「賃貸の入居審査に落ちる割合はどのくらい?」
賃貸の審査がなかなか通らず困っていませんか?
求職活動中や個人事業主として働いている方の場合、賃貸審査に通らないケースは珍しくありません。
本記事では、賃貸の審査に落ちる割合と落とされる理由を紹介します。
お困り中の方はぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
- 審査に落ちるのは2割程度
- 審査に落ちる理由は人それぞれ
- 入居審査でチェックされるポイント
目次
賃貸の入居審査に落ちる割合は全体の1~2割
賃貸の入居審査に落ちる割合は、全体の1~2割程度です。
多くの人は問題なく審査を突破できますが、中には連続して何度も審査に落ちる人もいます。
入居審査に落ちる人は、職業や経済力、人柄などに問題がある傾向があり、収入面と信用情報が原因で落とされる方がほとんどです。
もしもフリーターのように収入が安定しない職業に就いているのであれば、支払い能力を不安視されていると考えられます。
現状連続して入居審査に落ち続けている方は、まず原因を突き止めることから始めてみましょう。
賃貸の入居審査に落ちるのはなぜ?
入居審査に落とされた際は、必ず何かしらの理由があります。
何度も審査に落ちてしまう場合は、下記のような原因が考えられます。
賃貸の入居審査に落ちる原因
- 家賃と収入が見合っていない
- 家賃の支払い能力を不安視されている
- 家賃やクレカを滞納したことがある
- 同棲や同居の許可を得られていない
- 対応や身なりに不信感を抱かれている
- 無職・水商売など社会的信用がない
- 無理な家賃交渉をした
- 引越の理由が曖昧
- 電話の連絡が取れない
家賃と収入が見合っていない
家賃は一般的に月収の1/3以下に抑えることが理想とされており、目安を大きく上回る家賃のお部屋を選ぶと審査に落とされます。
もしも下記の目安を大きく上回っていた場合は、収入がお部屋の家賃に見合っていなかったことが原因で審査に落とされたと考えられます。
家賃 | 月収 |
---|---|
4万円 | 12万円 |
6万円 | 18万円 |
8万円 | 24万円 |
10万円 | 30万円 |
家賃を考える際は年収の36分1以下、月収の1/3以下を目安にしましょう。
家賃の支払い能力を不安視されている
月によって収入が変動するフリーターや個人事業主、水商売などの働き方をしている方は、家賃の支払い能力を不安視されて審査に落とされた可能性があります。
賃貸審査では、収入が安定している正社員として働いている人の方と比べて収入に波がある人は支払い能力を低く見られる傾向があります。
収入に大きな波があるのであれば、月収の1/4以下に家賃を抑えるといった対策をとると良いでしょう。
過去に家賃やクレジットカードを滞納したことがある
保証会社によっては、過去の家賃滞納歴やクレジットカード滞納歴をチェックする会社があります。
過去に滞納歴のある方が、信用情報の審査を行っている保証会社を選ぶと、高確率で審査に落とされるので注意しましょう。
保証会社の中には過去の滞納歴を確認しない会社もあり、信用情報のチェックが入らない独立系や協会系の会社であれば滞納歴がある方でも審査に通過できます。
同棲や同居に対する許可を十分に得られていない
同棲や友達同士で同居する予定があったのであれば、同棲や同居に対する許可が十分に得られていない可能性が考えられます。
同棲やルームシェアでの賃貸契約は、1人暮らしやファミリー世帯と比べて家賃滞納のリスクが高いことから審査が簡単ではありません。
大家さんや管理会社によっては、家賃に見合った収入があっても審査に落とされるケースは珍しくありません。
対応や身なりに不信感を抱かれている
不動産屋ではお部屋を借りようと考えている方の言葉遣いや態度、服装などもチェックしています。
常識があるとは思えないようなふざけた態度や汚い言葉遣い、不清潔な身なりで不動産屋さんに接すると、口頭で注意はされずとも審査では落とされるので注意しましょう。
不動産屋に相談に訪れる際は、TPOを考えた態度と服装を選びましょう。
無職・水商売など社会的信用がない
お部屋を貸す側は、貸した後で家賃を滞納されたくないと考えており、無職や水商売のように社会的な信用がない職業に就いている方は審査で落とされる傾向があります。
無職や水商売、フリーターなどの一般的に社会的信用がないとされる職に就いている方は注意が必要です。
職業が原因で審査に落とされそうな方は、アリバイ会社の利用を検討してみてください。
無理な家賃交渉をした
審査申し込み時に家賃交渉をすることで家賃を下げてもらおうと考えている方がいますが、無理な交渉は審査に落ちる原因になります。
家賃に納得がいかなければ交渉をするよりもほかの物件を探した方が確実なため、無理な交渉は持ちかけることはおすすめできません。
家賃の交渉をする際は、最悪の場合そのお部屋を借りられなくなると頭に入れておきましょう。
引越しの理由が曖昧
お部屋探しの際には引っ越しの理由が確認されますが、引越理由が曖昧な方はトラブルを起こしたから引っ越し先を探していると勘繰られ審査に落とされます。
どのような理由で引っ越しをするにしても正直に話す義務はないため、「勤務地が変わった」「今住んでいる部屋に不満がある」といった無難な理由を伝えましょう。
仮に家賃滞納で追い出されたのだとしても正直に家賃を滞納したと打ち明けると審査が不利になります。
電話の連絡が取れない
審査の際には、保証会社から電話で連絡が来ますが、連絡が来た際に無視をし続けると連絡が取れないことから審査に落とされます。
もしもかかってきたタイミングで電話に対応できなかった時は、必ず気がついた時点でかけ直しましょう。
審査の際の電話は確認目的でかけられており、電話の対応では結果は変わりません。
入居審査でチェックされるポイント
入居審査でチェックされることが多いポイントを紹介します。
入居審査では、主に下記の2点をチェックされます。
入居審査でチェックされるポイント
- 家賃を払い続けられる経済力があるか
- 職業柄や人間性を含めた社会的信用
下記からは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
チェックされるポイントを把握して、落ちないための対策をとりましょう。
家賃を滞納せず払い続けられる「経済力」があるか
チェックされるポイント1つ目は、「家賃を滞納せず払い続けられる経済力があるか」です。
基本的にどの保証会社の審査を受けたとしても、必ず経済力はチェックされます。
なぜ経済力がチェックされるのかというと、貸す側は絶対に家賃を滞納されたくないからです。
月収に対して家賃が高すぎる物件を選んだり、無職や個人事業主で収入が安定していなかったりすると、経済力がないと判断され審査に落ちてしまうので注意しましょう。
経済力に不安がある方は、連帯保証人を設定したり預貯金審査を受けたりすることがおすすめです。
職業柄や人間性を含めた社会的信用
チェックされるポイント2つ目は、「職業柄や人間性を含めた社会的信用」です。
お部屋を貸す側は、トラブルを起こされたくない、お部屋をきれいに使ってほしいと考えているため職業や人間性を含めた社会的な信用もチェックしています。
もしも反社会的勢力にかかわりがあったり、一般的に社会的信用が低いと言われるような職業に就いていたりする場合は、審査に落ちる可能性が高まります。
態度や服装なども人間性を判断する判断材料にされるので、不動産屋さんと会う際は十分に注意してください。
賃貸の入居審査に通りやすくする5つの方法
賃貸の入居審査に通りやすくするための方法を紹介します。
簡単にできる審査通過率アップ方法は、下記の5です。
審査に通りやすくする5つの方法
- 家賃を年収の36分の1までに抑える
- 家族に連帯保証人になってもらう
- 保証会社が独立系の物件で探す
- 不動産屋での態度に気をつける
- 貯金額で支払い能力の高さを示す
家賃を年収の36分の1までに抑える
審査通過率を簡単にアップする方法1つ目は、「家賃を年収の36分の1までに抑える方法」です。
一般的に家賃を無理なく支払える限度は、年収の36分1程度と言われています。
審査の際には保証会社の方は年収の36分1を基準の1つとして考えているため、年収の36分1を超えるほどの家賃のお部屋を選んでしまうと審査の難易度が大きく変わってきます。
もしも十分な安定収入があるにも関わらずお部屋の審査に落ちてしまったという方は、年収の36分1を基準として家賃のグレードを落としてみましょう。
安定収入がある親族に連帯保証人になってもらう
審査通過率を簡単にアップする方法2つ目は、「安定収入がある親族に連帯保証人になってもらう方法」です。
お部屋を借りるための審査を受ける際には、連帯保証人という自分がお金を支払えなくなった際に代わりに責任を持って払ってもらう相手を設定できます。
最近では、連帯保証人を設定しなくてもお部屋の審査を受けられますが、連帯保証人を設定した方が審査の難易度は圧倒的に低くなります。
一度審査に落ちてしまった場合は、安定収入のある家族に連帯保証人をしてもらえないか確認してみましょう。
保証会社が「独立系」の物件で探す
審査通過率を簡単にアップする方法3つ目は、「保証会社が独立系の物件を探す方法」です。
お部屋の審査を行っている保証会社には、信販系・独立系などの種類があり、信販系の保証会社は審査が厳しく独立系は審査がゆるいという特徴があります。
そのため独立系の保証会社に審査をしてもらえるお部屋を探せれば、一般的に審査が通過しずらいと言われているような職業の方でも審査を通過できる確率があがります。
お部屋の審査を受ける際は積極的に独立系の保証会社を探しましょう。
不動産屋での態度や言葉遣いに気をつける
審査通過率を簡単にアップする方法4つ目は、「不動産屋での態度や言葉遣いに気をつける方法」です。
不動産屋さんは、お部屋を借りに来た方の言葉遣いや態度も見ています。
そのため、社会人とは思えないような言葉遣いや服装で来店してしまうとこんな人にお部屋を貸したら大変なことになると審査に落とされるので注意しましょう。
態度や言葉遣い、服装をTPOに合わせなければ収入が十分にあったとしても審査に落とされます。
貯金額で支払い能力の高さを示す
審査通過率を簡単にアップする方法5つ目は、「貯金額で支払い能力の高さを示す方法」です。
収入がない方や月々の収入が不安定な方は、審査に落とされる確率が高まります。
しかし収入が不安定という場合にも、ある程度の貯金額を持っていれば貯金で支払い能力の高さを証明できます。
収入がなく審査に落ちてしまった方は、貯金額で審査を受けられる「預貯金審査」を選べないか不動産屋さんに相談してみましょう。
賃貸審査に落ちてしまった際の対処法
賃貸審査に落ちてしまった際の対処法を紹介します。
もしも落ちてしまった場合は、下記のように対処しましょう。
賃貸審査に落ちてしまった際の対処法
- 収入が安定している人に代理契約を頼む
- 家賃を手取りの1/3以下に抑える
- シェアハウスは賃貸より落ちにくい
- アリバイ会社を利用する
下記からは、それぞれの対処法について詳しく紹介していきます。
収入が安定している人に代理契約を依頼する
1つ目の対処法は、「収入が安定している人に代理契約を依頼する」です。
収入が安定している親族がいるのであれば、自分で再度審査を受け直すよりも代理契約を頼むことがおすすめです。
代理契約とは、名前の通り実際にお部屋に住む人とは別の人が契約者となる契約方法のことで、代理契約であれば契約者になる人の収入や職業で審査が受けられます。
一度でも審査に落ちている場合、再度受け直しても落ちてしまう可能性が高いので、自分で受け直すよりも親族に契約者を頼んだ方が簡単です。
親族であれば代理契約は簡単に行えるため、事情を説明して協力してもらいましょう。
なお、代理契約は原則親族以外に頼むことはできません。
部屋の条件を見直して家賃を手取りの1/3以下に抑える
2つ目の対処法は、「部屋の条件を見直して家賃を手取りの1/3以下に抑える」です。
審査に落ちてしまう場合の多くは支払い能力を不安視されたことが原因のため、再度審査に申し込み直す際は家賃を手取りの1/3以下に抑えることがおすすめです。
保証会社は審査がゆるい会社であっても、審査時に支払い能力が十分かをチェックしており、家賃の3倍以上の収入という目安を超えていなければ審査に落ちやすくなります。
どうしても家賃の高いお部屋に住みたいのであれば、親族に代理契約を頼んだりアリバイ会社を利用したりするなどの対策をとって、それらの対策が取れないのであれば家賃を下げましょう。
なお、審査では月収以外の部分もチェックされているので、人によっては家賃を手取りの1/3以下に抑えても審査に落ちることがあります。
シェアハウスは賃貸よりも審査落ちしにくい
もしも抵抗が無いのであれば、普通の賃貸ではなくシェアハウスを借りることもおすすめです。
なぜなら、シェアハウスは普通の賃貸と違って、審査がゆるいからです。
シェアハウスの審査がゆるい理由は、賃貸と違い個人のスペースが狭く、家賃を滞納されても痛手が少ないからだと考えられます。
同じ家賃の賃貸では審査に落ちてしまったのに、シェアハウスならお部屋を借りられたという事例は多いです。
最近では、シェアハウス暮らしを選ぶ若者が増えてきたことから、シェアハウスも多様化してきています。
女性限定のシェアハウスやペット可のシェアハウスなども出てきているため、気になる場合は検討してみましょう。
アリバイ会社を利用して賃貸審査に通りやすくする
予算に余裕があるのであれば、アリバイ会社の利用がおすすめです。
アリバイ会社とは、フリーターや個人事業主、水商売などの職業に就いている方や収入の少ない方が賃貸審査に通過できるよう、実在する会社で働いているというアリバイを提供しているサービスです。
アリバイ会社を利用すれば、どんな職業の人でも審査に十分通過できる仕事に就いている体で審査を受けられ、通過率を大幅に上げられます。
1回あたり2~3万円ほどの費用で利用できるため、予算に余裕がある場合はアリバイ会社の利用も検討してみましょう。
アリバイ会社を利用して賃貸契約するまでの流れ
アリバイ会社の利用を迷っている方のために、アリバイ会社を利用して賃貸を契約するまでの流れを紹介します。
詳細な流れは依頼する会社によって若干の違いがありますが、大まかな流れは下記の通りです。
賃貸の審査で落ちる割合についてよくある質問
最後に賃貸審査に関してよくある質問を紹介します。
下記のような疑問を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
よくある質問
- 入居審査に落ちたらどうする?
- 勤続年数が短いと入居審査に落ちる?
- 入居審査に落ちた連絡はすぐにくる?
審査に落ちやすい方でも少しの対策を取るだけで審査通過率を上げられます。
一度落とされてしまったからと言ってすぐにあきらめず、原因を考えてから再度トライしてみましょう。
入居審査に落ちたらどうする?
入居審査は1度落ちたら終わりというわけではありません。
落ちてしまったからといってお部屋を借りること自体をあきらめる必要はありません。
一度審査に落ちてしまった場合、何も考えずにまた審査を受けるとまた落ちてしまう可能性が高いため、一度冷静になって自分が落ちた原因を考えてみましょう。
原因を特定した後で正しい対策を取ってから再度審査を受けると、審査通過率の大幅アップが期待できます。
勤続年数が短いと入居審査に落ちる?
一般的には、勤続年数が1年未満だといきなり仕事を辞める可能性があると考えられるため、入居審査に落ちやすくなると言われています。
しかし勤続年数が1年以下だと、必ず審査に落ちてしまうという訳ではありません。
利用する保険会社や審査によっては新卒で内定を貰っているという状態でも、転職したばかりという状態でも審査に通過できる可能性はあります。
すぐに引っ越しをしなければいけないけど勤続年数が気になるという場合には、審査がゆるめな保険会社を選ぶといった対策を取りましょう。
入居審査に落ちるとき連絡はすぐにきますか?
入居審査は、落ちたとしても受かったとしても同じくらい結果が出るのに時間がかかります。
すぐに結果の連絡が来たとしてもそれだけで落ちたかどうか判断することはできません。
通常2~7日ほど審査結果が来るまでには時間がかかりますが、すぐに結果が返ってきたのであればほかに申込者がおらず審査を行う方の手が空いていただけです。
結果が返ってくるのが早かったら落ちているという話は迷信に過ぎません。
【まとめ】賃貸の審査に落ちる人の割合は?
本記事では、賃貸の審査に落ちる人の割合を紹介しました。
いかがだったでしょうか?
賃貸審査は、簡単にできる対策をすこしとるだけでも大きく通過率が変わってきます。
少しの対策でこれまで何度も審査に落ちていたという方でも簡単に通過できるため、一度落ちてしまったからといってすぐにあきらめる必要はありません。
本記事が賃貸の審査に落ちてしまい困っている方の、お役に立てれば幸いです。