「ナップの審査は厳しいの…?」
入居審査へ申し込む際に、保証会社の審査で落ちないか不安を感じる方は少なくないでしょう。
本記事では、ナップの審査は厳しいのかについて詳しく紹介していきます。
審査で見られる項目や他社と比較してどのくらい厳しいのかについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
- ナップの審査の厳しさ
- ナップの審査で見られる項目
- ナップの審査に落とされた時の対処法
目次
ナップ賃貸保証の審査は厳しい?
ナップは、LICCという団体に所属する協会系の保証会社です。
審査の厳しさは、保証会社全体で見るとやや厳しめです。
種類 | 審査の厳しさ | 特徴 |
---|---|---|
信販系 | 厳しい | 信用情報の確認が入る |
協会系 | やや厳しめ | 同じ団体に所属している会社間で情報の共有が行われる |
独立系 | ゆるい | 各社自由な基準で審査を実施している |
LICCに所属している会社は、同じLICCに加盟している会社間で家賃滞納者やトラブルを起こした人の情報を共有しています。
ナップ賃貸保証とは?
ナップ賃貸保証は、東京に本社を持つ協会系の保証会社です。
会社名 | ナップ賃貸保証株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都中央区日本橋横山町3-13 日工薬会館ビル3F |
創業 | 2001年8月7日 |
資本金 | 55,000,000円 |
加盟団体 | JICC/CGO/全国居住支援法人協議会/LICC/全国住宅産業協会 など |
最大の魅力は、契約時に「おもてなしclub off」と「リピーターサービス」の2つの特典がつくことです。
おもてなしclub offを利用すれば全国のホテルや旅館、グルメ、映画などが割引価格で利用できます。
契約時にかかる保証料
ナップの契約時にかかる保証料は、物件やプランによって異なります。
目安は以下の通りです。
初回保証料 | 総賃料の50% |
---|---|
更新料 | 年1万円 |
初回保証料と更新料は、どちらも相場通りです。
初回保証料は契約時の1回のみ発生する費用で、更新料は契約後年に1回発生する費用です。
保証料がいくらかかるのかという説明は、必ず不動産仲介業者から契約前に受けられます。
詳細を把握しておきたい方は、不動産仲介業者から説明を聞き逃さないよう注意してください。
申し込み時に必要な書類
申し込み時には、入居申込書と契約者の身分証の写しが必須です。
身分証には、運転免許証とマイナンバーカード、健康保険証が認められます。
必須書類のほかに、以下のような該当時必要書類があります。
提出が必要な書類
- 在留カード
- 生活保護受給証明書・決定通知書の写し
- 学生証・合格通知書の写し
- 親権者引き受け同意書原本
- 現賃貸借契約書の写し・入居者調査票
該当時必要書類は、不動産仲介業者から提出を求められた方のみ提出する必要がある書類です。
ナップ賃貸保証の審査で確認される項目は?
ナップでは、主に以下の6つの項目が審査で確認されます。
複数ある審査項目の内、1つでも基準を満たせていないと落ちる確率が高まります。
審査で確認される項目
- 過去に家賃を滞納していないか
- 十分な収入があるか
- 職業や雇用形態に問題はないか
- 人柄に問題はないか
- 申込書に嘘はないか
- 犯罪歴や暴力団との関わりはないか
過去に家賃を滞納していないか
審査では、必ず過去に家賃を滞納していないか確認されます。
契約後に家賃滞納のリスクを下げるためです。
ナップはLICCに加盟している保証会社であり、審査ではナップでの滞納歴に加えてLICC加盟会社での滞納歴が調べられます。
LICCに加盟している保証会社一覧
- アーク
- アルファー
- エルズサポート
- K-net
- 興和アシスト
- ジェイリース
- 全保連
- 大成保証
- 宅建ブレインズ
- 賃貸保証サービス
- テンポスバスターズ
- ニッポンインシュア
- ホームネット
- ランドインシュア
- ルームバンクインシュア
十分な収入があるか
審査では、収入が十分にあるかチェックされます。
申込者が滞納せずに家賃を支払い続けられるか確認するためです。
審査は「家賃の3倍以上の月収、36倍以上の年収」が基準となっており、基準を収入が下回っていると審査の通過が厳しくなります。
できる限り基準が満たせるよう、収入に見合った家賃の物件を選ぶことが大切です。
家賃 | 月収 | 年収 |
---|---|---|
3万円 | 9万円 | 108万円 |
5万円 | 15万円 | 180万円 |
7万円 | 21万円 | 252万円 |
10万円 | 30万円 | 360万円 |
12万円 | 36万円 | 432万円 |
職業や雇用形態に問題はないか
ナップは、無職のように他社では申込自体断られるような職種の方からの申込も受けつけています。
しかし、審査ではどのような職に就いているか確認され、以下のような収入が不安定な働き方をしている方は、落とされやすい傾向があります。
落とされやすい職種
- 無職
- アルバイト・パート
- フリーランス
- 学生
- 非正規雇用
- 水商売
上記に該当する仕事をしている方は、アリバイ会社と契約することがおすすめです。
アリバイ会社とは賃貸審査の通過を支援するサービスで、契約すれば審査に有利なアリバイが提供されます。
人柄に問題はないか
審査では、人柄に問題がないかもチェックされます。
ほかの審査基準を満たせていても、人柄に問題があると判断されると審査には落とされます。
審査の結果が出るまでの間は、発言や態度、身だしなみに気を配りましょう。
人柄に問題があると判断される行動
- 不清潔な身なりで相談に行く
- スタッフに対して暴言を吐く
- 相談時に高圧的な態度をとる
- 申込書を適当に記入する
- 本人確認電話を無視する
申込書に嘘はないか
審査では申込書に嘘が記入されていないか厳しく調べられます。
故意に嘘を記入すると、見抜かれた時点で審査の通過が困難になるので注意が必要です。
審査申込書の記入経験がなく、正しい記入方法や記入すべき箇所がわからない時は不動産仲介業者に確認をとりながら記入すると良いでしょう。
わからないからといって空欄のまま提出したり、適当に記入して提出したりすると、審査の結果を左右する可能性があると覚えておきましょう。
犯罪歴や反社会的勢力との関わりはないか
審査では、過去の犯罪歴や反社会的勢力との関わりがないか厳しくチェックされます。
犯罪歴がある方は内容次第で、反社会的勢力との繋がりがある方は確実に審査を落とされます。
過去に犯罪を犯したことがあり実名で報道されている方や、暴力団に加入している方、親族の中に暴力団関係者がいる方は注意しましょう。
なお、犯罪歴や反社会的勢力との関わりは、申込者だけでなく緊急連絡先相手や保証人相手も調べられます。
ナップ賃貸保証から電話がかかってくるのは?
ナップ賃貸保証の審査に申し込むと、人によっては審査期間中に電話がかかってきます。
この電話は申込書に記載されている電話番号は間違っていないか、誤った個人情報を記入していないか確認する目的で実施されています。
電話がかかってきた場合必ず対応しなければならず、電話を無視し続けると連絡がつかないことを理由に落とされる可能性があるので注意しましょう。
申し込んだら結果が出るまでの間、知らない番号からの着信が無いか毎日確認してみてください。
なお、電話がかかってくるタイミングの目安は、手続き完了から2~4日前後です。
ナップ賃貸保証の審査に落ちた時の対処法
ナップ賃貸保証の審査に落ちた時の対処法としては、以下のような方法が挙げられます。
落とされることは珍しくなく、万が一落ちてしまっても対処する方法はいくつか残っています。
落ちてしまった時の対処法
- 再審査に申し込む
- 代理契約を検討する
- ほかの物件を探し直す
- 引越しのタイミングを見直す
- アリバイ会社に相談する
再審査に申し込む
審査に落ちた時は、まず再審査を申し込めるか確認してみてください。
落とされたのが保証会社の審査であれば、同じ物件の再審査を受けられる可能性があります。
再審査が受けられるケース
- 保証会社の審査に落ちた
- 保証会社が2社以上用意されている
大家さんや管理会社の判断で落とされていた場合と利用できる保証会社が1社のみだった場合には、同じ物件で再審査を受け直すことはできません。
代理契約を検討する
親族を頼れる方は、落とされた際に代理契約で再審査に申し込む方法も検討してみると良いでしょう。
代理契約とは、実際お部屋に住む人とは別の人が、契約名義人となる契約方法のことです。
代理契約では契約名義人が審査の対象となり、入居者は審査の対象外となります。
代理契約であれば入居者が既に落ちている物件であっても再審査を受け直せるため、親族が頼れる方は代理契約も検討してみることがおすすめです。
ほかの物件を探し直す
再審査が受け直せない時は、落ちた物件を借りる方法は残されていません。
落ちた物件のことは忘れて、次に入居審査へ申し込む物件を探し直しましょう。
お部屋を探し直す際は、少しでも良いので家賃が下げられないか意識してみてください。
賃貸審査は、家賃が高い物件ほど審査のハードルも高い傾向があります。
落ちた物件よりも少しでも家賃を下げられた方が、次の審査に通過できる可能性が高まります。
引っ越しのタイミングを見直す
引越時期にこだわりがない方は、引越しのタイミングを見直してみても良いでしょう。
入居審査は、入居者が決まりやすくなることから引越す人が増える時期ほど審査のハードルが上がると言われています。
引越しを避けるべき時期 | 3~4月、9~10月 |
---|---|
引越しに最適な時期 | 5~8月、11~2月 |
引越時期を見直して変更できれば、引越しのタイミング次第で審査のハードルを下げられるので、今すぐに引越す必要がない方は引っ越しタイミングの見直しも検討してみてください。
アリバイ会社に相談する
審査に落ちた時は、アリバイ会社に相談してみてください。
アリバイ会社とは、賃貸審査の通過が難しい方に対して収入や職業、雇用形態などのアリバイを提供するサービスです。
誰でも利用でき、契約すれば提供されたアリバイを利用して審査が受けられます。
賃貸審査は落ち続けると、選択肢が狭まっていきます。
お部屋選びで妥協したくない方は、なるべく早めにアリバイ会社との契約を検討してみてください。
ナップ賃貸保証の審査を受ける流れは?
ナップの審査を受ける流れは、以下の通りです。
ナップ賃貸保証の審査に関するQ&A
最後にナップ賃貸保証の審査に関するよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、以下の3つの質問です。
よくある質問
- 無職でも利用できますか?
- 保証人は確実に不要ですか?
- 職場に在籍確認は実施されますか?
無職でも利用できますか?
ナップは、現状無職で就職先が確定していない方からの申込にも対応しています。
事情があり現在は働いていないという方でも、無職という理由で審査を断られることはありません。
現在は働いていないけれど就職先から内定が出ている方は審査で考慮してもらえるので、必ず内定通知書を提出してください。
なお、無職でも審査への申込は可能ですが、契約が結べるかどうかは審査の結果次第です。
保証人は確実に不要ですか?
ナップでは原則保証人を不要としています。
しかし、申込者全員が確実に保証人なしで契約できるわけではありません。
審査の結果次第では、後から保証人を立てるよう求められる場合もあります。
審査結果から保証人を求められた際に、事情があり保証人が立てられない方は、審査に落ちると考えて良いでしょう。
親族に保証人を頼めない方は、アリバイ会社で提供されている保証人紹介サービスの利用を検討してみてください。
職場に在籍確認は実施されますか?
ナップでは、原則職場への在籍確認電話を実施していません。
人によっては実施されるケースもありますが、基本的にはこないと考えて良いでしょう。
在籍確認は、職場への電話ではなく社会保険証で確認しています。
人によっては本人確認書類として社会保険証の提出を求められることがあるので事前に準備しておきましょう。
【まとめ】ナップ賃貸保証の審査が不安な方はアリバイ会社がおすすめ
ナップの審査では、自社での滞納歴に加えて他社での滞納歴まで確認されるため、過去に家賃を滞納した経験がある方は審査の通過が簡単ではありません。
審査が不安な方はアリバイ会社と契約することがおすすめです。
アリバイ会社とは、入居審査の通過が難しい方にアリバイを提供しているサービスのことで、契約すれば誰でも職業や収入、雇用形態に関するアリバイの提供が受けられます。
審査は1回でも落ちると、同じ条件での再審査は受けられなくなるので、不安な方はアリバイ会社との契約を検討してみてください。