「名義変更をしたかったのに審査に落ちた…」
名義変更審査に通過できず困っていませんか?

名義変更が行えなかったら同じ物件に住み続けることはできなくなるため、不安を感じる方は多いかと思います。

そこで本記事では、名義変更審査に通らなかった場合の対処法を詳しく解説していきます。

この記事を読んでわかること
  • 名義変更審査に落とされてしまった際の対処法
  • 審査で見られるポイント
  • 名義変更審査を申し出る前に抑えておくべきポイント

目次

賃貸の名義変更審査に通らない際の対処法

賃貸の名義変更審査に通らない際の対処法

賃貸の名義変更審査に通らなかった場合の対処方法を紹介します。
名義変更審査は、そもそも審査自体を断られてしまうことも珍しくないため、審査に落ちてしまっても落ち込む必要はありません。

賃貸の名義変更審査に通らない際の対処法

  • 両親や兄弟に連帯保証人を頼み支払い能力を示す
  • 今借りている所よりも家賃が安い物件へと引っ越す
  • アリバイ会社を利用して収入を増やして審査を受ける

両親や兄弟に連帯保証人を頼み支払い能力を示す

審査を受けられたのに落とされてしまった場合は、収入から支払い能力が低いと判断された可能性が高いため、両親や兄弟に連帯保証人を頼み支払い能力を示すことがおすすめです。

連帯保証人とは、契約者本人が何らかの事情で家賃を払えなくなってしまった際に代わりに家賃を支払う立場のことで、連帯保証人を立てると大家さんが万が一の際にも家賃を回収しやすくなるため支払い能力を上げられます。

連帯保証人には悪いイメージを持っている方が多いですが、契約者である自分が家賃を滞納しない限り保証人になってもらった親族に迷惑がかかることはありません。

なお、連帯保証人は原則親族しかなることができず、友人や恋人は選べません。

今借りている所よりも家賃が安い物件へと引っ越す

そもそも名義変更を断られてしまった場合や審査を受けた結果落ちてしまい再審査が不可能だった場合は、残念ですが今住んでいる物件の契約を終了し引っ越すことになります。

なぜなら、名義変更を断られたり審査に落ちたりすることは契約終了を意味しているからです。
住み続ける選択肢は残されていないため、今借りている所よりも家賃が安い物件などを探して引っ越すようにしましょう。

なお、保証会社の審査で落ちている場合は、同じ価格帯の物件だと新規契約でも審査に落ちる可能性が高いです。

アリバイ会社を利用して収入を増やして審査を受ける

名義変更審査は受けられることが決まったけれど、収入が少なく受かる自信がないという場合には、アリバイ会社を利用して収入を増やしてから審査を受けることがおすすめです。

アリバイ会社とは、フリーターや個人事業主、水商売、無職などの職業だけで賃貸審査に落とされてしまう方に対して、会社に在籍して正社員として働いているというアリバイを提供しているサービスです。

アリバイ会社を利用すれば、フリーターや個人事業主であっても十分な収入がある正社員という体で審査を受けられるため、審査に通過しやすくなります。

アリバイ会社は1回2~3万円で利用できるため、審査に通過する自信がない場合はアリバイ会社の利用も検討してみてください。

賃貸名義変更審査でチェックされる4つのポイント

賃貸名義変更審査でチェックされる4つのポイント

賃貸の名義変更審査でチェックされる4つのポイントを紹介します。
審査でチェックされる項目は、審査を行う会社によって違いがありますが、下記の4つはどこでもチェックされることが多いです。

賃貸名義変更審査でチェックされる4つのポイント

  • 家賃の3倍以上の収入があるか
  • 収入に波がなく安定しているか
  • 過去に家賃の滞納をしたことがないか
  • 他入居者とのトラブル歴がないか

家賃の3倍以上の収入があるか

1つ目のポイントは、「家賃の3倍以上の収入があるか」です。
審査ではほぼ確実に家賃の3倍以上の収入が審査の時点であるかどうかチェックされます。

なぜなら、家賃は収入の3割以下に抑えるのが理想とされており、このラインを超えると家賃を滞納するリスクが上がるからです。

多少であれば超えてしまっても問題ありませんが、大きく超えると支払い能力が低いとみられ、落とされてしまうので注意してください。

収入に波がなく安定しているか

2つ目のポイントは、「収入に波がなく安定しているか」です。
審査では収入がどのくらいあるのか、家賃を無理なく支払えるのかを見られますが、その際収入の安定性もチェックされます。

そのため、もしも年収換算すると人よりも収入が多かったとしても、月々の収入に大きな波があるような場合は審査に落とされる可能性があります。

個人事業主や水商売、フリーターのように働いた分だけ収入になる職業に就いている場合は、目安である家賃の3倍以上の収入があっても落ちる可能性があると覚えておきましょう。

過去に家賃の滞納をしたことがないか

3つ目のポイントは、「過去に家賃の滞納をしたことがないか」です。
名義変更審査では、過去に家賃の滞納をしたことがないかもチェックされます。
なぜなら、大家さんは家賃を滞納するような人にお部屋を継続して貸したいと思わないからです。

普通の人は家賃を滞納しないため、今住んでいるお部屋で無断で1度でも家賃を滞納している場合には、審査に落ちると考えて良いでしょう。

他入居者とのトラブル歴がないか

名義変更審査では、入居期間中に他の入居者とトラブルを起こしていないかなどもチェックされます。
なぜなら名義変更審査は大家さんにとっても合法的に入居者追い出せるチャンスだからです。

名義変更審査は大家さんの一存で行うか断るかを決められ、断った場合名義変更ができないことで入居者との契約を終了できます。

過去にトラブルを起こしている場合には、追い出して他の人に貸したいと思われ審査に落ちたことにされるので注意しましょう。

なお、苗字が変わった程度の名義変更であればそもそも審査などなしで手続きをしてもらえます。

賃貸契約の名義変更が行える条件

名義変更が行える条件

名義変更は申し出れば必ず行えるわけではなく、断られてしまうケースも珍しくありません。
なぜなら名義変更に対応するかどうかは大家さんの次第な部分が大きいからです。

そこでここでは、名義変更が行える条件について詳しく解説します。
名義変更がしたいと大家さんに申し出る前に、自分の場合は名義変更が行えるケースなのか行えないケースなのかをよく確認しておきましょう。

名義変更が行えるケース

断られずに名義変更が行えるのは、主に下記のようなケースです。

名義変更が行えるケース

  • 結婚・離婚・改名などで契約者本人の名前が変わった
  • 同居人が増える
  • 契約者が亡くなってしまった
  • 個人契約から法人契約に変更したい

単身者向け物件を借りている場合や法人契約不可となっている物件を借りている場合には、上記に当てはまっていても名義変更できません。

名義変更に関しては、明確なルールが設定されておらず大家さん次第な部分が大きいため、迷った場合はまず建物の大家さんに問い合わせてみることがおすすめです。

名義変更を行えないケース

下記のケースに当てはまる場合は、大家さんに名義変更を断られてしまうケースが多いです。

名義変更を行えないケース

  • 賃貸契約時に入居者としていなかった人に名義を変更したい(同居していない友人に部屋を譲りたいなど)
  • 同棲していたがやめるため名義を変更したい
  • 単身者向け物件を借りている

上記はあくまでも名義変更を断られる可能性が高いケースであり、上記に当てはまっていたら絶対に名義変更ができないという訳ではありません。

どうしても引っ越しではなく名義変更をして同じお部屋に住み続けたい場合には、ダメ元で大家さんに相談してみるのも1つの手です。

賃貸の名義変更を申し出る前に把握すべきポイント

賃貸の名義変更を申し出る前に把握すべきポイント

名義変更を行う前に、把握すべきポイントを2つ紹介します。
知らずに名義変更を申し出ると後悔することになる可能性があるため、注意してください。

名義変更を申し出る前に把握すべきポイント

  • 手続きには手数料をとらえる
  • 審査からやり直しになる場合がある

手続きには手数料をとられる

名義変更審査を申し出る際は、苗字の変更などのちょっとした手続きであっても事務手数料を取られることを覚えておきましょう。

賃貸は新規での契約時にも仲介手数料などがかかりますが、実は名義変更でも手数料が取られます。
これは、手続きの手間が発生することが理由で、決してぼったくられているわけではありません。

手数料は手続きの面倒具合によって変わりますが、簡単な内容でも1万円、難しい内容だと5万円近く請求されるケースもあります。

相場は1万円のため、申し出る際は最低でも1万円は用意しておくようにしてください。

審査からやり直しになる場合がある

名義変更を申し出る際は、審査からやり直しになる可能性がある点にも注意が必要です。
あまり知られていませんが、契約者が他の人に代わるような名義変更では、賃貸を契約する際に行われたのと同様の審査を、再度受けることになるケースが多いです。

仮に親族間での名義変更であっても、大家さんの判断次第では審査からやり直し、さらには敷金や不動産屋の仲介手数料なども請求されます。

名義の変更は、審査なしでお部屋が借りられる裏技などではないため勘違いしないでください。

名義が変わった場合申告する必要がある

名義が変わった場合申告する必要がある

結婚や離婚、改名などで契約者の名前が変わった場合には、必ず名義が変わったことを申告する必要があります。
なぜなら、賃貸には契約書に記載されている人しか住めないというルールが存在するからです。

名義が変わったのに申告せずにいると、バレてしまった際に強制退去などのトラブルに発展する可能性が高いので注意しましょう。

もしも申告する必要があると知らずに、未申告でいたなら今すぐに手続きするようにしてください。

賃貸名義変更審査を受ける際に必要になる書類一覧

賃貸名義変更審査を受ける際に必要になる書類一覧

名義変更審査を受ける際に必要になる書類を紹介します。

大抵の場合は下記の書類だけで足りますが、仲介する不動産屋や大家さんによっては下記にない書類の提出を求められることもあります。

提出を求められた書類は、下記に記載が無くても必ず提出するようにしてください。

名義変更審査時に必要になる書類一覧

  • 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証・パスポート・障碍者手帳・健康保険証など)
  • 収入証明書(給与証明書・源泉徴収票・確定申告の控え・課税証明書など)
  • 在籍証明書(社員証・保険証・勤務証明書・内定通知書など)
  • 住民票

賃貸名義変更審査についてよくある質問

賃貸名義変更審査についてよくある質問

最後に賃貸名義変更審査についてよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、下記の7つの質問です。

賃貸名義変更審査についてよくある質問

  • 名義変更審査時の手数料が高いと感じるのですが、相場はいくらですか?
  • 賃貸の名義を同居人に変更することは可能ですか?
  • 名義変更で保証会社の審査に通らない場合はどうしたらいいですか?
  • 賃貸の名義を兄弟に変更することは可能ですか?
  • 賃貸の名妓を友人に変更することは可能ですか?
  • 賃貸の審査に落ちる確率はどのくらいですか?
  • 会社の家賃補助を受けるには契約者の変更が必要ですか?

賃貸名義変更時の手数料が高いと感じるのですが、相場はいくらですか?

名義変更時の手数料の相場は、1万円~2万円です。

契約者の名前が変わった程度の簡単な事務手続きであれば手数料が安く済みますが、名義人を全く別の親族に変更するケースのように手間がかかる事務手続きがある場合は手数料が高くなる傾向があります。

相場よりも高く支払いが厳しい場合は、交渉することで安くしてもらえる可能性もありますが、安くしてもらえないことの方が大半のため注意しましょう。

賃貸の名義を同居人に変更することは可能ですか?

大家さん次第ではありますが、同居人であれば名義変更できる可能性があります。
大家さんか管理会社に名義変更したい理由を説明し、可能かどうか確認をとってみましょう。

名義変更を断られてしまうと同じ部屋に住み続けるには、名義を変更しないでそのままにしておくか再度入居審査からやり直すかの2つの方法しかなくなってしまいます。

名義変更を申し出る際は嘘を付かずに事情を説明して相手に不信感を持たせないようにしてください。

賃貸名義変更で保証会社の審査に通らない場合はどうしたらいいですか?

名義変更で保証会社の審査に通らなかった場合の対処法としては、下記の3つの方法があります。

通らない場合の対処法

  • 保証会社を変更できないか確認する(保証会社の審査に落ちた場合)
  • 保証人を立てたら再審査が可能か確認する
  • 諦めて引っ越す

落ちた場合はまず何の審査で落ちたのか確認してみましょう。
保証会社の審査で落ちている場合には保証会社を変更することで再審査が受けられます。

落ちたのが管理会社や大家さんの審査の場合は、保証会社と違い変更できないため再審査を受けられず引っ越しになります。

賃貸の名義を兄弟に変更することは可能ですか?

名義を変更したい兄弟と同居していたのであれば変更できる可能性もありますが、同居していなかった場合は変更できません。

なぜなら、再審査なしでの名義変更が認められるのは入居者の名前が変わった際や名義人を同居相手に変更したい際などだけだからです。

名義変更に対応するかどうかは大家さんによるところが大きいため、どうしても兄弟名義に変更したい場合は大家さんに相談してみましょう。

管理会社の連絡先が分かる場合は、大家さんに相談する前に管理会社に確認をとってみることがおすすめです。

賃貸の名義を友人に変更することは可能ですか?

賃貸の名義変更が認められるのは、もともと入居していた方の名前が変わった際や、夫婦で住んでいて夫から妻へと変更したい際などだけです。

そのため、同居していたわけではない友人に再審査を行わずに名義変更することはできません。
友人に名義を変更したい場合は、再審査前提で大家さんに相談してみましょう。

なお、例外としてルームシェアで友人と同居しており、友人も入居者として設定していたのであれば審査なしで名義変更できる可能性もあります。

賃貸の審査に落ちる確率はどのくらいですか?

賃貸の審査に落ちる確率は、全体の10~20%ほどだといわれています。
10人審査を受けたら1~2人落ちる計算です。

全体で見ると落とされる人の方が少ないですが、落とされてしまったからといってお部屋が借りられなくなるわけではないため落ち込む必要はありません。

仮に1回落とされてしまったとしても、2回目3回目と審査を受け直していくことでお部屋を借りられることがほとんどのため、落ちてしまった場合は条件を見直して次を探しましょう。

会社の家賃補助を受けるには契約者の変更が必要ですか?

基本的に会社の家賃補助を受けるためには家賃補助を受けたい人が契約者となっている必要があります。
なぜならほとんどの会社では、契約者の名義と家賃補助を受ける人が一致していることを会社の家賃補助を受けるための条件として設定しているからです。

新たに家賃補助を受ける際は、住まいの契約者名義が自分になっているか今一度確認するようにしましょう。

家賃にもよりますが、しっかりと家賃補助が出るような会社であれば名義変更時に再審査となっても落とされる心配はありません。

【まとめ】賃貸名義変更審査に通らなかった場合の対処法は?

【まとめ】賃貸名義変更審査に通らなかった場合の対処法は?

本記事では賃貸の名義変更審査に通らなかった場合の対処法について詳しく紹介しました。
名義変更審査は明確なルールが存在しないため、大家さん次第で受けられるかどうかが変わります。

他の物件であれば名義変更ができたケースであっても、大家さん次第ではそもそも審査も受けられない場合がある点に注意が必要です。

名義変更審査に通過できる自信がない場合には、アリバイ会社を利用して収入を増やして審査を受けることを検討してみましょう。

本記事が名義変更審査で迷っている方のお役に立てれば幸いです。