸しであっても事前に大家さんに許可をとることは必須であり、大家さんから許可が下りなければ名義貸しで借りることはできません。
親族間であればOKなケースが多いけれど、結局のところ借りるお部屋の大家さん次第だと言えます。
親族間で名義を借りたい場合は、まず不動産屋に相談してみましょう。
賃貸の名義貸しは親子間なら問題ありませんか?
親子間であれば、名義貸しは問題にならないケースが多いです。
特に子供が学生の場合には、親が代わりに契約者になるよう不動産屋から指示されることも珍しくありません。
親子間で名義貸しが行いたい場合には不動産屋に事情を説明し、借りても問題ないか確認してみましょう。
親子間であれば大抵の場合は問題ありませんが、大家さんによっては親子間であってもNGなケースがあります。
万が一大家さんからNGが出てしまった場合には従うしかありません。
【まとめ】賃貸の名義貸しは彼女でも違法

本記事では、賃貸の名義貸しは彼女でもNGなのかについて紹介しました。
賃貸の名義貸しは、彼女が相手であっても違法です。
発覚した時点で強制退去や更新拒否といった厳しい処分を受ける可能性があります。
自分の名義で賃貸を契約できない時は、名義を貸すのではなく彼女と同棲して自分の名義で契約することをおすすめします。
同居であれば名義貸しにはならないので、彼女に提案してみると良いでしょう。
事前にオーナーからの許可を得て代理契約という形をとる方法もありますが、代理契約の場合は続き柄を重視されることが多く、恋人という関係性では認められない可能性があります。


