賃貸の入居審査ではどのくらいの年収が必要になるのでしょうか?
自分の現在の年収でいくらまでの家賃のお部屋が借りられるのかは、気になるところですよね。
そこで本記事では、家賃ごとに必要になる年収の目安を紹介します。
審査でチェックされるポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
- 家賃は年収の36分の1以下に収めるのがベスト
- 審査では収入だけでなくトラブルを起こさないかやルールを守ってくれそうかなどもチェックされる
- 入居申込書に記載する年収はおおよその額で大丈夫
目次
【結論】月の家賃は年収の36分の1が目安!
結論から書くと、家賃は年収の36分の1を目安に考えることがおすすめです。
なぜかというと、家賃を年収の36分の1以内に留めなければ食費や光熱費といった生活費に余裕がなくなると言われており、審査の際にも1つの基準としてチェックされるからです。
家賃が年収の36分の1以下という目安内に収まっていなければ絶対に審査に落とされるという訳ではありませんが、落ちる確率は上がってしまうためできる限り目安内に収めるようにしましょう。
なお、これまでに自分のお金で生活をしたことがなく、今回初めてお部屋を借りて一人暮らしを始めるということであれば、生活費をうまくやりくりできない可能性が高いため、できるだけ家賃を落とすこともおすすめです。
家賃別の月収・年収の目安一覧表
年収の36分の1が目安と言われても、具体的に年収がいくらなら家賃はいくらまで問題ないのかはあんまりイメージがつきませんよね。
そこでここでは家賃別の月収・年収の目安を一覧形式でまとめて紹介していきます。
家賃で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
家賃別の月収・年収の目安
- 家賃5万円 月収15万円 年収180万円
- 家賃6万円 月収18万円 年収216万円
- 家賃7万円 月収21万円 年収252万円
- 家賃8万円 月収24万円 年収288万円
- 家賃9万円 月収27万円 年収324万円
- 家賃10万円 月収30万円 年収360万円
- 家賃12万円 月収36万円 年収432万円
- 家賃15万円 月収45万円 年収540万円
なお、収入とは別に会社から家賃の補助を受けられる場合は、お部屋を借りる際に家賃補助があることを伝えておくことで上記の目安よりも高い家賃のお部屋を借りることが可能です。
賃貸物件の入居審査でチェックされるポイント
次に賃貸の入居審査でチェックされるポイントについて紹介します。
審査でチェックされるポイントは会社によって多少の違いがありますが、おおよそ下記の3つはチェックされることが多いです。
チェックされる3つのポイント
- 家賃の支払い能力は問題ないか
- 近隣住民とのトラブルの心配がないか
- 部屋の使用に関するルールを守ってくれそうか
①家賃の支払い能力は問題ないか
審査でチェックされるポイント1つ目は「家賃の支払い能力は問題ないか」です。
審査でチェックされる内容は会社によって違いますが、家賃の支払い能力に問題はないか、年収はどのくらいあるのかという点は必ずチェックされると考えて良いでしょう。
不動産屋はお部屋を貸す以上家賃が回収できないという事態は絶対に避けたいと考えているため、家賃に対して年収が低すぎたりそもそも収入がなかったりすると審査に落とされます。
高所得者であっても収入に見合わない高額な家賃のお部屋を借りようとすると、支払い能力に問題があると判断され審査に落ちるので注意してください。
②近隣住民とのトラブルの心配がないか
審査でチェックされるポイント2つ目は「近隣住民とのトラブルの心配がないか」です。
賃貸はお部屋を貸してしまうと借りている側にもさまざまな権利が発生し、退去をさせることが難しくなるため、審査時には近隣住民とのトラブルを起こさないかという点をチェックされることが多いです。
近年では騒音トラブルによる殺人事件なども発生しているため、不動産屋はトラブルを起こしたり隣人に迷惑をかけたりする人にお部屋を貸して事故物件にされたくないと考えています。
不動産屋と会う際に、とても社会人とは思えないような服装や言動をしていると人柄に問題があると判断され、審査に落ちやすくなるので注意しましょう。
③部屋の使用に関するルールを守ってくれそうか
審査でチェックされるポイント3つ目は「部屋の使用に関するルールを守ってくれそうか」です。
お部屋を貸す側は、お部屋を汚されたり壊されたりしたくないと考えているため、審査時にはルールを守って部屋を使ってくれるかという点もチェックしています。
不動産屋にお部屋の相談に行った際に、相手の話を聞かずに自分の話したいことだけを話し続けたり、スタッフに対して高圧的な態度をとったりすると、この人はルールを守ってくれなさそうだという印象を持たれてしまうので注意しましょう。
お部屋を借りる側と貸す側は対等な立場のため、間違っても失礼な態度はとらないようにしてください。
年収が原因による審査に落ちを防ぐ方法
年収が原因で審査に落ちるのを防ぐ方法を紹介します。
対策としてはさまざまな方法があるので、自分に合った方法で審査の通過率アップを目指しましょう。
年収が原因で審査に落ちることを防ぐ方法
- 家賃は手取り額の3分の1までに抑える
- ボーナスを除いた年収で家賃を決める
- パートナーの年収を合算して審査を受ける
- 貯金額を提示して支払い能力を示す
- 年収が高い親族に連帯保証人を依頼する
- 年収が高い親族に代理契約を依頼する
- アリバイ会社を利用して審査を有利にする
①家賃は手取り額の3分の1までに抑える
年収が原因で審査に落ちるのを防ぐ方法1つ目は、「家賃は手取り額の3分の1までに抑える」です。
人によっては生活費のぎりぎりまで家賃を捻出して少しでも良いお部屋に住みたいと考えている方もいるかと思います。
しかし、家賃は高くなればそれに比例して年収・月収で求められる金額も大きなものとなってきます。
そのため、年収が原因による審査落ちを防ぐためには、手取りの3分の1以下という目安に抑えることが大切です。
手取りの3分の1という目安を若干超える程度であれば審査に通過できますが、目安を大きく上回る家賃のお部屋を選んでしまうと高確率で落ちるので注意しましょう。
なお、本記事内で家賃別の月収・年収の目安を一覧形式で紹介しているため、興味がある方はぜひそちらもチェックしてみてください。
②ボーナスを除いた年収で家賃を決める
年収が原因で審査に落ちるのを防ぐ方法2つ目は、「ボーナスを除いた年収で家賃を決める」です。
職場によっては、毎年かなりのボーナスを貰えているというケースもあるかと思います。
ボーナスを貰えている方は、審査の際にボーナスを含んだ年収で審査を受けることが可能です。
しかし審査時にボーナスを年収に含んで計算することは可能ですが、ボーナスは固定給とちがい毎年必ず同額もらえるとは限りません。
そのため、できることなら審査の際にはボーナスの金額は含めないことがおすすめです。
ボーナスをもらう前提で家賃を決めてしまうと、不況や自分の成績によってボーナスでもらえる金額が減ってしまった際に生活が立ち行かなくなる恐れがあります。
③パートナーの年収を合算して審査を受ける
年収が原因で審査に落ちるのを防ぐ方法3つ目は、「パートナーの年収を合算して審査を受ける」です。
同棲や同居をする場合は、自分の年収だけでなくパートナーの年収も合算して審査を受けることができます。
自分1人の年収で審査を受けるのと、同居相手の年収を合算して審査を受けるのではトータル年収に大きな違いが出てくるため、借りられるお部屋のグレードにもかなりの差が出てきます。
同居相手の年収を合算して審査を受けたとしても、お部屋の契約を結ぶのは1人分の年収で審査を受けた際と同様に1人で済むケースが多いため、可能な方は同居相手に相談してみましょう。
なお、人によっては賃貸やお金周りでトラブルを起こした経験があり、一緒に審査を受けるとバレると考え嫌がるケースがあります。
パートナーとの関係を壊したくない場合は、注意して相談することがおすすめです。
④貯金額を提示して支払い能力を示す
年収が原因で審査に落ちるのを防ぐ方法4つ目は、「貯金額を提示して支払い能力を示す」です。
無職状態で年収が0円の場合や月収が少ないという場合には、貯金額を提示することで支払い能力があるのを示すことがおすすめです。
貯金額を提示して審査を受ける方法を「預貯金審査」といい、この預貯金審査であれば一時的に事情があり収入がないという方であっても貯金額によっては審査を通過することができます。
支払い能力を示すために必要な貯金額は審査を受ける会社やお部屋の家賃によって変わってきますが、おおよそ半年分の家賃から1年分の家賃、またはまとまった200万円ほどの貯金が必要になると言われています。
お部屋によってはそもそも貯金額を審査に考慮しないケースもありますが、収入に不安があるなら念のため不動産屋に一言相談することがおすすめです。
⑤年収が高い親族に連帯保証人を依頼する
年収が原因で審査に落ちるのを防ぐ方法5つ目は、「年収が高い親族に連帯保証人を依頼する」です。
もしも親族や親との仲が良く、その中に働いている方がいるのであれば、その方に連帯保証人になってもらえるよう依頼することで審査の通過率を上げることができます。
連帯保証人を立てることができれば、お部屋を貸している側は仮に契約者から家賃を回収できなくても保証人から回収できるため、審査がゆるくなるケースが多いです。
人によっては頼みづらいと感じる方もいるかと思いますが、賃貸契約で親族の保証人を立てることは珍しいことではないため思い切って頼んでみましょう。
なお、連帯保証人は保証人と違い責任がとても重いため、できることなら友人や恋人には依頼しないことがおすすめです。
友人や恋人に依頼してしまうと、トラブルになる可能性があります。
⑥年収が高い親族に代理契約を依頼する
年収が原因で審査に落ちるのを防ぐ方法6つ目は、「年収が高い親族に代理契約を依頼する」です。
もしも無職などで貯金はあるけど定期収入がないという場合には、自分で契約するのは一旦諦め、年収が高い親族に代理で契約してもらうのが良いでしょう。
よく代理契約は違法だと勘違いしている方がいますが、学生などの多くは親に代理契約を結んでもらっており、事前に代理で契約を結ぶことを不動産屋に伝えていれば代理契約は違法ではありません。
収入が全くない場合や限りなく低い場合にはどんなに対策をとっても審査に落ちてしまうことが多いため、可能であれば年収が高い親族に代理契約を依頼してみましょう。
なお無断での代理契約は又貸しになり、バレると強制退去になるので注意が必要です。
⑦アリバイ会社を利用して審査を有利にする
- 電話番号 03-6303-3959
- 相談受付時間 24時間年中無休で対応
- 対応速度 最短30分から
- 提供しているサービス 保証人紹介・在籍確認サービス・書類作成・緊急連絡先代行
- ホームページ https://alibai.jp/
アリバイ会社「アリバイドットコム」を利用すれば、審査を有利に進めていくことが可能です。
アリバイ会社とは、収入が不安定な方が賃貸を契約できるようサポートを行っている会社で、アリバイドットコムは、累計相談実績が2,000件以上もある業界最大手クラスのアリバイ会社です。
アリバイドットコムを利用すれば、どんな方でも自分に違和感のないアリバイを提供してもらうことができ、賃貸審査の通過率を上げることができます。
賃貸審査と年収の関係についてよくある質問
最後に賃貸審査と年収の関係についてよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、下記の4つの質問です。
よくある質問
- 賃貸の入居審査は嘘の年収でも通りますか?
- 入居審査に落ちたのはどうしてですか?
- 入居申し込み書に記載する年収はだいたいの額で大丈夫?
- 年収300万円ですが家賃8万円の物件の入居審査は通りますか?
賃貸の入居審査は嘘の年収でも通りますか?
賃貸の入居審査では年収を自分で申告する必要がありますが、その際に嘘の年収を申告するとあとあと調べられた際にバレる可能性があります。
審査が適当な会社であれば過去に嘘の年収を書いて通過できたケースもあるようですが、基本的に嘘はすぐにバレ、バレるとトラブルに発展する可能性が高いのでおすすめはできません。
なお、入居申込書に自分で記入する年収は、正確な数字が求められているわけではないため気になる方は多少実際の年収より多めに記入しても問題ありません。
入居審査に落ちたのはどうしてですか?
入居審査に落とされてしまう理由は人それぞれなため、状況がわからないとなぜ落ちたかはわかりません。
また、入居審査に落とされたとしてもその理由は基本的に教えてもらえないため、どうしても知りたい場合は自分で考える必要があります。
審査に落とされる理由として多いのは、下記のパターンです。
よくある審査に落とされる理由
- 収入に家賃が見合っていない
- 過去に家賃の滞納や騒音トラブルを起こしている
- フリーターや個人事業主、水商売といった収入が不安定な職に就いている
入居申込書に記載する年収はだいたいの額で大丈夫?
入居申込書には基本的に年収を記入する欄が用意されていますが、年収の欄に記入する額はおおよその額で問題ありません。
なぜかというと、自分の年収を正確に把握している人はあまりいないからです。
1万円単位で正確に年収を記入している方はほとんどいないため、気負わずに大体の額を記入するようにしましょう。
仮に大きく実際の年収と差があったとしても、特別嘘を付いたのか聞かれたり怒られたりすることもありません。
年収300万円ですが家賃8万円の物件の入居審査は通りますか?
会社にもよりますが、その条件であれば通過できる可能性が高いです。
年収が300万円であれば、家賃の目安としては6万円前後が理想ではありますが、最大で8万円まで審査が通過できると言われています。
審査の基準や内容は利用する会社によって変わってくるため、絶対に通ると断言することはできませんが、何件も応募すればどこかしら借りられると考えられます。
結果は受けてみなければわからないため、迷っている方は思い切って受けてみることがおすすめです。
【まとめ】賃貸の入居審査で必要な年収は?
本記事では、賃貸の入居審査で必要になる年収の目安を紹介しました。
いかがだったでしょうか?
収入が少ない方であっても、月々の家賃が安いお部屋であれば借りることができます。
仮に高所得者であっても自分の収入に見合わない高額な家賃の部屋を借りようとすると審査に落ちるため、審査を受ける際は収入と家賃のバランスをよく考えることが大切です。
本記事が賃貸を借りようと考えている方のお役に立てれば幸いです。