「フリーランスになりたてだと賃貸は契約できない?」
フリーランスは賃貸契約が難しいと言われていますが、フリーランスになりたてだと賃貸契約は困難なのでしょうか。

本記事では、フリーランスになりたての人は賃貸を契約できるのかについて詳しく紹介していきます。

この記事を読んでわかること
  • フリーランスなりたてで賃貸契約する方法
  • フリーランスなりたてで落ちた時の対処法
  • おすすめの仲介業者3選

フリーランスになりたての1年目は賃貸契約が難しい

フリーランスになりたての1年目は賃貸契約が難しい

フリーランスになりたての1年目は賃貸の審査が通りにくいと言われています。
フリーランス1年目は、始めたばかりという事情からこれまでのフリーランスとしての月収を証明できないからです。

お部屋を貸す側は安定して家賃を支払い続けられる十分な稼ぎがあるかわからない人には、できればお部屋を貸したくないと考えています。

2年目であれば、フリーランスとしての月収・年収を証明できるため、すぐに引っ越す必要がない場合は、2年目を待つこともおすすめです。

フリーランス2年目なら賃貸契約に通りやすい

フリーランス2年目なら賃貸契約に通りやすい

フリーランス1年目の人が賃貸審査を通りにくい最大の理由は、前年度の稼働実績がなく収入を証明するのが困難だからです。

そのため、自営業になってから最初の確定申告を済ませた後の2年目以降であれば、納税証明書や確定申告書の写しで収入を証明でき、審査に通過しやすくなります。

納税証明書や確定申告書の写しが発行可能になる時期は以下の通りです。

収入証明書の種類 発行できる時期
納税証明書 確定申告を行ってから約2週間後
確定申告書の写し 2年目の2月16日~

納税証明書は自分で発行を申請しなければ届きません。
基本的には確定申告書の写しだけで問題ありませんが、納税証明書の提出を求められた場合は自分で発行を申請してください。

収入を証明する書類は、仲介業者から指示された書類を提出しましょう。

フリーランスになりたてでも賃貸を契約する方法

フリーランスになりたてでも賃貸を契約する方法

フリーランスになりたてでも賃貸を契約する方法は以下の通りです。

フリーランスになりたての人が賃貸審査を通過させる方法

  • 「フリーランス」とは記載しない
  • 業務先に在籍確認の対応をしてもらう
  • 連帯保証人をたてる
  • 預金残高の写しを審査に通す
  • 前職の源泉徴収票を提示する
  • 住民税・所得税の課税証明書を提出する
  • 家賃を手取りの1/4以下まで抑える
  • 身だしなみや態度に気をつける
  • アリバイ会社に依頼する

「フリーランス」とは記載しない

職業欄にフリーランスと記入する方が多いですが、具体的な職種を書いた方が自分の仕事を大家さんに知ってもらえるため、職業欄は具体的な職業を書くことがおすすめです。

大家さんや管理会社は、怪しい仕事をしている方にお部屋を貸したいとは思いません。
職業を書く際は、具体的な職種を書きましょう。

業務先に在籍確認に対応してもらう

常駐形式で働いており業務先に在籍確認を頼める方は、業務先に在籍確認対応をしてもらえるよう依頼することがおすすめです。

業務先に在籍確認対応をしてもらえれば、フリーランスの方であっても信用度が高まり、審査の通過率を上げられます。

引っ越しで在籍確認が必要になる事情を話し、協力を求めてみましょう。

連帯保証人をたてる

連帯保証人が必須ではない物件の審査でも、連帯保証人は立てていた方が審査に通過しやすくなります。
親族に連帯保証人を頼める方は、できる限り親族に連帯保証人を頼むことがおすすめです。

連帯保証人の条件

  • 2親等以内の親族
  • 自分と同等かそれ以上の収入がある
  • 過去に滞納や破産歴がない

預金残高の写しを審査に通す

フリーランス1年目だと、前年度の収入がなく収入の証明が困難です。
しかし、貯金がある方は預貯金審査を申し出て、貯金残高で審査を受ける方法があります。

家賃 貯金の目安
5万円 120万円
6万円 144万円
7万円 168万円

貯金がある場合には預貯金審査の利用も検討してみてください。

前職の源泉徴収票を提示する

フリーランスになりたての場合は、前職の源泉徴収票を提示することで、直近まで安定した継続収入があったと証明できます。
フリーランスとして働き始める前に会社勤めをしていた方は、源泉徴収票を用意しておきましょう。

なくした時は、勤めていた会社に依頼すれば前年度のものを用意してもらえます。

家賃を手取り報酬の4分の1以下まで抑える

審査の難易度とお部屋の家賃は比例しているので、フリーランスになりたてで審査が不安な方は、家賃を手取りの1/4以下まで抑えることがおすすめです。

一般的には、家賃は手取りの3分の1以下を目安にするのがベストと言われており、審査の際でもその基準で判断されます。
家賃を決める際は、収入を考慮しましょう。

身だしなみや態度に気を付ける

不動産会社の方はお部屋を借りに来た方の服装や態度をチェックしています。
清潔感のない服を着ていったり、横暴な態度をスタッフに取ったりすると、この人にはお部屋を貸したくないと考えられ審査に落ちる確率が高まります。

不動産会社の方と顔を合わせる際は、服装や態度に気をつけましょう。

アリバイ会社に依頼する

フリーランスになりたての方は審査の通過が困難なため、アリバイ会社の利用をおすすめします。
アリバイ会社とは、フリーランスのような職業の影響で賃貸契約が困難な人に対してアリバイを提供するサービスです。

アリバイ会社を利用すれば、フリーランスの方でも実在する会社の正社員として審査に申し込めます。

フリーランスになりたてで賃貸契約に落ちた際の対処法

フリーランスになりたてで賃貸契約に落ちた際の対処法

フリーランスなりたてで賃貸審査に落ちてしまった時の対処法を紹介します。
もしも審査を受けて落ちてしまった際は、下記の対処法を参考にしてください。

フリーランスになりたてで賃貸審査に落ちてしまった時の対処法

  • 親族に代理契約をしてもらう
  • 実績がある仲介業者に相談する

親族に代理で契約を依頼する

親族に安定した収入のある方がいるなら、代理契約もおすすめです。
代理契約とは、名前の通り自分以外の人にお部屋を契約してもらい、他人名義で契約されたお部屋に自分が住む契約方法です。

代理契約を利用すれば、駆け出しのフリーランスのように賃貸審査が特別厳しい方であってもスムーズにお部屋を借りられます。

フリーランスの契約実績がある仲介業者に相談する

賃貸仲介業者は多数存在しますが、業者ごとに得意としている地域や分野は異なります。
仲介業者の中には、フリーランスへの物件紹介を得意としている業者も存在するため、落ちた時はフリーランスの契約実績がある仲介業者を利用することがおすすめです。

フリーランスへの物件紹介を得意としている業者

フリーランスになりたての方におすすめの仲介業者3選

フリーランスになりたての方におすすめの仲介業者3選

フリーランスになりたての方は特に賃貸審査の突破が困難です。
少しでも審査突破確率を高めるためには、フリーランス向けの物件も取り扱っている仲介業者を利用することがおすすめです。

ここではフリーランスになりたての方におすすめの仲介業者3選を紹介します。

フリーランスになりたての方におすすめの仲介業者3選

  • アリバイドットコム提携の仲介業者
  • アパマンショップ
  • TEIAN

アリバイドットコム提携の仲介業者

フリーランスになりたての方は、アリバイドットコムへの相談がおすすめです。
アリバイドットコムでは、フリーランスの方が賃貸審査を突破できるよう様々なサービスを提供しており、フリーランスの方の審査に強い不動産仲介業者とも提携しています。

アリバイドットコムに相談すれば、審査が有利になるアリバイの提供を受けながら、フリーランスに特化した不動産仲介業者でお部屋の相談が行えるため、フリーランスになりたての方でも借りたい物件を契約できます。

フリーランスに強い不動産仲介業者は年々減ってきているので、ぜひアリバイドットコムへの相談を検討してみてください。

アパマンショップ

アパマンショップは、賃貸住宅仲介業者で最大の店舗数を誇る不動産屋です。

会社名 APAMAN株式会社
本社所在地 東京都千代田区丸の内1丁目8番1号 丸の内トラストタワーN館 19階
設立 1999年10月20日
資本金 8,043百万円
URL https://www.apamanshop.com/

全国の賃貸物件を取り扱っており、どこの地域でお部屋を探している方にもおすすめです。
お部屋の相談は店舗でも受けつけていますが、アパマンショップ公式お部屋探しサイトが便利です。

TEIAN

TEIANは、家賃のみで契約できる物件を多数取り扱っている大阪の不動産屋です。

会社名 合同会社 TEIAN
所在地 大阪市阿倍野区阿倍野筋3-10-1 あべのベルタ 218
営業時間 10時~19時
電話番号 06-6636-5551
URL https://teian-enh.com/

家賃が相場よりも安い物件から新築の物件まで幅広い物件を取り扱っており、審査の通過が困難な方へのお部屋の紹介を得意としています。

最大の特徴は取り扱っている賃貸物件の仲介手数料が全て無料なことで、初期費用を抑えて引っ越したい方にも最適です。

フリーランスなりたての方が賃貸を契約できるまでの流れ

フリーランスなりたての方が賃貸を契約できるまでの流れ

フリーランスになりたての方が、賃貸を契約できるまでの流れを紹介します。
おおよその流れは、以下の通りです。

STEP.1
お部屋探し
賃貸を借りるには、まず借りたい物件を探す必要があります。フリーランスになりたての方は賃貸審査の通過が困難なので、フリーランスに強い賃貸仲介業者へ相談することをおすすめします。
STEP.2
入居審査への申し込み
借りたい物件が見つかったら入居審査へ申し込みます。入居審査は同時に1部屋までしか申し込めません。複数気になる物件があった時は、より借りたい物件から申し込みましょう。
STEP.3
審査
審査へ申し込むと2~7日程度で結果が返ってきます。審査を通過していた時は契約に進み、落ちていた時は再審査かほかの物件へ申し込むことになります。
STEP.4
契約・入居
審査が突破できたら契約を結び、入居となります。

フリーランスになりたての賃貸契約に関するQ&A

フリーランスになりたての賃貸契約に関するQ&A

フリーランスになりたての方が賃貸を契約する際によくある質問をまとめて紹介します。
賃貸審査に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

今回紹介するのは、下記の3つの質問です。

よくある質問

  • フリーランス1年目は賃貸契約できる?
  • フリーランスの賃貸契約で必須書類は?
  • 貯金がいくらあれば審査に通る?

フリーランス1年目は賃貸を借りれない?

フリーランス1年目であっても、賃貸契約を結ぶことは可能です。
しかし、フリーランスになったばかりで収入が安定していない場合、不動産会社や大家さんからは信用を得にくい傾向にあります。

契約時には、収入が安定していることを証明するために、保証人を立てることが求められたり通帳のコピーの提出を求められたりするケースも少なくありません。

1年目だと絶対に借りられないわけではありませんが、完全にフリーランスとして独立したばかりで貯金も収入もないとなると、借りられない可能性もあることを頭に入れておきましょう。

まだフリーランスとして独立していないのであれば、会社員として働いている間に新居を決めた方がスムーズに審査を通過できることは間違いありません。

フリーランスの賃貸契約で必要な書類は?

フリーランスの方が賃貸を契約する際、必要になる書類は以下の通りです。

フリーランスが賃貸契約で必要な書類

  • 収入証明書
  • 身分証明書
  • 住民票
  • 印鑑登録証明書

収入を証明できる書類は複数ありますが、提出するのは1点で問題ありません。
利用する不動産会社によっては、必要になってくる書類が違ったり、収入証明書を指定されたりするケースがあるため、賃貸契約の際は必ず契約する予定の不動産会社に確認をとってください。

住民税の課税証明書は無くしてしまっていてもコンビニのマルチコピー機や市役所で再発行が可能です。

フリーランスはいくら貯金があれば審査に通りますか?

フリーランス1年目で収入を証明できず、貯金額で審査を受ける場合に必要な貯金額は、下記の通りです。

家賃 必要になる貯金の目安
3万円 72万円
4万円 96万円
5万円 120万円
6万円 144万円
7万円 168万円

なお上記はあくまでも目安であり、貯金額が足りていれば必ずお部屋が借りられると確定しているわけではありません。

利用する不動産会社やお部屋によっては貯金額がいくらあっても安定収入が無ければ契約を断られることもあるので注意しましょう。

【まとめ】フリーランスになりたての人が賃貸を借りるには書類提示が必須

【まとめ】フリーランスになりたての人が賃貸を借りるには書類提示が必須

フリーランスは社会的信用が低いといった理由から賃貸契約が難しいと言われていますが、なりたてであっても賃貸を借りること自体は可能です。

しかし、審査では収入証明書を用意できないことが大きく足を引っ張り、落とされることがほとんどです。
何度も入居審査を受ける余裕がない方や、借りられるお部屋ではなく借りたいお部屋を選びたい方は、アリバイ会社への相談を検討してみてください。

アリバイ会社であればフリーランスの方にも収入証明書を作成でき、賃貸審査に通過できる可能性を大きく上げられます。