「パートで収入が少ないけど自分で賃貸を契約することは可能なのかな…?」
収入がパート・アルバイトのみで限られていると、賃貸を契約できるか不安になるかと思います。

本記事では、パート・アルバイトとして働いていても入居審査は通るのかについて詳しく紹介していきます。

この記事を読んでわかること
  • パートでも賃貸契約が可能か
  • 審査でチェックされる項目
  • 1人暮らしを始める際にかかる初期費用

パート・アルバイトでも賃貸審査を通過させるには?

パート・アルバイトでも賃貸審査を通過させるには?

パート・アルバイトでも賃貸の入居審査は通過することは可能ですが、正社員で働いている方と比べると審査は厳しい傾向があります。

審査では以下のような項目がチェックされます。

パート・アルバイトでも賃貸審査を通過させるには?

  • 審査に不安な要素がないか
  • 年収が家賃の36倍を超えているか
  • 預貯金が十分にあるか
  • 連帯保証人はいるか
  • 人間性に問題はないか

審査に不安な属性がないか

入居審査では、収入面以外に不安な属性がないかもチェックされます。
以下に該当する方は、注意が必要です。

審査が不利になる属性

  • 勤続年数が短い
  • 滞納歴がある
  • 収入に波がある

家賃に対して十分な収入があれば審査に必ず通過できるわけではありません。
勤続年数が短かったり過去に滞納歴があったりすると、家賃の滞納を不安視され審査に落とされます。

年収が家賃の36倍を超えているか

審査で最も重要視されるのは、支払い能力です。
働いていて安定した定期収入があっても、家賃に見合っていないと審査に落とされます。

審査では、年収が家賃の36倍を超えているかを基準にチェックされるので、以下を参考に自分の年収に見合った家賃額を把握しておきましょう。

家賃 年収の目安
3万円 108万円
4万円 144万円
5万円 180万円
6万円 216万円

預貯金が十分にあるか

パートやアルバイトのように、収入が月によって変動する仕事をしている方は、賃貸審査時に預貯金額を確認されるケースがあります。

収入だけでは支払い能力が不十分だと言われたときは、残高証明で十分な預金があることを証明しましょう。

家賃ごとに必要になる預貯金額は、以下を参考にしてください。

家賃 預金額の目安
3万円 72万円以上
4万円 96万円以上
5万円 120万円以上
6万円 144万円以上

連帯保証人はいるか

最近では連帯保証人なしで賃貸を契約するケースが一般的となりましたが、職業をパートやアルバイトとして審査を受ける際は、連帯保証人の有無を問われる可能性が高いと考えられます。

連帯保証人の有無は審査に大きく関係してくるので、できる限り親族に連帯保証人を頼みましょう。
連帯保証人を頼める相手は、以下の通りです。

連帯保証人を頼める相手

  • 2親等以内の親族
  • 国内在住
  • 安定した職業に就いている

人間性に問題はないか

審査では、契約した後でトラブルを起こされないために、人間性に問題はないかも確認されます。
人間性は相談時や内見時の行動と言動でチェックされており、横暴な発言をしたり非常識だと思われる行動をとったりすると人間性に問題があると判断されます。

お部屋の相談に不動産屋を訪れる際は、必ず態度や言動に注意しましょう。

パートが一人暮らしを始める際に必要な費用4つ

パートが一人暮らしを始める際に必要な費用4つ

パート・アルバイトとして働いている方が、一人暮らしを始める際にかかる費用は下記の4つです。

パートが一人暮らしを始める際に必要になる4つの費用

  • 家賃5~6か月分の初期費用
  • 引っ越し代
  • 家具・家電や生活必需品の購入費
  • 引っ越し後にかかる生活費

引っ越し代や初期費用以外にも思わぬ出費が発生することを考慮して、お金はできるだけ貯金しておくことがおすすめです。

①家賃5~6ヶ月分の初期費用

賃貸を借りる際は、入居する前に家賃5~6か月分相当のお金が初期費用としてかかります。
初期費用の内訳は下記の通りです。

敷金 家賃1~2ヵ月分
礼金 家賃1~2ヵ月分
清掃費 3~4万円
鍵交換費 1~3万円
仲介手数料 家賃0.5~1ヵ月分
前家賃 家賃1ヵ月分
保険料 約2万円

②引っ越し代

一人暮らしの方が引っ越す際にかかる引っ越し費用の相場は、4万円~8万円ほどです。
荷物が多い方や長距離での引っ越しの場合には費用が高くなり、荷物が少ない方や県内のように近距離での引っ越しの場合には費用が安くなります。

引越の費用は、見積もりを依頼することで契約前に正確な費用が把握できます。

③家具・家電や生活必需品の購入費

一人暮らしが初めてな方は、家具・家電といった生活必需品を買い揃えるのにお金がかかります。
生活必需品の購入費は、最低限の物だけを選んで購入したり、安い物を選んで購入したりすることでトータルの出費を抑えることができますが、おおよそ20万円ほどかかります。

④引っ越し後にかかる生活費

引っ越し後は、意図的に仕事の量を調整しなかったとしても慣れない一人暮らしで体調を崩してしまう可能性が考えられます。

万が一の事態に備えて、できる限り引っ越し後1~2か月分の生活費を確保しておきましょう。

賃貸の初期費用を30万円に抑えるテクニック5つ

賃貸の初期費用を30万円に抑えるテクニック5つ

できることなら初期費用にお金をかけたくないと考えている方が多いかと思います。
そこでここでは、初期費用を30万円に抑えるテクニックを紹介していきます。

初期費用を抑えるテクニック

  • 家賃の安い物件を見つける
  • 立地条件をゆるめにする
  • 物件のこだわり条件を見直す
  • 手数料・敷金・礼金の安い物件を選ぶ
  • 家具家電つきの物件を選ぶ

①家賃の安い物件を見つける

初期費用を安く抑えるには、家賃の安い物件を見つけることが重要です。
敷金や礼金、不動産会社へ支払う仲介手数料などは基本的に家賃を基準に金額が決定するので、家賃の安いお部屋を見つけられれば大きく初期費用を節約できます。

②立地条件を緩めにする

駅に近い物件や都市部の物件は、初期費用がかさむ傾向があるので、初期費用を安く抑えたい時は、立地に求める条件をゆるめにすることがおすすめです。

駅に近い物件や都市部の物件にこだわると、それだけ月々の費用や初期費用高くなるため注意しましょう。

③物件のこだわり条件を見直す

初期費用を抑えたいなら、こだわり条件はたくさん設定しないことをおすすめします。
特にペット可や築年数、鉄筋コンクリート造などの条件をこだわってしまうと、家賃が高くなる傾向があります。

④仲介手数料・敷金・礼金の安い物件を選ぶ

仲介手数料・敷金・礼金は物件や利用する不動産会社によって金額に差があり、入居を申し込む前からそれぞれ具体的にどの程度の費用がかかるのか公開されています。

初期費用を抑えたい方は、仲介手数料・敷金・礼金が安い物件や無料の物件を狙うことがおすすめです。

⑤家具家電付きの物件を選ぶ

初めての一人暮らしで意外とお金がかかるのが、生活必需品の家具・家電です。
完全に初めての一人暮らしで全ての生活必需品を1から揃える必要がある際は、家具・家電つきの物件を選ぶと初期費用を抑えられます。

費用を節約したい方は、家具・家電つきの物件を選ぶことも検討してみましょう。

初期費用を30万円に抑えるシミュレーション

最後に上記で紹介した5つのテクニックを踏まえて初期費用を30万円以内に抑えるシミュレーションをしてみます。

今回のシミュレーションでは、家賃は一人暮らしの平均家賃である5万円のお部屋を借り、初の一人暮らしで新居に持っていく荷物が少ないケースを想定します。

家賃が5万円の場合の初期費用は、初期費用は下記の通りです。

敷金 5万円
礼金 0円
清掃費 3万円
引っ越し代 4万円
鍵交換費 1万円
仲介手数料 25,000円
前家賃 5万円
保険料 2万円
家具家電費 5万円

シミュレーションの結果初期費用にかかる合計金額は、275,000円でした。
上記のように家賃が安い、家具家電つき、礼金なしの物件を選ぶと初期費用を大きく節約できます。

パート・アルバイトの賃貸審査についてよくある質問

パート・アルバイトの賃貸審査についてよくある質問

最後にパート・アルバイトの賃貸審査についてよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、下記の3つの質問です。

パート・アルバイトの賃貸審査についてよくある質問

  • バイトを始めたてでも賃貸契約できる?
  • アルバイトで一人暮らしの審査は通る?
  • シングルマザーでも賃貸は借りれる?

バイトを始めたばかりでも賃貸契約できますか?

アルバイトを始めたばかりの人でも、賃貸契約をすることはできますが、審査に通過するには、収入が安定していることが必要になります。

また、賃貸を契約する際は初期費用として家賃数か月分相当の費用がかかるので、一切貯金がない状態では審査に通過できてもお金が払えない可能性が考えられます。

バイトを始めたばかりだと賃貸が契約できないということはありませんが、引越には思わぬ出費が付き物のため、急ぎでないならある程度バイトに慣れて貯金がたまってから引っ越すことがおすすめです。

アルバイトで一人暮らしの審査は通りますか?

アルバイトで一人暮らしの場合でも、審査は通ります。
賃貸審査で最も重要なのは、雇用形態ではなく収入の安定性や信用情報です。

そのためアルバイトであっても、安定した収入がある場合や、保証人を立てることができる場合は、審査に通る可能性が十分にあります。

もしも既に1度審査に落とされてしまっているのであれば、アルバイトだからではなく収入に対して家賃が高すぎたり過去の滞納歴が審査に影響していたりする可能性が考えられます。

シングルマザーのパート勤務でも賃貸は借りられる?

賃貸契約においては、どのような雇用形態で働いているかや子供の有無よりも、安定した収入があるか、家賃を問題なく支払っていけるかが重要です。

シングルマザーでパート勤務であっても、収入が安定しており年収が一定以上あれば、賃貸契約は可能です。

パートでも家賃が見合っていれば賃貸を借りられる

パートでも家賃が見合っていれば賃貸を借りられる

本記事では、パート・アルバイトでも賃貸の入居審査に通るのかについて解説しました。
パートやアルバイトでも収入に見合った家賃のお部屋を選べば賃貸を契約できますが、審査の通過は簡単ではありません。

審査の通過が不安な方は、アリバイ会社の利用がおすすめです。
アリバイ会社を利用すれば審査通過確率を簡単に上げられるので、審査の突破が難しい方はぜひ利用を検討してみてください。