「賃貸審査に落とされた理由がわからない…」
審査に落とされ、どこが悪かったのかと悩んでいませんか?

審査は受かる人の方が多いといわれていますし、落とされると不安な気持ちになってしまいますよね。
そこで本記事では賃貸審査に落とされてしまった理由について詳しく紹介していきます。

今後取るべき対処法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること
  • 賃貸が借りられなかった理由
  • 審査で見られていること
  • 落ちてしまった際の対処法

賃貸が借りられなかった際に考えられる理由

考えられる理由

賃貸の審査に落ちてしまった場合、審査基準が機密事項であることなどの理由から、なぜ落とされたのかを教えてもらうことができません。

そのため、落とされてしまった場合には自分で借りられなかった理由を考え、対策を取っていく必要があります。

全体としては、下記の4つの理由で審査に落とされている方が多い傾向があります。

賃貸が借りられなかった際に考えられる理由

  • 家賃に対して収入が見合っていなかった
  • 身なりや振る舞いからトラブルを起こしそうだと思われた
  • 勤続年数の短さから職を失う可能性があると思われた
  • 職業から収入が不安定だと思われた

家賃に対して収入が見合っていなかった

1つ目の理由は、「家賃に対して収入が見合っていなかった」です。
審査で最も落とされる人が多いのが、家賃に対して収入が見合っていなかったケースです。

家賃の目安は収入の1/3以下と言われています。
そのため、仮に収入が人より多かったとしても目安を超えた家賃のお部屋を選んでいると落とされてしまいます。

もしも上記の目安を上回ったお部屋で審査を申し込んでいたのであれば、次は目安を超えない家賃のお部屋を選ぶようにしましょう。

どうしても高い家賃のお部屋を選びたい場合には、親族に代理契約を頼んだり、保証人を立てたりすることを検討してみてください。

身なりや振る舞いからトラブルを起こしそうだと思われた

2つ目の理由は、「身なりや振る舞いからトラブルを起こしそうだと思われた」です。
お部屋の相談で不動産屋を訪れた際に、スタッフに対して失礼振る舞いを取ったり、清潔感のない服装を身につけていたりするのであれば、身なりや振る舞いが原因で落とされたと考えられます。

あまり意識していない方が多いですが、実は不動産屋さんはお部屋の相談に来た方の態度や身なりをチェックしています。

身なりや態度には人柄が出るといわれており、不動産屋さんは失礼な態度をとる方や清潔感が無い方にお部屋を貸したいと思っていません。

身なりや振る舞いは少し意識するだけで改善できるため、もし失敗してしまっていたなら次からは意識するようにしましょう。

勤続年数の短さから職を失う可能性があると思われた

3つ目の理由は、「勤続年数の短さから職を失う可能性があると思われた」です。
転職してすぐに引っ越しの審査を受けた場合には、勤続年数を不安視された可能性が高いです。

勤続年数が短い方は、仕事が合わないなどの理由で仕事を辞め収入がなくなる可能性があるため、1つの職場で長く勤めている方よりも審査に落とされることが多い傾向があります。

既に転職しているのであれば仕方がありませんが、まだ転職を考えている最中という場合には転職前にお部屋を探すようにしましょう。

勤続年数で落とされた場合の対処法としては、引っ越しを先延ばしにしたり保証人を立てたりする方法があります。

職業から収入が不安定だと思われた

4つ目の理由は、「職業から収入が不安定だと思われた」です。
アルバイトで生計を立てているフリーター、雇われずに働いている個人事業主、収入が歩合制な水商売、などの職業に就いている場合には職業柄収入に波があると判断され審査に落とされた可能性が高いです。

一般的に上記で挙げたような職業に就いている方は、会社勤めをしている方と違い働いた分だけ稼げることから、審査では収入に波がある職業だと判断されてしまいます。

仮に家賃に対して十分な収入があったとしても、職業だけを見て審査に落とされてしまうことも珍しくありません。

職業で落とされた場合の対処法としては、親族に代理契約を依頼したりアリバイ会社を利用したりする方法があります。

賃貸審査でチェックされるポイント

チェックされるポイント

賃貸審査では、下記のようなポイントをチェックされます。

チェックされるポイント

  • 収入が安定しており支払い能力に問題が無いか
  • 保証人もしくは保証会社を付けているか
  • 過去に家賃を滞納したことが無いか

チェック項目は複数存在しますが、大半が支払い能力があるかどうかを見極めるための審査項目です。

収入が安定しており支払い能力に問題が無いか

まずどこの保証会社でも確実にチェックをされるのが、「収入が安定しており支払い能力に問題が無いか」という点です。
これは、申込者にお部屋を貸した後で家賃を滞納されないかを調べるためにチェックしています。

保証会社ごとの審査項目は明かされていませんが、収入の安定性については必ずチェックが入ると考えて良いでしょう。

一般的に収入が不安定だといわれている、個人事業主や水商売などの仕事に就いている場合、十分な収入があっても落とされる確率が上がります。

歩合制で収入が決まる仕事に就いている場合は、月収の1/4以下の家賃のお部屋を選んだり、親族に保証人を頼んだり対策を取ってから審査を受けることがおすすめです。

保証人もしくは保証会社を付けているか

審査の際には、保証人と保証会社のどちらかを付けているかもチェックされます。
基本的には保証人を立てない場合は保証会社を契約する必要があり、両方付けていない場合は落とされる確率が大幅に上がります。

保証人を頼めない場合は、申込に進む前に不動産屋から保証会社を紹介されるため、保証会社を利用するようにしましょう。

なお、どうしても保証人も保証会社も利用したくないという場合には、クレジットカード払い可能な物件を選ぶことで回避できるケースがあります。

保証人か保証会社は基本的につける物だと覚えておくようにしましょう。

過去に家賃を滞納したことが無いか

審査では、過去に家賃を滞納した経験がないかもチェックされます。
家賃を滞納した経験がある方にお部屋を貸してしまうと、家賃を滞納される可能性が上がるからです。

家賃の滞納は基本的に管理会社間で情報が共有されることはないため、過去に滞納した覚えがある場合はその際に利用していた管理会社を避けるようにしましょう。

滞納などの記録はどこの会社も5年前後保管しているため、最近の滞納であれば記録が残されています。
滞納した際に利用していた管理会社でなければ、滞納がバレることは滅多にありません。

賃貸が借りられなかった場合の対処法

対処法

賃貸が借りられなかった場合の対処法としては、親族に代理契約を頼む方法や他の物件で審査を受け直す方法があります。

借りられなかった場合の対処法

  • 安定収入のある親族に代理契約を依頼する
  • 保証会社を変更して再度審査を受け直す
  • 落ちた物件よりも安い物件で審査を受け直す
  • アリバイ会社を利用する

下記からは、それぞれの対処法について詳しく紹介していきます。

安定収入のある親族に代理契約を依頼する

1つ目の対処法は、「安定収入のある親族に代理契約を依頼する」です。
借りられなかった際の最も簡単な対処法は、代理契約をする方法です。

代理契約とは、実際にお部屋に住む方とは別の方が契約者となる契約方法のことで、契約者となる方の職業や収入状況で審査が受けられます。

一度審査に落とされいてる方は、再度審査を受け直しても落とされる可能性が高いため、可能であれば親族に代理契約を任せることがおすすめです。

代理契約は不動産屋に相談すれば誰でも行えます。
なお、代理契約を無断で行うと契約違反になるため、必ず事前に不動産屋に相談するようにしてください。

保証会社を変更して再度審査を受け直す

2つ目の対処法は、「保証会社を変更して再度審査を受け直す」です。
大抵の物件では、利用できる保証会社が複数社用意されているため一度落ちてしまっても保証会社を変更することで2回3回と審査を受けられます。

不動産屋に保証会社を変更できないか確認し、再度審査を受け直してみましょう。
他のお部屋を探し直すのはその後でも遅くありません。

なお、保証会社の審査には通過していたけど大家さんの審査で落ちていた場合にはこの方法は利用できません。

落ちた物件よりも安い物件で審査を受け直す

3つ目の対処法は、「落ちた物件よりも安い物件で審査を受け直す」です。
審査に落ちてしまった場合は、再度同じ価格帯の物件で審査を受け直しても落とされる可能性が高いです。

なぜなら、審査に落とされる人のほとんどが支払い能力が足りないと判断されているからです。
1度落ちてしまっていても、家賃を下げれば借りられる可能性が高いです。

1万円下げるだけでも審査の難易度は下がるため、再度家賃が安い物件を探し直してみましょう。

アリバイ会社を利用する

4つ目の対処法は、「アリバイ会社を利用する」です。
アリバイ会社とは、職業や収入状況が原因で審査に落ちてしまう方に、審査で有利なアリバイを提供しているサービスです。

アリバイ会社を利用すれば、支払い能力が低いと判断され審査に落ちてしまった方でも審査に通過できる可能性を上げられます。

一度審査に落ちてしまっている場合、何の対策も取らずにいると再度落とされてしまうため、予算に余裕がある場合はアリバイ会社へ相談することも検討してみましょう。

アリバイの提供は提携会社と連携し行っているため違法性はなく、1回あたり2~4万円ほどで利用できます。

賃貸を借りれない人がとるべき対処法

賃貸を借りれない人がとるべき対処法

賃貸を借りれない人がとるべき対処法を紹介します。

賃貸を借りれない人がとるべき対処法

  • 家賃を月収の1/3以下に抑える
  • 入居申込書に嘘はかかず正直に話す

審査に落とされると自分には借りられるお部屋がないと感じるかもしれませんが、審査に落ち続け最終的にどこのお部屋も借りられないケースは非常に稀です。

諦めずにお部屋を探し続ければ、借りられるお部屋は見つかるため落とされても落ち込まずに次を探すようにしましょう。

家賃を月収の1/3以下に抑える

審査に落ちてしまった場合は、再審査を受ける際にお部屋の家賃を月収の1/3以下に抑えることがおすすめです。

なぜかというと、審査では月収が家賃に見合っているかをチェックされるケースがほとんどだからです。
家賃が月収の1/3を大きく上回っていると、仮に人よりも稼ぎがあったとしても支払い能力が低いと判断され落とされるので注意しましょう。

月収15万で家賃6万円のように、ほんの少しであれば上回っていても問題ありません。

入居申込書に嘘はかかず正直に話す

審査に何度も落ちてしまうと、申込書に嘘を書いてでも審査に通過してやろうと悪い考えが浮かんでしまうこともあるかと思います。

しかし審査を行っているのは、これまで沢山の入居申込書を審査してきたプロのため、嘘を書いたらすぐにバレてしまいます。

嘘を書いてしまうと、最悪の場合審査に落ちるだけでなく今後の利用を断られたり、警察沙汰に発展したりする可能性があるので絶対にしてはいけません。

なお、例外として収入や貯金額の欄だけは、おおよその数字を記入すればいいため、多少多く記入しても問題ありません。

賃貸が借りられない理由についてよくある質問

よくある質問

最後に賃貸が借りられない理由についてよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、下記の6つの質問です。

よくある質問

  • 賃貸契約で保証会社の審査に通らない場合はどうすればいいですか?
  • ブラックリストでも賃貸契約できますか?
  • 賃貸契約時の保証会社の審査では何を調べますか?
  • 賃貸審査に落ちる確率は?
  • 審査が甘い保証会社はありますか?
  • 賃貸審査で借金はバレますか?

賃貸契約で保証会社の審査に通らない場合はどうすればいいですか?

保証会社の審査に通らない場合の対処法としては、保証会社を変更する方法やお部屋の家賃を下げる方法、アリバイ会社を利用する方法などがあります。

大抵どこのお部屋でも利用できる保証会社は2社ほど用意されているため、一度落ちてしまっても再度保証会社を変更することで審査を受け直せます。

用意されている全ての保証会社の審査を受けても落とされてしまった場合には、お部屋の家賃を安い物件に変更するかアリバイ会社の利用を検討してみましょう。

保証会社の審査項目や基準は、会社ごとに異なるため、仮に1度落ちてしまっていても他社であれば落ちるかどうかはわかりません。

ブラックリストでも賃貸契約できますか?

信用情報に傷があるブラックリストの方でも契約は可能です。
しかし、信用情報のチェックを行う保証会社を利用してしまうと審査に落とされる確率が上がるので注意しましょう。

ブラックリストだと審査に落ちる確率が上がるのは、信販系の保証会社です。
保証会社を申込者が選べるシーンは少ないですが、物件によっては申し込み前に見られるお部屋情報で信販系保証会社の利用必須などの条件をチェックできるため覚えておくようにしてください。

賃貸契約時の保証会社の審査では何を調べますか?

賃貸契約時の保証会社の審査では、主に申込者に家賃の支払い能力があるかをチェックします。
支払い能力のチェック方法は、会社ごとに様々で詳細は明かされていませんが、収入と家賃の割合や収入の安定性、過去の滞納歴、信用情報の傷、申込時の態度、職業などが見られるといわれています。

特に収入に対する家賃の割合を重視している会社が多いため、お部屋選びの際は家賃を月収の3割以下に収めることが大切です。

賃貸審査に落ちる確率は?

審査に落ちる人は全体の約1~2割程度と言われています。
10人審査を受けたら1~2人が落ちる計算です。

確率で見ると落ちる人の方が少ないですが、審査に落とされてしまったからといて落ち込む必要はありません。

仮に1度落とされてしまったとしても、2回目3回目と審査を重ねていくことで受かることがほとんどです。
何度審査を受けても落ち続け、賃貸が借りれないというケースは稀なため、落ちた場合は保証会社との相性が悪かったと割り切って他の会社や他の物件で審査を受け直すようにしましょう。

審査が甘い保証会社はありますか?

保証会社には、大きく分けて信販系・LICC加盟系・独立系の3種類の保証会社が存在するのですが、中でも独立系の保証会社は独自の基準で審査しており比較的甘いといわれています。

独立系保証会社一覧

  • フォーシーズ株式会社
  • 日本セーフティー株式会社
  • 株式会社casa
  • エルズサポート
  • 日本賃貸保証株式会社
  • ナップ賃貸保証株式会社
  • 全保連株式会社

既に落とされている保証会社が信販系やLICC系であれば、独立系保証会社に変更することで審査に受かるかもしれません。

賃貸審査で借金はバレますか?

賃貸審査では、借金を抱えていることはバレません。
そのため、仮に借金を抱えていたとしても、それが原因で審査に落とされることはありません。

審査時に行われる調査では借金はバレませんが、自分から「借金があって審査が心配」などと打ち明けてしまうとバレるので注意しましょう。

なお、例外として住宅ローン系の借金のみバレるケースがあります。
しかし、賃貸契約を考えている方で住宅ローンを組んでいるケースはほとんどないため、基本的にはバレないと考えていて問題ありません。

【まとめ】賃貸が借りれない理由とは?

【まとめ】賃貸が借りれない理由とは?

本記事では、賃貸が借りれない理由について紹介しました。
いかがだったでしょうか?

賃貸はスムーズに契約できる人の方が多いですが、落ちてしまうことも珍しいことではありません。
落とされてしまうとどこも契約できないかもと不安な気持ちになってしまうかもしれませんが、探せば必ず借りられる物件が見つかります。

落とされてしまった場合は、落ち込みすぎずに保証会社との相性が悪かったと割り切って次を探すようにしましょう。

本記事が賃貸審査に落とされ悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。