信用情報に傷があると賃貸審査に落ちる？通す方法や対処法を解説

信用情報に傷がついている方はお部屋を借りる際の審査にも不安を感じていることかと思います。
信用情報に傷がついていると賃貸の審査は厳しいものになってしまうのでしょうか？

本記事では、信用情報に傷があると賃貸の審査難易度が上がるのかについて詳しく紹介していきます。
審査に通過するためのポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【結論】信用情報を理由に賃貸審査に落ちることはほとんどない！

結論から書くと信用情報を理由に審査に落とされることはほとんどありません。
その理由は、下記のとおりです。

信用情報に傷がある方からすると不安を感じるかもしれませんが、基本的に信用情報の傷を理由に審査に落とされることはなく、また落とされたとしても家族や友人などの保証人を請け負ってくれた相手にその事実が知られることもないので安心してください。

なお、審査に落ちた理由は家族だけでなく自分にも教えてもらえません。

信用情報にブラックリストという名簿は存在しない

よく勘違いされてる方が多いですが、信用情報にブラックリストという名簿は存在しません。
では俗に言うブラックリストは何なのかというと、過去に何らかの返済を滞納したり、自己破産した方が登録される事故情報のことです。

ブラックリストというリストは存在しませんが、過去に返済の滞納や自己破産を行っている場合この事故情報に登録されている可能性が高いです。

この事故情報を共有しているのは金融機関だけのため、クレジットカードの発行を行っている保証会社を利用してしまうと、自分の過去の過ちに気がつかれてしまう可能性が高いです。

滞納や自己破産の経験がある方は、クレジットカードの発行を行っている保証会社は利用しないほうが良いでしょう。

信用情報に傷があると入居審査が不利になるケースがある

過去に返済の滞納や自己破産といった信用情報の傷があると、事故情報に登録されている可能性が高いため、入居審査が不利になるケースがあります。

不利になるのは、主に信販系と呼ばれるクレジットカードの発行などを行っている保証会社を利用した際です。

信販系以外の保証会社を利用すれば、過去に何かをやらかしていたとしても審査が不利になる事はないため、思い当たる節がある方はできる限り信販系の審査が入るお部屋は選ばないようにしましょう。

審査が不利になってしまうのはごく一部のケースであり、どんなときでも絶対に不利になるわけではありません。

信用情報の傷は5～10年で削除される

俗に言う信用情報の傷である事故情報は、ケースにもよりますがおよそ5～10年で削除されます。

そのため最近滞納した自己破産をしたというわけではなく、 10年前20年前の若かった頃にお金がなく滞納してしまった経験があるなどであれば現在も事故情報に自分のことが登録されている可能性は低いと考えられます。

事故情報に登録されていない限り過去の過ちがバレることはないため、間違っても自分から「10年前に家賃を滞納してしまって…」などと話さないようにしてください。

仮に間違えて自分で話してしまっても審査に落とされることはないかもしれませんが、自分から落とされる確率を上げに行く必要はありません。

信用情報は開示請求で確認することが可能

自分の信用情報であれば、しかるべき手段をとることで簡単に確認することができます。
大まかな確認の仕方は、下記の通りです。

信用情報に傷がある人が賃貸審査を通すポイント

次に信用情報に傷がある人が賃貸審査を通すためのポイントを紹介します。
信用情報の傷を理由に審査に落とされてしまうことはありませんが、審査に不安を感じている方はぜひ参考にしてください。

①家賃を手取りの1/4以下に抑える

審査を通すためのポイント1つ目は「家賃を手取りの1/4以下に抑える」です。
世間一般的には、家賃は手取り額の1/4以下に抑えるのがベストと言われています。

絶対にそうしなければいけないというわけではありませんが、手取りの1/4以下に抑えなければ普通の生活を送ることが厳しくなると審査会社の方は考えているため落とされる確率が上がると考えて良いでしょう。

お部屋のグレードを落としたくないと考えている場合は、事故物件を選ぶことも視野に入れることがおすすめです。

過去に何らかのトラブルがあった事故物件であればお部屋の質に対して家賃が安い傾向があります。

②支払い能力の高い保証人を立てる

審査を通すためのポイント2つ目は「支払い能力の高い保証人を立てる」です。
賃貸の審査は保証人を立てた方が審査の難易度が下がります。

何故かというと保証人がいると仮に契約者本人がお金を支払わなかったとしても保証人から回収できるからです。

そのため、可能な場合はできる限り支払い能力の高い家族や親族を保証人として設定することがおすすめです。

社会人として働いている両親や兄弟がいる方は、事情を話して相談してみましょう。
なお、年金暮らしの方や無職の方、フリーターは保証人に選ぶことができないので注意してください。

③丁寧な言動を心がける

審査を通すためのポイント3つ目は「丁寧な言動を心がける」です。
あまり知られていませんが不動産会社の方はお部屋の相談に来た方の身なりや言動をチェックしています。

そのため不動産会社に訪れる際は、丁寧な言動や服装の清潔感に注意する必要があります。
スタッフに対して高圧的な態度を取る方や洗濯してなさそうな服を着ているような不潔な方には、不動産会社の方もお部屋を貸したいとは考えません。

必ずお部屋の相談に行く際や電話の対応をする際は、言動と身なりに注意しましょう。
ブランド物の服を着て行った方が良い等の話ではなく、 tpoをわきまえた服装であれば何でも問題ありません。

④預貯金審査で支払い能力の高さを証明する

審査を通すためのポイント4つ目は「預貯金審査で支払い能力の高さを証明する」です。
水商売やフリーランス、フリーターのように収入が安定していない職業に就いている方は、月収ではなく貯金残高で支払い能力の高さを証明する預貯金審査を選ぶ選択肢もあります。

家賃ごとの預貯金審査を受ける目安は下記の通りです。

預貯金審査であれば収入が安定していない方であっても審査に通過できる可能性が高いため不安な方はぜひ検討してみてください。

なお、預貯金審査は無職の方でも利用できるため、無職を理由に審査に落とされたという方にもおすすめです。

⑤独立系の保証会社を利用する

審査を通すためのポイント5つ目は「独立系の保証会社を利用する」です。
お部屋を借りる際の審査を行う保証会社には、大きく分けて独立系・信販系・LICC加盟の3つの種類があります。

中でもの独立系は他二つに比べて審査が緩いという特徴があります。
そのため何度も連続して審査に落とされている方や信用情報に傷がある方は独立系の保証会社を利用することがおすすめです。

賃貸審査に落ちてしまった際の対処法

信用情報に傷があったとしてもそれを理由に審査に落ちることはないと先述しましたが、人によってはほかの理由で審査に落ちることがあるかと思います。

そこでここでは落とされてしまった際の具体的な対処方法を紹介します。

①別の保証会社に再審査を依頼する

落ちた時の対処法1つ目は「別の保証会社に再審査を依頼する」です。
お部屋を借りる際に審査を行う保証会社は日本に何社も存在しており、会社ごとに審査の基準や審査内容は異なっています。

そのため仮に1度審査に落ちたとしても、保証会社を変えれば次は審査に受かる可能性があります。
審査は1度落ちたら終わりではないため、落とされてしまっても落ち込まずに次のお部屋の候補を探すようにしましょう。

なお、選ぶ余地があるのであれば他と比べて審査が緩いことで知られている独立系の保証会社を利用することがおすすめです。

②収入が安定している親族に代理契約を依頼する

落ちた時の対処法2つ目は「収入が安定している親族に代理契約を依頼する」です。
何回も連続して審査に落ちている場合は、自力での契約ではなく親や兄弟に代理で契約してもらうことも検討してみましょう。

よく勘違いされてる方が多いですが代理契約は違法ではありません。
そのため無職などの特殊な事情がある方の場合は、対策を練ったりするよりも家族を頼って代理契約をしてもらった方が早くお部屋を借りられる可能性が高いです。

家族関係が良好な方は家族に相談することも考えてみましょう。
なお、代理契約は違法ではありませんが、無断で代理契約を結ぶのは家族間であっても又貸しに当たるため絶対にしてはいけません。

③家賃を前払いして賃貸を契約する

落ちた時の対処法3つ目は「家賃の前払いをして賃貸を契約する」です。
お部屋の審査に落とされる理由は、大抵家賃を支払う能力がなさそうだと判断されているからです。

そのため貯金がある方は家賃を前払いする約束をすることで、審査通過率を上げることができます。
貯金に余裕がある方は家賃の前払いも検討してみましょう。

目安は半年から1年分と言われています。
前払いはあくまでも先に支払うだけのため、前払いをすることで金銭的に損をすることはありません。

なお、前払いに対応するかどうかは大家さんの判断によるところも大きいため、お部屋によっては前払いを断られる可能性があります。

④アリバイ会社を利用して賃貸審査を通す

落ちた時の対処法4つ目は「アリバイ会社を利用して賃貸審査を通す」です。
アリバイ会社とは、無職や水商売、フリーターのように社会的地位が低いと言われている職業に就いている方の賃貸審査をサポートしているサービスです。

アリバイ会社は、利用者のサポートをすることで賃貸の審査に通過させることを得意としているため、これまでに何度も審査に落とされているという方であってもアリバイ会社を利用すれば審査に通過できるようになる可能性が高いです。

お金はかかってしまいますが職業などに関係なく誰でも利用することができるため、なかなかお部屋が借りられず困っている方は利用を検討してみましょう。

賃貸審査と信用情報の関係についてよくある質問

最後に賃貸審査と信用情報の関係についてよくある質問を紹介します。
今回紹介するのは下記の4つの質問です。

賃貸審査の際に借金があることはバレますか？

借金を抱えている方の中には、賃貸の審査で家族に内緒にしている借金がバレないか不安を感じている方もいるかと思います。

結論から書くと、借金を抱えていたとしても審査の際に家族や友人にバレることは絶対にありません。
何故かというと審査に落ちた場合落とされた理由は教えてもらえないからです。

そもそも借金の有無は賃貸の審査にほとんど影響してきませんが、仮に借金が理由で審査に落ちたとしても誰かにバレることはないので安心してください。

不動産会社に信用情報は見られますか？

お部屋を借りる際に信用情報がチェックされることはありますが、チェックを行うのは保証会社であり不動産会社ではありません。

そのため、不動産会社に信用情報が見られることは絶対にありません。
また同様の理由で借りようとしている建物のオーナーさんにも見られることはありません。

信用情報を理由に審査に落ちたとしても、理由を公表されることもないため引っ越しを手伝ってもらっている家族や友人にもバレることはないでしょう。

賃貸審査にクレジットカードの滞納は影響しますか？

これは影響するパターンと影響しないパターンがあります。
影響するパターンは、信販系の保証会社を利用することが必須となっている場合で、影響しないパターンは、信販系の保証会社を利用しなくて良い場合です。

なぜ信販系の保証会社の利用が必須だとクレカの滞納が影響してくるのかというと、信販系の保証会社とはクレジットカードの発行を行っている会社だからです。

ここ数年以内にクレカの滞納経験がある方は、信販系の保証会社は利用を避けるようにしましょう。

ブラックリストで賃貸契約できた事例はありますか？

ブラックリストに掲載されている方でも、お部屋を借りられた事例はたくさんあります。
そのため、自分がブラックリストに入れられている可能性が高い場合であっても、探せば必ずどこかしらのお部屋は借りることができると考えられます。

審査に落とされてしまっても諦めずに次を探してみましょう。
なお、ブラックリストに掲載されているかどうかは自分でも簡単に確認が行えるため、不安な方は確認してみることがおすすめです。

【まとめ】信用情報に傷があると賃貸審査に落ちる？

本記事では信用情報に傷があると賃貸審査に落ちるのかについて紹介しました。
いかがだったでしょうか？

基本的には信用情報に傷があったとしてもそれを理由に審査に落とされることはありません。
しかし信販系と呼ばれる保証会社を利用してしまうと、信用情報をチェックされる可能性が高いので注意しましょう。

過去に滞納などをしている場合は独立系と呼ばれる審査が緩い保証会社を利用することがおすすめです。
本記事が信用情報に傷がありお部屋を借りられるか不安を感じている方のお役に立てれば幸いです。