「ブラックリストだと賃貸を借りれないのかな…」
賃貸契約でこのような不安を抱えていませんか?

ブラックリストだと賃貸を借りられないという噂がありますし、不安になってしまいますよね。
そこで本記事では、ブラックリストだと賃貸を借りれないのかについて紹介します。

この記事を読んでわかること
  • ブラックリストに登録されていても賃貸を契約できるのか
  • 信用情報がブラックな人でも借りやすい賃貸の特徴
  • ブラックリストが原因で審査に落とされてしまった場合の対処方法

【結論】ブラックリストの人でも賃貸は借りられる

【結論】

結論から書くと、ブラックリストに登録されている人でも賃貸は借りられます。
なぜなら、審査で信用情報をチェックする保証会社は少ないからです。

厳しい保証会社の利用が必須な物件であれば落とされる可能性も高いですが、保証会社が複数用意されている物件であれば借りられます。

あらかじめブラックリストに登録されているとわかっているのであれば、借りたいお部屋の候補を2つ3つ考えておくと良いでしょう。

ブラックリストの人でも賃貸は借りられる

  • ブラックリストというリストは存在しない
  • ブラックリストは5年ほどで削除される
  • ブラックリストに登録されていることは不動産屋に話した方が良い

ブラックリストというリストは存在しない

大前提としてブラックリストというリストは存在しません。
では、ブラックリストとは何なのかというと、クレジットカードローンや携帯電話料金の滞納などネガティブな信用情報のことです。

語源は「黒い噂のある人」だといわれています。
賃貸を貸す側から見るとブラックリストに登録されている方は、お金にルーズな人だという印象を受けます。

そのため、登録された状態になってしまうと審査などで不利になるのです。
登録されると不利になるのは確かですが、賃貸が借りられなくなってしまうわけではありません。

ブラックリストは5年ほどで削除される

ブラックリストは会社にもよりますが、おおよそ5~10年で削除されるといわれています。
そのため、過去にクレジットカードローンの滞納や、携帯電話料金の滞納などをしていたとしても、それが5年以上前のことであれば消されている可能性が高いです。

ブラックリストは過去に登録されていたとしても削除されれば一切の履歴が残らず、審査が不利になることもありません。

削除されている場合は、信販系でも通過できるため、気にせず借りたいお部屋が借りられます。
なお、削除されたかわからない場合は、開示請求をすることで自分でチェックできます。

ブラックリストに登録されていることは不動産屋に話した方が良い

もしも審査を受ける前から、ブラックリストに登録されていると理解している場合は、不動産屋に正直に伝えた方が良いです。

なぜなら、不動産屋さんは信用情報がブラックな人でも受かりやすい物件を把握しているからです。
始めに打ち明けておくことで過去にブラックな人が受かった保証会社や物件を紹介してもらえます。

打ち明けてもマイナスに働くことはないため、不動産屋を信じて打ち明けてみましょう。
なお、登録されているかわからないけれど、登録されているかもしれない場合にも伝えることがおすすめです。

ブラックリストでも借りやすい賃貸の特徴

借りやすい賃貸の特徴

ブラックリストでも借りやすい賃貸の特徴を紹介します。
登録されている場合は、参考にしてみてください。

借りやすい賃貸の特徴

  • 保証会社が不要の物件
  • 独立系保証会社が利用できる物件
  • 駅から徒歩10分以上離れている物件
  • 銀行振込や引き落し払いができる物件

下記からは、それぞれの特徴を詳しく紹介してきます。

保証会社が不要の物件

ブラックリストに登録されている場合は、保証会社が不要な物件を選ぶことがおすすめです。
なぜならブラックリストに登録されている人が審査で落とされてしまうのは、保証会社が信用情報をチェックしているからです。

保証会社の契約が必要ない物件であれば、仮に信用情報がブラックでも収入状況や職種、勤続年数に問題が無ければ賃貸を借りられます。

保証会社との契約が必須な物件が増えてきましたが、まだまだ契約不要な物件も少なくないため、不動産屋さんに相談してみましょう。

なお、保証会社が不要な場合は代わりに保証人を立てるように要求されるケースが多いです。

独立系保証会社が利用できる物件

申込者がブラックリストに登録されているかどうかを調べているのは、信販系の保証会社だけです。
そのため、独立系が利用できる物件であれば、信用情報関係なしに審査が受けられます。

不動産屋さんであれば、物件に申し込む前からその物件がどこの保証会社を利用できるのかを把握しているため、相談の際は信用情報がブラックな旨を打ち明けてみましょう。

お部屋探しサイトで調べる場合は、物件概要の保証会社欄をチェックしてみてください。
保証会社名を指定で利用必須と条件に掲げている物件以外であれば、独立系が利用できる可能性があります。

駅から徒歩10分以上離れている物件

ブラックリストに登録されているされている場合は、駅から離れている物件のように不人気な物件を選ぶこともおすすめです。

なぜなら、駅から近い物件や、築年数が浅い物件のように人気条件の所は入居希望者が多くて選べることから、審査が厳しいケースがほとんどだからです。

不人気条件の物件であれば、審査が緩いケースも珍しくなく信用情報をチェックしない独立系が利用できます。

審査が不安な場合は、駅からの距離が離れている物件や築年数が少し古い物件、ユニットバスの物件などを中心に探してみてください。

銀行振込や引き落し払いができる物件

ブラックリストに登録されているされている場合は、クレジットカード払いの物件よりも銀行振り込みや貯金から引き落し払いができる物件を選ぶことがおすすめです。

なぜなら、クレジットカード払いの物件の場合、クレジットカードの審査で信用情報がチェックされてしまうからです。

仮に大家さんの審査に受かっても、クレジットカードの審査に受からなければ契約を断られてしまいます。
クレジットカード払いが必須な物件は契約前に物件情報でわかるため、避けるようにしましょう。

なお、クレジットカード払いがあっても、引き落し払いも選べる物件はクレジットカードの審査で落ちても契約できます。

ブラックリストが原因で賃貸が借りれない時の対処法

借りれない時の対処法

ブラックリストが原因で賃貸が借りれない時の対処法を紹介します。
審査に落とされてしまったとしても、対策を取れば賃貸を借りられるので安心してください。

賃貸が借りれない時の対処法

  • 保証会社を変更して再度審査を受ける
  • ブラックリストの情報が消えるのを待つ
  • 安定収入のある親族に代理契約を頼む
  • 親族に保証人を任せる

保証会社を変更して再度審査を受ける

対処法1つ目は、「保証会社を変更して再度審査を受ける」です。
審査に落ちてしまった場合は、まず他の保証会社に変更して再度同じお部屋の審査が受けられないか確認してみましょう。

なぜなら、賃貸には通常保証会社が複数社用意されているケースがほとんどだからです。
仮に1社の審査に落ちてしまったとしても、他の会社に変更できるのであれば、次は受かるかもしれません。

1度落ちたら終わりではないので、諦めずに次に挑戦してみましょう。
なお、この方法は保証会社の審査で落とされてしまった場合に利用できる対処法です。

落ちた審査が大家さんの最終審査の場合は、落ちた時点で再審査が不可能なため注意してください。

ブラックリストの情報が消えるのを待つ

対処法2つ目は、「ブラックリストの情報が消えるのを待つ」です。
あまり知られていませんが、ブラックリストの情報は大抵5年で消えます。

そのため、引っ越しを急いでいないのであれば、消されるのを待つこともおすすめです。
ブラックリストに登録されてしまっていても、登録が消されれば審査に影響することはありません。

引っ越しを待てる場合は、待つことも検討してみましょう。
ブラックリストに登録されているのか、あと何年で消えるのかは、自分で信用情報の開示請求を行うことで確認できます。

安定収入のある親族に代理契約を頼む

対処法3つ目は、「安定収入のある親族に代理契約を頼む」です。
ブラックリストに登録されている場合は、安定収入のある親族に代理契約を頼んだ方がスムーズに賃貸が借りられます。

なぜなら代理契約であれば、住む本人ではなく契約者の職業や収入状況で審査を受けられるからです。
代理契約は事前に申告していれば違法にならず、契約時以外迷惑も掛かりません。

親族を頼れる場合は事情を説明し、相談してみましょう。
なお、代理契約は大家さんや不動産屋に内緒で行うと契約違反になってしまいます。

必ず事前に許可を取るようにしてください。

親族に保証人を任せる

対処法4つ目は、「親族に保証人を任せる」です。
現代では保証人を立てずに保証会社を利用して契約するケースが増えてきましたが、ブラックリストに登録されている場合は、親族に保証人を任せることがおすすめです。

なぜなら信用情報がブラックな人は、家賃の支払い能力を低く見られてしまうからです。
保証人を立てれば最悪の場合保証人に取り立てられるため、支払い能力があると判断してもらえます。

自分と同等、またはそれ以上の収入がある親族に保証人を任せられる場合は事情を説明して頼んでみましょう。

ブラックリストに登録されているか確認する方法

確認方法

ブラックリストに登録されているかわからず不安を感じている方もいるかと思います。
登録されたとしても、手紙が届くわけではないため調べない限りわかりません。

気になる場合は、自分で調べてみましょう。
ここでは、CICを例に開示請求方法を紹介します。

2023年の時点で日本には信用情報機関が3つありますが、3社はそれぞれ情報の共有を行っているため、開示請求は1社で問題ありません。

CICに開示請求する方法は、インターネットから申請する方法と郵送で申請する方法があります。
インターネットから開示請求を行う方法は下記の通りです。

STEP.1
確認が行える環境か確認する
まずは自分の所有しているスマホ・PCから開示請求が行えるかを確認しましょう。iPhoneの場合にはiOS7.0.6以降、androidの場合には5.0以降、PCの場合にはWindows10以降の端末が必要です。環境確認が住んだら、キャリア決済かクレジットカード決済どちらにするかも決めておきましょう。
STEP.2
信用情報の開示を請求する
環境の確認が終わったら、いよいよ信用情報の開示請求となります。クレジットカード契約に利用した携帯番号から受付番号取得電話に電話を掛けましょう。受付番号が取得出来たら個人情報などを打ち込みます。受付番号は、発行から1時間までしか利用できない点に注意してください。
STEP.3
手数料を支払う
申し込みを行ったら手数料の支払いとなります。支払いはクレジットカード決済の場合自動で行われ、キャリア決済の場合各携帯電話会社の決済画面で決済手続きをする必要があります。手数料は500円です。
STEP.4
自分の信用情報を確認する
手数料を支払ったら信用情報を確認できるようになります。

続いて郵送で申請する方法を紹介します。

STEP.1
申込書を印刷・記入する
まずは申込書を入手する必要があります。CIC公式ホームページの「郵送で開示する」ページから申込書をダウンロード・印刷しましょう。申込書が印刷できたら必要事項を記入します。
STEP.2
手数料を用意する
申込書が完成したら手数料を用意します。手数料は1,500円で、コンビニで販売されている開示利用券またはゆうちょ銀行で販売されている定額小為替証書で支払う必要があります。ネット申し込みよりも手数料が1,000円高いので注意してください。
STEP.3
必要書類を郵送
手数料まで揃ったら、必要書類を不備なく集めて郵送しましょう。本人の場合は申込書と本人確認書類、手数料の3つだけで申し込めますが、代理人が申し込む場合はなどは必要書類が変わる点に注意してください。
STEP.4
届いた開示報告書を確認する
申込書を郵送したら10日前後で開示報告書が届きます。

開示請求はインターネットを利用した方が結果が早くわかる上に手間がかかりません。

ブラックリストでも審査に通過できる保証会社一覧

保証会社一覧

ブラックリストに登録されている場合は、信販系の保証会社のみ利用を避けた方が良いでしょう。
なぜなら審査時に信用情報をチェックするのは信販系の保証会社だけだからです。

独立系の保証会社などであれば、信用情報がブラックな人でも審査に通過できます。
通過しやすいおすすめの保証会社は下記の通りです。

ブラックリストでも審査に通過できる保証会社一覧

  • フォーシーズ株式会社
  • 日本セーフティー株式会社
  • 株式会社Casa
  • エルズサポート株式会社
  • 日本賃貸保証株式会社
  • 株式会社ダ・カーポ
  • 全保連株式会社
  • ナップ賃貸保証株式会社
  • ジェイリース株式会社

なお、審査では信用情報以外にも収入状況や勤続年数、職種などをチェックしています。
そのため、上記の保証会社を利用したとしても必ず受かるわけではありません。

ブラックリストが原因で賃貸を借りれない人からよくある質問

よくある質問

最後にブラックリストが原因で賃貸を借りれない人からよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、下記の4つの質問です。

ブラックリストが原因で賃貸を借りれない人からよくある質問

  • 同棲相手がブラックリストに登録されていたら審査を通過できませんか?
  • 審査で借金はバレますか?
  • 独立系保証会社ならブラックリストでも受かりますか?
  • 審査に落ちる確率はどのくらいですか?

同棲相手がブラックリストに登録されていたら賃貸審査を通過できませんか?

同棲相手がブラックリストに登録されていたとしても、審査には通過できます。
なぜなら、審査では契約者となる人の情報しか確認されないケースがほとんどだからです。

同棲相手が登録されていても、契約者となる方が登録されていなければ落とされないので安心してください。
なお、仮に審査でブラックリストが原因で落とされたとしても、落ちた理由は明かされないため同棲相手にブラックリストに登録されている事実を知られることはありません。

賃貸審査で借金はバレますか?

借金はバレません。
なぜなら審査項目に借金を調べる項目がないからです。

仮に借金があってもバレることはなく、契約に影響を及ぼすことはありません。
もしも審査を受ける段階で借金があっても、自分から借金があると打ち明けないようにしましょう。

審査で借金はバレませんが、自分から話してしまったら当然バレます。
通常であればバレないため審査への影響はありませんが、バレてしまった場合はどうなるかわかりません。

独立系保証会社ならブラックリストでも受かりますか?

独立系保証会社では、基本的に信用情報のチェックが行われません。
そのため過去にクレジットカードローンの滞納などをしてブラックリストに入っていたとしても、受かることがほとんどです。

ブラックリストの場合は、信販系と呼ばれる信用情報まで厳しくチェックする保証会社を利用すると落ちる確率が高まります。

保証会社は選べるものではありませんが、申込の時点で信販系保証会社の利用が必須と記載されている会社の利用は避けるようにしましょう。

賃貸審査に落ちる確率はどのくらいですか?

落ちる確率は全体で見ると、約10~20%といわれています。
10人審査を受けたら1人から2人が落とされる計算です。

落とされる方は多くはありませんが、落とされたからといって気にする必要はありません。
なぜなら1度審査に落とされても2度目、3度目の審査で受かる人の方がほとんどだからです。

落ちてしまった場合は運が悪かったと割り切って、次のお部屋を探すようにしましょう。
なお、審査に落ちる可能性が高くても、絶対に2部屋以上同時に審査を受けてはいけません。

2部屋以上同時に審査に申し込むとバレた際に確実に両方落とされます。

【まとめ】ブラックリストだと賃貸は借りれない?

【まとめ】ブラックリストだと賃貸は借りれない?

いかがだったでしょうか?
ブラックリストが原因で審査に落とされるのは、信販系を利用した時だけです。
お部屋探しの際は信販系保証会社の利用が必須条件となっている物件は避けるようにしてください。

独立系であれば、ブラックリストでも賃貸を借りられます。
本記事がブラックリストのせいで賃貸契約に悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。