「クレデンスの審査は厳しいの…?」
入居審査申し込み時に審査を通過できるか不安を感じる方は、少なくないでしょう。

本記事では、クレデンスの審査は厳しいのかについて詳しく紹介していきます。
審査で確認される項目から落ちた人におすすめの保証会社まで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  • クレデンスの審査項目
  • クレデンスの審査で落ちる人の傾向
  • クレデンスの審査で落ちた時の対処法

クレデンスの審査は厳しい?

クレデンスの審査は厳しい?

クレデンスは、独立系の保証会社です。
審査の難易度は、他社と比較して低めです。

種類 特徴 審査の難易度
信販系 与信情報を確認される 高い
LICC系 同じ協会に加盟する会社と情報を共有している やや高い
独立系 独自の基準で審査を行う 低い

審査では主に家賃の滞納歴や支払い能力、職業などをチェックされます。
与信情報や他社での滞納歴は確認されません。

クレデンスとは

クレデンスとは

クレデンスは、主に都市部の管理会社で利用されている保証会社です。

社名 株式会社クレデンス
設立 2005年3月22日
資本金 90,000,000円
本社所在地 東京都千代田区飯田橋

サブの保証会社として利用されているケースが多く、メインで利用している管理会社はほとんどありません。
審査は独自の基準で実施しており、比較的ゆるめな傾向があります。

審査で使用する書類

クレデンスの審査時に必ず提出しなければいけない書類は、以下の2つです。

審査時に必ず提出書類

  • 保証委託申込書
  • 本人確認書類

保証委託申込書は不動産仲介業者で用意してもらえるため、受け取り次第記入して期日内に提出しましょう。
本人確認書類としては、運転免許証か健康保険証、公的証明書を提出する必要があります。

人によっては上記の2点の書類に加えて、以下のような書類の提出も求められる場合があります。

対象 必要な書類
未成年者/学生 親権者同意書
個人事業主 確定申告書
転職者 内定通知書
年金受給者 年金受給証明書
生活保護受給者 保護決定通知書

審査通過後に発生する保証料

クレデンスの保証料は、契約する物件やプランによって異なります。
基本の保証料は、以下の通りです。

初回保証料 家賃等総額の50%
更新料 年1万円

クレデンスの保証料は、他社と比較して相場通りです。
利用にあたって発生する初回保証料と更新料は、必ず契約前に説明を受けられます。

具体的な保証料がわからないまま、契約に進むことはありません。

クレデンスの審査で確認される項目

クレデンスの審査で確認される項目

クレデンスの審査で確認される項目は、以下の通りです。
審査される項目は複数あり、多角的な視点で入居者として相応しいかが判断されます。

審査で確認される項目

  • 家賃の滞納歴
  • 支払い能力
  • 職業
  • 申込書の記入内容
  • 態度や発言
  • ネット上のネガティブな情報

家賃の滞納歴

審査では、過去の家賃滞納歴を確認されます。
これまでに1回でもクレデンスで家賃を滞納したことがある方は、審査を通過できません。

審査時に家賃の滞納歴を確認する範囲は保証会社ごとに異なりますが、クレデンスの審査では自社での滞納歴のみ確認されます。

過去に家賃の滞納経験があっても、ほかの保証会社を利用している際の滞納や保証会社を利用せずに滞納していたのであれば、審査への影響はありません。

支払い能力

審査では、支払い能力も確認されます。
支払い能力の審査は、「家賃が月収の1/3以下、年収の1/36以下に抑えられているか」を基準に確認されます。

家賃が基準を大きく上回っていると落とされるため、以下を参考に自分の収入に合った家賃の物件を選びましょう。

年収 家賃の目安
150万円 41,700円
200万円 55,600円
250万円 69,400円
300万円 83,300円
350万円 97,200円
400万円 111,100円

職業

審査では、現在の職業も確認されます。
審査を通過しやすい職業と反対に落とされやすい職業は、以下の通りです。

審査を通過しやすい職業 正社員/公務員
落とされやすい職業 無職/アルバイト/個人事業主/夜職/派遣社員

アルバイトや個人事業主、派遣社員が審査を落とされやすい理由は、収入が不安定で家賃を滞納したり、突然収入を失ったりするリスクが高いからです。
職業は証明書類の提出や在籍確認によって事実が確認されるため、虚偽の記入はできません。

申込書の記入内容

審査では、申込書の記入内容も確認されます。
記入間違いや記入漏れがある状態で申込書類を提出すると、適当な人だという印象を持たれるため注意が必要です。

申込書類は、提出前によく確認して完璧な状態で提出できるよう努めましょう。
故意に虚偽の記入をすると、見抜かれた時点で審査を落とされ、今後クレデンスを利用できなくなります。

今回の審査だけでなく今後の審査にも影響するので、虚偽情報の記入は絶対にやめてください。

態度や発言

審査では、態度と発言も確認されています。
審査期間中に以下のような態度や発言をすると、落とされる原因となるので注意しましょう。

落とされる原因になる態度や発言

  • 相手に不快感を与える発言をする
  • 高圧的な態度をとる
  • 内見や相談の予約を無断キャンセルする
  • 本人確認に対応しない
  • 書類の提出期限を守らない

服装も確認されるため、なるべく清潔感のあるTPOをわきまえた服装で相談に行きましょう。
だらしない服装や過度な露出のある服装で相談に行くと悪い印象を持たれます。

ネット上のネガティブな情報

審査では、ネット上にネガティブな情報がないかも確認されます。
自分の本名でSNSの投稿や掲示板サイトへの書き込みをしている方は注意が必要です。

ウェブ検索のほかに、以下のようなサイトの情報を確認されます。

審査時に確認されるサイト・SNS

  • X
  • ホスラブ
  • 爆サイ
  • 人探しサイト
  • ニュースサイト

誹謗中傷やヘイトスピーチ、金銭関係のトラブルなどの情報が検索に引っかかる方は、非公開設定に変更してから審査申し込みを行うと良いでしょう。

クレデンスの審査に落ちる人の特徴

クレデンスの審査に落ちる人の特徴

クレデンスは比較的審査がゆるい保証会社ですが、申し込んだ全員が通過できるわけではありません。
以下の特徴に当てはまる方は、落とされる可能性があります。

審査に落ちる人の特徴

  • 過去にクレデンスで滞納している
  • 支払い能力が低い
  • 収入が不安定
  • 不安定な働き方をしている
  • 審査期間中に失礼な態度や発言をした
  • 申込書に嘘を記入している
  • ネット上にネガティブな情報が載っている

審査に落ちないか不安な時は、アリバイ会社の利用をおすすめします。
アリバイ会社を利用すれば審査時にアリバイを利用でき、どのような属性の方でも審査の通過率を上げられます。

クレデンスの審査を通過できなかった時の対処法

クレデンスの審査を通過できなかった時の対処法

クレデンスの審査を通過できなかった時の対処法は、以下の通りです。

審査を通過できなかった時の対処法

  • 再審査を受けられないか確認する
  • 親族名義での契約を検討する
  • ほかの物件を検討する
  • 引越時期を変更する
  • アリバイ会社と契約する

再審査を受けられないか確認する

審査に落ちた時は、再審査を受けられないか確認しましょう。
保証会社が2社以上用意されている物件であれば、1社目の審査で落ちても保証会社を変更することで再審査を受けられます。

再審査に進まなければ落ちた物件では審査を受けられなくなるので、諦めたくない時はまず再審査を受けられるか確認してみてください。
再審査を受けられる条件は以下の通りです。

再審査を受けられる条件

  • 保証会社の審査で落ちた
  • 管理会社の審査には落ちていない
  • オーナーの審査には落ちていない
  • 保証会社が2社以上用意されている

親族名義での契約を検討する

落ちた物件を諦められない時は、親族名義での契約を検討してみると良いでしょう。
入居審査では契約の名義人が審査対象のため、契約者を親族に変更すれば1回落ちている物件でも審査をやり直せます。

再審査でも落ちている物件は、名義人を変更する以外に借りる方法はありません。
落ちた物件を諦められない時は、親族の名義で契約を行う方法も検討してみてください。

親族名義で契約する際の注意点

  • 事前にオーナーの許可をとる
  • 更新や退去時に名義人のサポートが必須
  • 家賃の滞納時に名義人の責任になる
  • 支払い口座を指定される場合がある

ほかの物件を検討する

再審査でも落ちてしまった物件は、借りる方法が残されておらず、諦めるしかありません。
ほかに気になる物件がないか再度探してみましょう。

ほかの物件を検討する際のポイントは、以下の通りです。

ほかの物件を検討する際のポイント

  • 落ちた物件よりも家賃を下げる
  • クレデンスが審査する物件は避ける
  • 独立系保証会社を利用できる物件を選ぶ

既に1回落ちているクレデンスの審査は、物件を変更しても再度落ちる可能性が高いと考えられます。
物件を検討する際は、クレデンスの利用が必須の物件は避けると良いでしょう。

引越時期を変更する

引越時期を変更できる方は、引越時期の見直しも検討してみると良いでしょう。
入居審査は一般的に物件を探す人が増加する時期ほど審査のハードルが上がります。

そのため、3~4月にお部屋を探していたのであれば、引越時期を変更することがおすすめです。
審査のハードルが下がる時期は、以下の通りです。

審査のハードルが下がる時期

  • 8月
  • 11月
  • 1月

アリバイ会社と契約する

落ちた物件を諦められない時は、アリバイ会社と契約することをおすすめします。
アリバイ会社とは、入居審査の通過が困難な方向けにアリバイの提供を行っているサービスです。

アリバイ会社のサービス

  • アリバイの提供
  • 在籍確認の電話対応
  • 書類作成
  • 保証人紹介・代行
  • 緊急連絡先紹介・代行

アリバイ会社と契約すれば、アリバイ会社から提供された職業や収入で審査を受けられ、通過できる確率を大きく上げられます。
落ちた原因が収入や職業にあると感じる方は、アリバイ会社の利用を検討してみてください。

クレデンスの審査の流れ

クレデンスの審査の流れ

審査の流れは、以下の通りです。

STEP.1
物件選び
審査を受けるには、先に物件を決める必要があります。利用できる保証会社は物件ごとに決まっているので、クレデンスを利用したい時はクレデンスが利用できる物件を選びましょう。
STEP.2
申し込み
物件を決めたら不動産仲介業者で審査に申し込みます。申し込み時には本人確認書類と申込書を提出しなければなりません。
STEP.3
審査
審査は2~5日程度で結果がわかります。結果は落ちていても通過していても必ず返ってきます。
STEP.4
契約
審査を通過できていた場合、契約に進みます。契約の手続きは申し込み時に利用した不動産仲介業者で行います。

クレデンスの審査に落ちた人におすすめの保証会社

クレデンスの審査に落ちた人におすすめの保証会社

クレデンスの審査に落ちた人は、以下のような審査のゆるい独立系の保証会社を利用することがおすすめです。

審査に落ちた人におすすめの保証会社

  • 日本賃貸住宅保証機構
  • 日本賃貸保証
  • アイ・シンクレント
  • 興和アシスト
  • ダ・カーポ
  • 旭化成賃貸サポート

保証会社には、大きく分けて信販系とLICC系、独立系の3つの種類が存在しますが、信販系とLICC系は審査が厳しめです。
独立系のクレデンスの審査に落ちている方は、同じ独立系のほかの保証会社を利用することがおすすめです。

クレデンスの審査に関するQ&A

クレデンスの審査に関するQ&A

最後にクレデンスの審査に関するよくあるQ&Aをまとめて紹介します。
今回紹介するのは、以下の2つの質問です。

よくあるQ&A

  • 保証会社は何系ですか?
  • 保証料はいくらですか?

審査の申込で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

クレデンスの保証会社は何系ですか?

クレデンスは、独立系です。
LICCやCGOには加盟しておらず、独自の基準で審査を行っています。

審査では、主に過去の家賃滞納歴や収入状況、職業などが確認され、信販系のように与信情報を確認されることはありません。
他社と比較して審査がゆるめなため、過去に他社で落ちた経験がある方でも通過の期待が持てます。

クレデンスの更新料はいくらですか?

契約するプランや物件によって変動しますが、更新料は1年ごとに1万円のケースがほとんどです。
詳細を知りたい時は、お部屋の検討時に保証会社の利用料はいくらなのか確認をとると良いでしょう。

更新料と初回保証料がいくらかかるのかは必ず契約前に不動産仲介業者から説明があり、利用料がわからないまま契約に進まされることはありません。

【まとめ】クレデンスの審査はゆるい

【まとめ】クレデンスの審査はゆるい

クレデンスの審査は他社と比較してゆるめです。
しかし誰でも突破できるわけではなく、過去に滞納経験があったり、支払い能力が不足していたりすると落とされる可能性があります。

審査に落ちるかもと不安を感じる時は、アリバイ会社の利用を検討してください。
アリバイ会社とは、入居審査の通過が困難な方向けにアリバイの提供を行っているサービスのことで、誰でも利用できます。

アリバイ会社と契約を結べば、審査に通過できる可能性を大きく高められるため、審査が不安な時はぜひ利用を検討してみてください。