「レジデンシャルサービスの審査は難しいの?」
入居審査を受ける際に、審査を行う会社が厳しくないか気になる方は多いでしょう。

本記事では、レジデンシャルサービスの審査はハードルが高いのかについて詳しく紹介していきます。
見られる項目や落ちたらどうすれば良いのかについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • 他社と比較してどの程度の難易度か
  • 落ちた時どうしたら良いのか
  • 審査のおおまかな流れ

レジデンシャルサービスの審査は厳しい?

レジデンシャルサービスの審査は厳しい?

レジデンシャルサービスは、独立系に分類される保証会社です。
保証会社全体で見ると、審査は比較的ゆるめです。

種類 審査の厳しさ 特徴
信販系 厳しい 個人信用情報が見られる
信用系 やや厳しめ 同じ団体に所属している会社間で情報が共有されている
独立系 ゆるめ 各社特有の基準で審査を実施している

レジデンシャルサービスは、家賃が高めの物件でよく利用されており、審査では厳しく収入状況が確認されます。
全体で見るとゆるめですが、独立系の中ではやや厳しめだと考えて良いでしょう。

レジデンシャルサービスとは?

レジデンシャルサービスとは?

レジデンシャルサービスは、長谷工グループが自社物件の保証のために設立した長谷工ライブネットの完全子会社です。

会社名 株式会社レジデンシャルサービス
東京オフィス 東京都港区芝3ー8ー2 芝公園ファーストビル
大阪オフィス 大阪府大阪市中央区本町1-8-12 オーク堺筋本町ビル
資本金 1,000万円
株主 株式会社長谷工ライブネット 100%出資

都心部の物件でよく利用されています。

レジデンシャルサービスの審査申し込み時に提出する書類一覧

レジデンシャルサービスの審査申し込み時に提出する書類一覧

レジデンシャルサービスの審査申し込み時には、以下の2つの書類を提出しなければいけません。

提出が必須の書類

  • 本人確認書類
  • 収入証明書

本人確認書類としては、運転免許証やパスポート、健康保険証、住民票が認められ、収入証明書としては、源泉徴収票や納税証明書が認められます。
どちらも共に1つずつ用意しなければいけません。

人によっては上記以外の書類も合わせて提出するよう求められることがあります。
提出の必要がある書類は必ず不動産仲介業者から説明を受けられるので、聞き漏らさないでください。

レジデンシャルサービスの利用にかかる保証料

レジデンシャルサービスの利用にかかる保証料

賃貸契約時に保証会社を利用する場合、賃貸の各種費用とは別に保証料が発生します。
レジデンシャルサービスの利用にかかる保証料は、おおよそ以下の通りです。

初回保証料 総賃料の20~70%
更新料 1万円~

初回保証料も更新料も共にお部屋の家賃によって変動します。
初回保証料は初回契約時の1回のみ支払わなければいけない費用で、更新料は契約後1年に1回支払わなければいけない費用です。

かかる保証料の詳細は、必ず契約前に不動産仲介業者から説明があります。

レジデンシャルサービスの審査では何を見られる?

レジデンシャルサービスの審査では何が見られる?

レジデンシャルサービスの審査では、主に以下の7つの項目が見られます。

審査で見られる項目

  • 過去の滞納歴
  • 支払い能力
  • 職業と雇用形態
  • 性格と態度
  • ネット上に公開されている情報
  • 申込書の虚偽情報の有無

過去の滞納歴

審査では、契約後に滞納しない人物かを判断するために過去の滞納歴が見られます。
調査されるのは、レジデンシャルサービスでの滞納歴のみで、ほかの保証会社での滞納歴は一切確認されません。

以前レジデンシャルサービスを利用した際に、家賃を滞納したことがある方は落とされると考えて良いでしょう。
支払い期日に少し遅れたり、1回だけの滞納だったりしても、審査には悪影響を及ぼします。

過去の滞納経験が調査されるのは、レジデンシャルサービス以外の保証会社でも同じです。
基本的に1回でも滞納した会社の審査は通過できないものなので、申し込む際はよく確認してみてください。

支払い能力

審査では必ず家賃を支払い続けられるだけの十分な収入があるか調べられます。
支払い能力は「月収の1/3以下、且つ年収の1/36以下に家賃が収まっているか」が基準とされており、家賃が基準値以上だと落ちる確率が跳ね上がります。

家賃 月収 年収
3万円 9万円 108万円
5万円 15万円 180万円
7万円 21万円 252万円
10万円 30万円 360万円
12万円 36万円 432万円

収入の関係でどうしても家賃が上記の目安内に収まらない時は、保証人を立てたりアリバイ会社と契約したり対策をとってから審査に申し込みましょう。

職業と雇用形態

審査では、現状どのような職種・雇用形態で働いているのかも調査されます。
申し込みもNGといった職業はありませんが、以下のような職業の方は審査に落とされやすい傾向があります。

落とされやすい職業

  • 無職
  • アルバイト
  • フリーランス
  • 就職予定のない学生
  • 非正規雇用
  • 水商売

上記で挙げた職業が落とされやすい理由は、収入が不安定だったり、突然収入が途絶えたりする恐れがあるからです。

家賃を支払い続けられるとは限らないという観点から、正社員として会社勤めをしている人と比較すると落とされることが珍しくありません。

性格と態度

審査では、契約後に貸したお部屋でトラブルを起こされないために、申込者の性格や振る舞い、身なりも調査されます。
以下のような非常識な行動をとると、ほかの基準を満たせていても落ちるので気をつけましょう。

審査が不利になる行動

  • 不清潔な服装で来店する
  • 書類の提出期日を守らない
  • 申込書を汚い文字で記入する
  • 来店予約を無断でキャンセルする
  • スタッフに対して失礼な発言をする
  • 内見中に騒ぐ

常識があるか、トラブルを起こさないかが確認されており、よほど非常識な行動をとらない限り性格や態度が原因で落ちる心配はありません。

ネット上に公開されている情報

審査では、ネット上に公開されている情報も調査されます。
心当たりがある方は本名や住んでいる地域名で検索をかけた際に、自分のSNSアカウントや過去の犯罪に関するニュース記事がヒットしないか、念のため確認しておくと良いでしょう。

審査が不利になる情報

  • 本名のSNSアカウントでの過激な発言
  • 本名のSNSアカウントでの誹謗中傷
  • 本名が記載されている犯罪の報道

上記のような情報が名前で検索をした際にヒットする方は、必ず削除してから審査へ申し込んでください。

申込書の虚偽情報の有無

審査では、申込書に虚偽情報がないか厳しく確認されます。
故意に虚偽情報を記入すると、気がつかれた時点で落とされるので、審査が不安だったとしても申込書に虚偽情報を記入するのは辞めましょう。

悪意を持って記入した虚偽情報ではなく間違えただけであれば、即時落とされる心配はありませんが、申込書に間違いがある状態で提出すると印象は悪くなります。

間違いがあっても良いとは考えずに、できる限りミスや記入漏れがない状態での提出を目指してください。

レジデンシャルサービスの審査を突破するポイント

レジデンシャルサービスの審査を突破するポイント

レジデンシャルサービスの審査を突破するためのポイントは、以下の通りです。

審査を突破するポイント

  • 保証人を立てる
  • 収入に合った家賃の物件を選ぶ
  • 書類は不備のない状態で提出する
  • 書類の提出期日を守る
  • 不信感を与えない言動や態度を徹底する
  • 過去の犯罪歴を自分から打ち明けない

審査では、収入や職種、人柄など様々な項目が見られています。
審査をスムーズに突破したい時は、態度や服装、書類の準備といった努力で補える部分で手を抜かないことが大切です。

落とされるかもと感じる時は、保証人を立てたりアリバイ会社と契約したりする方法もおすすめです。

レジデンシャルサービスの審査に落ちたら?

レジデンシャルサービスの審査に落ちたら?

審査に落ちた時の対処法をまとめて紹介します。
審査に落ちた時は、焦らずに次の行動を決定しましょう。

審査に落ちた時の対処法

  • ほかの会社が利用できるか確認する
  • 親族の名義で審査を受け直す
  • ほかのお部屋を探す
  • 引越しを遅らせる
  • アリバイ会社に相談する

ほかの会社が利用できるか確認する

落ちた時は、最初にほかの会社が利用できるか確認してみてください。
多くの賃貸では利用できる保証会社が複数用意されており、1社目で落ちても保証会社を変更することで同じ物件の再審査が受けられます。

再審査が可能かどうかは現在相談している不動産仲介業者が把握しているため、ほかの対処法を検討するより先に確認しましょう。

再審査にデメリットは一切ありませんが、保証会社が1社のみの場合や大家さんの審査で落ちていた場合には再審査を受けられません。

親族の名義で審査を受け直す

安定収入のある親族がいる方は、親族名義で代理契約する方法も検討してみてください。
賃貸審査は、入居者が契約名義人になることが一般的ですが、代理契約を活用すれば入居者とは別の人が契約名義人になれます。

名義人が変われば1回落ちているお部屋でも再審査が受けられるので、親族に頼める方は相談してみると良いでしょう。
代理の契約者に選べるのは、原則2親等以内の安定収入がある方だけです。

ほかのお部屋を探す

再審査が受けられない時は、落ちたお部屋を借りる方法は残されていません。
諦めてほかのお部屋を探し直しましょう。

再度お部屋探しからやり直す時は、落ちたお部屋よりも家賃が安い物件を中心に探してみてください。
賃貸審査では、審査の基準に家賃が大きくかかわっており、家賃が安い物件ほど審査のハードルが下がります。

お部屋探しの地域を変更したり、今まで避けていた物件も視野に入れたりして、家賃が下げられないか意識してみましょう。

引っ越しを遅らせる

引越し時期にこだわりがない時は、引越し時期を見直してみる方法もおすすめです。
賃貸審査は入居者が決まりやすい引越す人の増える時期ほど審査のハードルが上がり、反対に入居者が決まりにくい引越す人の減る時期ほど審査のハードルが下がります。

引越しを考えている時期次第では、引越すタイミングを見直してみるだけでも審査のハードルが下げられます。

引越しを避けるべき時期 3~4月、9~10月
引越しに最適な時期 5~8月、11~2月

アリバイ会社に相談する

審査に落ちた時は、アリバイ会社へ相談することがおすすめです。
アリバイ会社とは、賃貸審査が有利になるアリバイの提供が受けられるサービスのことです。

アリバイ会社と契約すれば、審査に有利な職業や収入状況がある体で審査が受けられ、審査に突破できる確率を大きく高められます。
1回審査に落ちている方は、対策をとらずに次の審査へ進むと再度落とされると考えられます。

審査に落ち続けると借りられるお部屋の選択肢が段々となくなっていくので、早めにアリバイ会社へ相談してみてください。

レジデンシャルサービスの審査の流れ

レジデンシャルサービスの審査の流れ

レジデンシャルサービスの審査の流れは、以下の通りです。

STEP.1
お部屋探し
審査に申し込むのは、お部屋を決めた後です。まずはお部屋を探しましょう。
STEP.2
申し込み
お部屋が見つかったら審査へ申し込みます。審査は、保証会社、管理会社、大家さんの順番で進行します。
STEP.3
審査
審査期間の目安は、5~7日前後です。他社と比較して審査に時間がかかるので、焦らずに待ちましょう。結果は不動産仲介業者経由で伝えられます。
STEP.4
契約
審査を通過できていたら契約に進みます。

レジデンシャルサービスの審査に関するQ&A

レジデンシャルサービスの審査に関するQ&A

最後にレジデンシャルサービスの審査に関するよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、以下の3つの質問です。

よくある質問

  • 確認電話は職場にもかけられますか?
  • 家賃の支払い方法には何がありますか?
  • 落ちた際に理由は確認できますか?

確認電話は職場にもかけられますか?

申込内容を確認する電話は、申込者本人だけでなく勤め先にもかけられる可能性があります。
公式ホームページには、申込内容次第で電話をする場合があると記載されているので、審査に申し込む際はあらかじめ勤め先の人に引越しで電話が来ると一言伝えておくと良いでしょう。

賃貸審査で勤め先に電話をかけられることは珍しいことではなく、他社でも一般的に実施されています。
勤め先の人が不審に思って在籍していないと嘘の返事をすると、在籍確認ができないという理由で落とされる可能性があります。

家賃の支払い方法には何がありますか?

家賃の支払い方法は、原則口座振替とされています。
口座振替以外では、銀行振込にも対応しています。

2025年時点ではクレジットカード払いに対応していないため、クレジットカード払いを希望している方は他社の利用を検討してみてください。
家賃の支払いに関する手続きは、審査通過後に不動産仲介業者で行う流れが一般的です。

落ちた際に理由は確認できますか?

どのような理由で落ちた場合でも、落ちた理由は明かされません。
保証会社では、審査の基準や項目を機密事項としており、レジデンシャルサービスに限らずどこの会社でも落ちた理由は公表していません。

落とした人に都度理由を公表していたら、審査基準や項目の全容が見抜かれてしまうからです。
審査の手続きを代行する不動産仲介業者も結果以外は伝えられておらず、聞いても教えてもらえません。

どうしても理由が知りたい時は、自分を客観視してどこら辺が問題視されたのか考えてみると良いでしょう。

【まとめ】レジデンシャルサービスの審査が不安な方はアリバイ会社がおすすめ

【まとめ】レジデンシャルサービスの審査が不安な方はアリバイ会社がおすすめ

本記事では、レジデンシャルサービスの審査は厳しいのかについて紹介しました。
レジデンシャルサービスは、独立系の中では審査のハードルが高めの保証会社です。

何も対策をせずに審査へ申し込むと、落ちてしまう恐れがあります。
審査が不安な方は、アリバイ会社の利用を検討してみてください。

アリバイ会社とは、職業や収入に関するアリバイの提供が受けられるサービスのことです。
誰でも利用でき、契約すれば審査を有利に進められます。