日本賃貸住宅管理協会の審査は厳しいのでしょうか?
審査と聞くと自分が落ちてしまわないか不安を感じますよね。
そこで本記事では日本賃貸住宅管理協会の審査について詳しく紹介していきます。
保証会社の審査に不安を感じている方はぜひ参考にしてください。
- 日本賃貸住宅管理協会は保証会社ではないため審査は行っていない
- 日本賃貸住宅保証機構、日本賃貸保証などの保証会社と間違えられることが多い
- 日本賃貸住宅管理協会は、保証会社をまとめる組織で複数の保証会社が加盟している
目次
【結論】日本賃貸住宅管理協会は保証会社ではないため審査がない
結論から書くと、日本賃貸住宅管理協会は保証会社ではなく、保証会社をまとめている組織です。
そのため、もちろん賃貸を借りようと考えている方がお世話になることはなく、入居審査も行っていません。
利用する保証会社の審査難易度を知りたくてこのページにたどり着いたのであれば、おそらく保証会社の名前を間違えて覚えています。
今一度自分が利用する予定の保証会社名を確認してみましょう。
日本賃貸住宅保証機構(JRAG)や日本賃貸保証(JID)などの保証会社と間違われることが比較的多いです。
上記の2社の審査難易度や日本賃貸住宅管理協会がどのような会社なのかについては、本記事内で解説しているため、ぜひ参考にしてください。
日本賃貸住宅管理協会は保証会社をまとめている組織
日本賃貸住宅管理協会は、名前が保証会社のようですが、実際は保証会社ではなく保証会社をまとめている組織です。
そのため、賃貸契約をしたいと考えている個人が日本賃貸住宅管理協会と契約することには絶対になりません。
平成3年に全国賃貸管理業協会として設立されて以来、居住者に安心と安全、快適な住環境を提供することなどを目標に掲げ活動しています。
日本賃貸住宅管理協会がどのような組織なのか、どんな保証会社が加盟しているのかについては下記で紹介するため興味がある方はぜひそちらも参考にしてください。
日本賃貸住宅管理協会の概要
日本賃貸住宅管理協会の概要を紹介します。
おおまかな概要は下記の通りです。
日本賃貸住宅管理協会の概要
- 会社名 公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会
- 所在地 東京都千代田区丸の内1-7-12サピアタワー18F
- 会員数 2317社(令和5年7月時点)
日本賃貸住宅管理協会は、賃貸住宅の健全で専門的な運営を普及させることで賃貸住宅市場の発展を目的に設立された協会です。
令和5年の時点では、日本全国に約2300社もの会員が存在しています。
日本賃貸住宅管理協会は主に賃貸の管理会社や大家さん向けのサービスを提供している協会であり、賃貸を借りたいと考えている方がお世話になることはまずありません。
日本賃貸住宅管理協会に加盟している会社
日本賃貸住宅管理協会には、下記のような会社が加盟しています。
加盟会社一覧
- アイウィッシュ賃貸保証
- ナップ賃貸保証
- 日本賃貸保証
- プラザ賃貸管理保証
- レオパレス21
- 日本セーフティー
- オリコフォレントインシュア
- 新日本信用保証
- ハウスメイトパートナーズ
上記で挙げた会社はあくまでも加盟会社の一部であり、上記以外にも沢山の保証会社・不動産会社などが加盟しています。
令和5年7月時点では約2300社もの会社が加盟していました。
日本賃貸住宅管理協会の加盟会社は続々と増え続けているため、最新状況が知りたい場合は公式ホームページ内の会員検索から確認してみましょう。
日本賃貸住宅管理協会と間違われる2つの保証会社
日本賃貸住宅管理協会は、保証会社のような名前をしていることから保証会社と間違われることが多々あります。
頻繁に間違われるのは、下記の2社です。
間違われることが多い2つの会社
- 日本賃貸住宅保証機構(JRAG)
- 日本賃貸保証(JID)
上記の2社の会社はどちらも最初の日本賃貸までが完全一致していることから間違われるケースが多いようです。
下記からは、頻繁に間違われることの多い2社についてそれぞれ詳しく紹介していきます。
日本賃貸住宅保証機構(JRAG)
よく間違われる保証会社1つ目は、「日本賃貸住宅保証機構」です。
最初の日本賃貸住宅までの6文字が完全一致しているため、間違ってしまうのにも納得できます。
日本賃貸住宅保証機構の基本情報は、下記の通りです。
日本賃貸住宅保証機構の基本情報
- 会社名 日本賃貸住宅保証機構株式会社
- 所在地 大阪府大阪市中央区城見2-2-22マルイトOBPビル3F
- 設立年月日 平成19年6月1日
- 資本金 1億円
- 加盟団体 日本賃貸住宅管理協会・家賃債務保証事業者協議会・大阪府宅地建物取引業協会
業務内容としては賃貸の家賃保証業以外にも、不動産の仲介や売買、管理などの事業を展開しています。
日本賃貸住宅保証機構は審査が緩い
日本賃貸住宅保証機構は審査が緩いと言われています。
なぜなら、独自の審査基準で審査を行う独立系の保証会社に分類されるからです。
独立系とは、保証会社の中でも最も審査が緩い区分のことで、この独立系に分類される保証会社では厳しい会社で必ず審査が行われる信用情報のチェックや家賃滞納歴のチェックが行われません。
そのため、過去に携帯電話料金の滞納や家賃の滞納などをしている方であっても十分に審査に通過できる可能性があります。
他社で落とされている方であっても審査に受かる可能性は残されているため、迷っているのであれば審査を受けてみることがおすすめです。
なお、独立系の保証会社はどこも審査基準が独自に設定されているため、独立系の日本賃貸住宅保証機構で落ちてしまっても他の会社では受かるケースもあります。
日本賃貸住宅保証機構の審査基準
日本賃貸住宅保証機構の審査基準は一般公開されていませんが、おおよそ下記のような基準で審査が行われていると予想されます。
主な審査基準
- 日本国籍を持っているか
- 夜職やフリーター、個人事業主のような収入が不安定な職業に就いていないか
- 病気を患っており生活保護を受給していないか
- 過去に日本賃貸住宅保証機構を利用した際に家賃滞納や隣人トラブルを起こしていないか
日本賃貸住宅保証機構は、他社に比べて審査基準が緩く比較的審査に落とされにくい傾向がありますが、それでも審査を受けた方全員が受かるわけではありません。
上記の審査基準から自分が審査に落とされそうだと感じる場合は、親族に保証人を頼むなどあらかじめ対策を取ることがおすすめです。
日本賃貸住宅保証機構の年間保証委託料
日本賃貸住宅保証機構の年間保証委託料は、契約するプランによって違ってきます。
プランごとの委託料金は下記の通りです。
年間保証委託料
- 保証人様不要プラン(MC-ONE) 初回保証委託料は月額賃料100% 年間保証委託料10,000円
- 保証人様ありプラン(MC-PLUS) 初回保証委託料は月額賃料50% 年間保証委託料10,000円
- 学生専用プラン 初回保証委託料10,000円 年間保証委託料10,000円
- 店舗・事務所用プラン(MC-OPEN)初回保証委託料月額賃料70% 年間保証委託料月額賃料10%
契約するプランによって保証料が変わってきますが、プランは契約者ではなく大家さんや管理会社が決めるケースが一般的です。
日本賃貸住宅保証機構は悪い評判もある
日本賃貸住宅保証機構は全体的にみると良い評判が多い印象ですが、中には悪い評判を存在しています。
そこでここでは、悪い評判について詳しく紹介していきます。
調査したところ悪い評判としては下記のような口コミが見つかりました。
悪い評判
- 家賃の支払いが数日遅れてしまった際に強めの口調で怒られた
- どうしても家賃を期日通りに支払えない事情があったが支払い猶予を貰えなかった
- 電話対応者の態度が悪く不快な気持ちになった
悪い評判としては、きつい口調で電話対応されたり、家賃の支払いが遅れてしまった際に取り立てが早く怖いと感じている方が多い印象でした。
しかしどこの保証会社も大抵電話対応や取り立てに関する悪い評判が存在するため、日本賃貸住宅保証機構の評判が特別悪いかと聞かれたら断言することはできません。
日本賃貸住宅保証機構の解約方法
日本賃貸住宅保証機構に限らず、賃貸契約時に保証会社を利用して入居した場合、その物件を退去するまで保証会社を解約することはできません。
入居時のみ契約すれば良いものではないため、契約する際には年間保証委託料のことも含めてよく考えてから契約する保証会社を選ぶようにしましょう。
保証会社の利用が必須の物件の場合は変更も行えないことが大半ですが、契約時の条件で保証会社の利用が自由となっていた場合は保証会社の途中変更が行える可能性があります。
何かしらの事情があり、入居中だけどどうしても保証会社を変更したくなった場合は一旦管理会社へ問い合わせてみましょう。
なお、退去が確定しており解約したい場合は、契約時に利用した不動産屋さんに退去するから解約してほしい旨を伝えれば手続きをしてもらえます。
日本賃貸保証(JID)
よく間違われる保証会社2つ目は、「日本賃貸保証(JID)」です。
日本賃貸保証の基本情報は、下記のとおりです。
日本賃貸保証の基本情報
- 会社名 日本賃貸保証株式会社
- 所在地 千葉県木更津市羽鳥野6-21-4
- 資本金 1億円
- 設立年月日(賃貸保証事業開始日) 1995年7月1日
- 加盟団体 日本賃貸住宅管理協会
日本賃貸保証は「誰も取り残さない、フェアな社会」を実現するために、多様性を尊重し様々な支援を行っている会社です。
保証契約件数58万件、累計契約数525万件といった実績を持っています。
本社は千葉県ですが、現在では全国各地に30の拠点を構えています。
日本賃貸保証は審査が緩い
日本賃貸保証は、独自の審査基準で審査を行う独立系の保証会社のため、他社と比べて審査が緩い傾向があります。
申込者の信用情報の傷や家賃滞納歴などのチェックは一切行わないため、信用情報に傷があり審査が厳しい信販系保証会社で落とされてしまった方であっても十分に受かる可能性があると言えます。
また、完全に独自の基準で審査を行っているため、他の審査が緩いと言われている独立系保証会社で落とされている方も審査に受かる可能性が高いです。
日本賃貸保証で過去にトラブルを起こしていない限り受かるかどうかは受けてみなければわからないため、利用を迷っているのであれば思い切って審査を受けてみることがおすすめです。
日本賃貸保証の審査基準
日本賃貸保証の審査基準は公開されていませんが、おおよそ下記のような基準で審査が行われていると予想されます。
主な審査基準
- 家賃が収入の1/3以下に収まっているか
- 日本賃貸保証で過去に家賃を滞納していないか
- 収入が安定しているか
- 勤続年数は1年以上か
上記のような審査基準が存在するため、フリーターや水商売、個人事業主のような収入が不安定な職業に就いている方や転職して間もない方、収入に見合わないほど高額な家賃のお部屋を借りようとしている方などは落とされてしまう可能性が高いです。
家賃を収入の1/3以下に抑えることは簡単に行えるため、落とされたくない場合は自分の収入に見合った家賃のお部屋を選ぶようにしましょう。
日本賃貸保証で落とされる人の特徴
日本賃貸保証の審査で落とされてしまう人の特徴は、下記の通りです。
日本賃貸保証は保証会社の中では審査基準が緩く落ちにくい傾向がありますが、それでも審査を受けた人全員が受かるわけではありません。
日本賃貸保証で落とされる人の特徴
- 過去に日本賃貸保証で家賃の滞納をしている人
- 無職やフリーター、水商売、個人事業主などの職業に就いている人
- 収入は少ないのに高額な家賃のお部屋を借りようとしている人
落とされる人の特徴に複数当てはまっている場合は、審査の通過が簡単ではないと予想できるため注意しましょう。
あらかじめ落ちそうだとわかっている場合は、お部屋の候補を1つに絞らず落ちた場合に受ける第二第三候補のお部屋まで決めておくとお部屋探しがスムーズになります。
日本賃貸保証に落ちてしまった際の対処法
日本賃貸保証の審査に落ちてしまった場合の対処法を紹介します。
もしも審査に落とされてしまったら、下記のように対処することがおすすめです。
落ちてしまった際の対処法
- 安定収入のある親族に代理契約してもらう
- 保証会社を変えて再度申し込む
- 家賃が安いお部屋を探し直す
日本賃貸保証の審査に落ちたからと言って、他の保証会社でも受からないと決まったわけではありません。
落ちることは珍しいことではないため、落とされても落ち込まずに早く次に進むようにしましょう。
なお、代理契約は無断で行うと契約違反になってしまいます。
親族に代理契約を頼む場合は必ず不動産屋さんに事前に相談するようにしてください。
日本賃貸保証の利用料金
日本賃貸保証の利用料金は、契約するプランによって変わります。
プランごとの利用料金は下記の通りです。
利用料金
- トリオ、トリオA 初回保証料30% 更新料30%
- トリオB 初回保証料40% 更新料30%
- トリオZ Trust(通常) 紹介保証料50% 更新料30%
- トリオZ Trust(分割) 初回保証料50% 更新料1.0%
- トリオTrustアイプラス 初回保証料50% 更新料1.5%
プランによって利用料金が変わるため、できるだけ安いプランを選択したいと考える方は多いかと思います。
しかし、利用するプランは管理会社または大家さんによって指定されているケースが大半のため、入居者が自分で好きなプランを選択することはできません。
【まとめ】日本賃貸住宅管理協会の審査は厳しい?
本記事では、日本賃貸住宅管理協会の審査は厳しいのかについて紹介しました。
いかがだったでしょうか?
日本賃貸住宅管理協会は、名前からして保証会社のようですが保証会社ではありません。
そのため審査も存在しません。
日本賃貸住宅管理協会に名前が似ている保証会社はいくつも存在するため、今一度利用予定の保証会社名を確認してみましょう。
本記事が保証会社の審査に不安を感じている方のお役に立てれば幸いです。