「入居審査に落ちた後でも再審査は通るの…?」
入居審査に落ちてしまった時、同じ物件で再審査を受けられるのか気になっている方は少なくないでしょう。
本記事では、入居審査に落ちても再審査は通るのかについて詳しく紹介していきます。
再審査を受ける際の注意点や再審査を受ける詳しい方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んでわかること
目次
入居審査に落ちた後再審査はできる?

入居審査に落ちた後、同じ物件で再審査を受けられるかどうかは、物件次第です。
落ちた物件で複数の保証会社が用意されていれば、保証会社を変更することで再審査を受けられます。
入居審査に落ちた後再審査はできる?
- 複数の保証会社と提携していれば可能
- 保証会社の審査基準をおさらい
複数の保証会社と提携していれば可能
複数の保証会社が用意されている物件であれば、1度審査に落ちても保証会社を変更することで再審査を受けられます。
入居審査に落ちた時は、保証会社を変更して再審査を受けられないか確認してみましょう。
保証会社ごとに審査基準は異なるので、保証会社が変更できれば1度落ちている物件であっても十分に審査を通過できる可能性があります。
保証会社の審査基準をおさらい
家賃保証会社は、すべての会社が同じ基準で審査を行っているわけではなく、審査の基準や項目は会社ごとに異なります。
同じ物件の審査でもA社を利用した時は落とされたけれど、B社で再審査を受けたら通過できたといったケースは珍しくありません。
以下は、審査基準の例です。
| 項目 | 信販系のA社 | 独立系のB社 |
|---|---|---|
| 支払い能力 | 現在の年収・月収が重視される | 収入が不足していても預金額次第で審査を通過できる |
| 家賃の滞納 | 自社での滞納と信用情報が確認される | 自社での滞納歴のみ確認される |
| 信用情報 | 確認される | 確認されない |
落ちた時はまず再審査を受けられないか確認してみてください。
入居審査に落ちた後再審査を受ける際の注意点

入居審査に落ちた後、再審査を受ける際に注意すべき点を紹介します。
再審査を受ける際は、下記の3つに注意しましょう。
入居審査後の再審査で注意するべき3つの点
- 不動産会社を変えても結果は変わらない
- 同じ保証会社の再審査は受けられない
- 虚偽の情報での再審査はご法度
再審査へ申し込む前に、ぜひチェックしてみてください。
入居審査に落ちたら仲介業者を変えても落ちる
入居審査は仲介業者ではなく、保証会社が行います。
不動産屋Aを利用して第1希望の入居審査に落ちたからといって、不動産屋Bに変えて再度同じお部屋の入居審査を受けても、審査を行う会社が変わらないので結果も変わりません。
1度入居審査に落ちたら、仲介業者を変えても意味がないと覚えておきましょう。
同じ保証会社の再審査は受けられない
入居審査は、基本的に1回落とされると落とされた時と全く同じ条件では再審査を受けられません。
例えば、マンションの審査に落ちた時、同じマンションの審査を受け直すには申し込む保証会社を変更したり、契約者を変更したりする必要があります。
落ちた時と全く同じ条件で再審査を受け直そうとしても不動産会社に止められるため注意しましょう。
落ちた時と物件を変更すれば、既に落とされたことがある保証会社も利用できます。
虚偽の情報での再審査はご法度
再審査を受け直す時に虚偽の情報で申し込むのはご法度です。
審査では提出書類や本人確認、在籍確認などの内容から申込書の情報が間違っていないか厳しくチェックされます。
1度でも嘘を書いてしまうと、今回の審査だけでなく、ほかのお部屋を借りる際にも悪影響を及ぼす可能性があるので注意してください。
入居審査に落ちた後に再審査を行う7つの方法

入居審査に落ちた後に再審査を受ける方法としては、以下のような方法があります。
再審査を受ける方法
独立系保証会社で落ちたら信販系で再審査を受ける
もしも落とされた保証会社が独立系なら、再審査は信販系で受けることがおすすめです。
審査の難易度は独立系の方がゆるいと言われていますが、独立系で落ちた時は信販系で審査を受け直した方が審査に通過できる見込みがあります。
再審査を受ける時は、不動産会社に信販系で審査を受け直せないか確認してみてください。
信販系保証会社で落ちたら独立系で再審査を受ける
信販系保証会社で落ちた時は独立系で再審査を受けることがおすすめです。
信販系の審査では信用情報までチェックされますが、独立系であれば比較的審査基準が厳しくないため、信販系に落ちている方でも審査を突破できる見込みがあります。
再審査を受ける時は、不動産会社に独立系の保証会社で審査を受け直せないか確認してみてください。
連帯保証人をたてる
入居審査に落ちた時は、連帯保証人をたてることがおすすめです。
連帯保証人とは、万が一契約者が家賃を滞納した際に、契約者に代わって支払いの責任を負う役割のことです。
最近の入居審査では、連帯保証人は不要なケースが一般的ですが、不要な場合であっても連帯保証人を立てていた方が審査には通過しやすくなります。
親族に連帯保証人を頼める方は、次の審査を受ける前に連帯保証人を任せられないか確認しておくと良いでしょう。
連帯保証人を頼める相手の条件
- 3親等以内の親族
- 日本国内在住
- 安定した収入がある
預貯金審査を受ける
収入が不安定だったり、家賃に対して収入が不足していたりする場合には、預貯金審査を受けることがおすすめです。
預貯金審査とは、収入の代わりに預貯金額で審査を受けられる審査方法です。
収入は不足しているけれど、家賃を支払えるだけの貯金があるという方であれば、通常の審査よりも預貯金審査を選択した方が審査に通過しやすい可能性があります。
家賃1~2年分相当額以上の貯金がある方は、不動産屋で預貯金審査を受けられないか確認してみてください。
なお、大家さんによっては預貯金審査を認めてもらえない場合があります。
物件の条件を格下げする
審査に落ちた時は、物件の条件を格下げすることがおすすめです。
入居審査の基準は、物件の家賃額に比例して高まるため、物件の条件を格下げし家賃を下げた方が審査がゆるくなります。
以下のような条件を見直して、落ちた物件よりも家賃の低い物件で再審査に申し込みましょう。
入居審査で落ちた際に見直すべき物件の条件
- 駅からの距離
- 間取り
- お部屋の広さ
- ペットの飼育の有無
- 最寄り駅
- バス・トイレ別の条件
- オートロックの有無
- 築年数
親族の代理契約で再審査を受ける
家族や親族との関係が良く、賃貸の契約も任せられるなら、自分ではなく家族や親族を契約者に設定することがおすすめです。
収入が安定しており社会的地位の高い家族がいる方は、自分で再審査を受けるよりも家族に契約を頼んだ方が審査に通過できる可能性があります。
審査に落ちてしまった時は、親族に代理契約を頼めないか確認してみましょう。
なお、代理契約はすべての物件で利用できるわけではなく、大家さんによっては認められていないケースもあります。
アリバイ会社と契約後再審査を受ける
何度も審査に落ちている方は、最終手段としてアリバイ会社を利用してみる方法も検討することがおすすめです。
アリバイ会社とは、審査が有利になるアリバイ工作を行っているサービスです。
審査に落ち続けている方は、職業や収入といった簡単には改善の行えない部分が原因で審査に落ちていると考えられます。
アリバイ会社を利用すれば社会的地位のある仕事に就いている設定で審査を受けられるので、連続して審査に落ちた時はぜひアリバイ会社の利用も検討してみてください。
不動産会社を変更して、まだ審査を受けたことがない独立系保証会社の物件でアリバイ対策を受けながら審査に申し込めば、高確率で借りたいお部屋を契約できます。
入居審査の再審査に落ちたらどうなるの?

入居審査の再審査に落ちてしまうと、いくつかのペナルティが発生します。
ペナルティを受けると、ほかのお部屋探しや今後数年のお部屋探しに影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。
入居審査の再審査に落ちたらどうなる?
- 信販系や協会系での審査が厳しくなる
- 落ちた物件には入居できなくなる
- 管理会社のブラックリストに登録される
信販系やLICC系の保証会社での審査が厳しくなる
再審査にも落ちると、審査に落ちた人として各会社で記録が残り、信販系やLICC系での審査が厳しくなります。
審査がゆるい独立系の保証会社を利用すれば今後も審査の難易度は変わりませんが、一部の会社間で情報共有を行っている保証会社の審査は難易度が上がるので注意しましょう。
再審査に落ちた物件には入居できなくなる
再審査でも落ちた物件は入居できなくなります。
再審査は最後のチャンスのため、再審査を受けられると決まった時は、できる限り前回よりも良い条件を揃えてから審査に申し込みましょう。
再審査で利用できる保証会社によっては、1度目と全く同じ条件で再審査を受けても通過できることもありますが、結果は申し込んでみなければわからないので、できる限り良い条件を揃えることがおすすめです。
審査に落ちた管理会社のブラックリストに登録される
再審査に落ちると、落ちた物件を管理する会社のブラックリストに登録され、その会社が管理をしている物件には住めなくなる可能性があります。
特に都市部では、1つの管理会社が何件もの物件を管理しているケースは珍しくないため注意が必要です。
なお、再審査で落ちたら確実に管理会社でブラックリストに登録されるわけではありません。
入居審査に落ちた後の再審査についてよくある質問

最後に、入居審査に落ちた後の再審査についてよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、以下の4つの質問です。
入居審査に落ちた後の再審査についてよくある質問
賃貸の審査に通らなかった場合どうすればいいですか?
審査に通らなかった時は、ほかのお部屋を探し直してみると良いでしょう。
賃貸審査は、審査を行う会社ごとに基準や確認される項目が異なるため、ほかの物件に変更すれば審査を通過できる可能性は残されています。
落ちた物件よりも家賃を下げることと独立系保証会社を利用できることの2点を意識してお部屋を探し直してみてください。
賃貸審査はめったに落ちないですか?
落ちる人の割合は、一般的に1~2割、10人中1人か2人は落ちる程度だと言われています。
落ちることは特別珍しいことではないものの、割合で見るとめったに落ちないという見方もできます。
連続で審査に落とされてしまっている場合は、職業や申し込んでいるお部屋の家賃が問題の可能性が高いため、一度落とされている理由を考えることがおすすめです。
落ちやすい人の特徴
- 無職のように定職に就いていない
- 社会的信用が低い仕事をしている
- 月ごとに収入の波がある
- 働き始めて短い(勤続年数1年未満)
- ネットに悪評が載っている
賃貸審査に2回落ちたらどうすればいいですか?
賃貸審査に2回落ちた時は、まず落ちた物件でこれ以上再審査を受けられないのかを確認してください。
落ちたのが保証会社の審査で、利用できる保証会社がほかにも用意されていれば、3回目の審査に進める可能性があります。
再審査を受けられないと言われた時は、落ちた物件の家賃を参考に、より家賃が安い物件に絞ってほかの物件を探し直してみてください。
2回落ちたからといって3回目も落ちると決まったわけではないので、焦る必要はありません。
入居審査に落ちると連絡が早くきますか?
入居審査に落ちると連絡が早く届くというのは事実と異なります。
入居審査にかかる時間は結果ではなく、申込書類の不備や本人確認電話の対応、審査の混雑状況などの要素に影響されます。
結果の連絡が早く届いたからといって、必ずしも落ちていると決まったわけではないので注意しましょう。
審査をスピーディーに行っている保証会社であれば、申し込み後1時間以内に審査に通過したという連絡が届くこともめずらしくありません。
【まとめ】入居審査に落ちた後の再審査には有利な条件が必要

本記事では、入居審査に落ちた後でも再審査は通るのかについて解説しました。
審査に1度落ちてしまったからといって、必ずそのお部屋を借りられなくなってしまうわけではありません。
保証会社を変えられれば再審査を受けられ、申し込む会社が変われば審査に通過できる確率も高いため、落とされたからといって諦めてはいけません。
落ちた際に連帯保証人を設定していなかったのであれば、安定収入のある家族に連帯保証人を頼み、連続して落ちてるのなら家族に代理契約してもらうことがおすすめです。


