「もう50代だから賃貸は借りられないかも…」「年齢で審査に落とされてしまったらどうしよう…」
賃貸契約でこのような不安や悩みを抱えていませんか?
昔から高齢者は賃貸を借りにくいといいますし、年齢で断られて借りられる部屋がないかもと不安になってしまいますよね。
そこで本記事では、50代では賃貸を借りられないのかについて詳しく紹介していきます。
本記事を読むことで子供や孫を頼れない方でも自力で借りる方法を理解できます。
- 50代で賃貸契約は可能なのか
- 50代の人が賃貸を契約するコツ
- 落とされてしまう人の特徴
目次
【結論】50代でも賃貸は借りられる!
結論50代でも賃貸は借りられます。
なぜかというと、高齢者の入居を断っている大家さんは確かに存在しますが、それと同じくらい入居を受け入れている大家さんが存在するからです。
高齢化が進んだ現代では借りにくいだけで借りられないわけではありません。
コツさえ知っていれば、子供や孫を頼らなくても家を借りられます。
賃貸が借りにくくなるのは65歳から
アパートが借りにくくなるのは、65歳前後からです。
なぜ65歳前後からなのかというと、高齢者の定義が65歳からとされており定年退職で仕事がなくなるのも65歳前後からだからです。
しかし65歳を超えても借りにくくなるだけであって、借りられるアパートが無くなるわけではありません。
また、65歳から入居が可能な高齢者向け住宅は数多く存在するため、老後のためにわざわざ戸建て住宅やマンションを購入しておく必要はありません。
自分の定年退職の歳があらかじめわかっているのであれば、仕事を失う前に老後の住まいを借りておくことがおすすめです。
高齢者を断る大家さんは少なくなってきている
一昔前は高齢者になるとアパートを借りられなくなるから戸建てやマンションを購入する人が多かったですが、現代では年齢で断る大家さんは少なくなってきています。
これは高齢者の人口が昔と比べて圧倒的に増えてきていることと、賃貸であれば仮に事故物件になってしまっても3年で告知の必要がなくなることなどが理由です。
自力で見つけることができなかったとしても、自治体やNPO法人などに相談することで住まいは見つかります。
歳をとった時に持ち家が無くても住まいに困る心配はないので安心してください。
50代が賃貸を借りにくい理由
50代は定年退職もまだ先ですし高齢者といわれれば微妙なラインですが、20代30代の頃と比べるとアパートが借りにくい傾向があります。
若いころのような感覚でアパート探しに挑むと、思ったようにいかず引っ越しが間に合わない可能性があるので注意しましょう。
賃貸を借りにくい理由
- 働けず収入が少ないから
- 孤独死や室内事故を起こす危険性が高いから
働けず収入が少ないから
理由1つ目は、「働けず収入が少ないから」です。
高齢者は仮に年金をもらっていたとしても、若い人のように長時間働けないことから収入源が限られています。
そのため大家さんによっては家賃を滞納されるのを恐れて入居を断っています。
高齢者になっても働く人が昔と比べて増えてきていますが、一人暮らしできるほどの収入があるのであれば比較的契約は難しくないと考えて良いでしょう。
既に収入が少ない場合には、子供に保証人になってもらったり、家賃が安い物件を選んだり対策を取らなければ借りられるアパートが見つからない可能性が高いです。
孤独死や室内事故を起こす危険性が高いから
2つ目の理由は、「孤独死や室内事故を起こす危険性が高いから」です。
高齢者を避ける大家さんのほとんどは、孤独死や室内事故を起こされる可能性が高いと考えています。
そのため一人暮らしを検討している場合や、夫婦2人での入居を考えている場合には審査に落とされやすくなります。
もしも一人暮らしの家を探しているのであれば、親族の家の近くでアパートを探すなど、孤独死のリスクを下げられるよう努めましょう。
一人暮らしでも近くに親族が住んでいることを証明できれば大家さんに孤独死のリスクが低いとアピールできます。
50代が賃貸を借りるコツ
50代でアパートを借りる場合、高齢者歓迎物件を探したり保証会社が利用できる物件を選んだりするとアパートが借りやすくなります。
賃貸を借りるコツ
- 親族に代理契約を頼む
- 高齢者歓迎物件を狙う
- 保証会社を利用できる物件を選ぶ
- 家賃が安めの物件を選ぶ
下記からは、それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
親族に代理契約を頼む
親族を頼れる場合は、親族に契約者になってもらう代理契約を選ぶと簡単にアパートが借りられます。
代理契約とは、名前の通り実際にアパートに住む方とは別の方が契約者になる契約方法のことです。
働いていない学生の一人暮らしや高齢者の一人暮らしの際などに利用されます。
代理契約であれば、実際にアパートに住む方が高齢者であっても契約者の収入や職業、年齢で審査を受けられるため簡単に審査に通過することができます。
高齢者の場合は代理契約が最も簡単にアパートを借りられるため、可能な限り親族を頼ることがおすすめです。
高齢者歓迎物件を狙う
抵抗がない場合は、高齢者歓迎の物件を狙うこともおすすめです。
高齢者歓迎物件とは、名前の通り高齢者でも入居可能なアパートのことです。
高齢者向け住宅とは違い高齢者が生活をしやすい設備が揃った物件という訳ではなく至って普通の賃貸ですが、高齢者でも簡単に借りることができます。
歓迎物件は、不動産屋やネットのお部屋探しサイトの条件検索などから探せます。
興味がある場合はお部屋探しサイトで歓迎物件を調べてみてください。
老人ホームなどとは違い完全に普通のアパートのため、高齢者扱いされたくないと感じている方でもストレスなく暮らせます。
保証会社を利用できる物件を選ぶ
保証人を頼める親族がいない場合は、保証会社を利用できる物件を選びましょう。
保証会社とは保証人を誰にも頼めない人が増えてきたことから生まれたサービスで、保証人の代わりとして利用することができます。
これまで保証人でアパートを契約してきた方にとっては馴染みのないサービスで不安を感じるかもしれませんが、2023年現在では保証人よりも保証会社を利用することの方が一般的です。
保証会社を利用できる物件であれば、保証人を頼める相手がいなくても借りられるため、親族がいないなどの事情がある方は保証会社を利用できる物件を選ぶようにしましょう。
家賃が安めの物件を選ぶ
高齢者は若い人と比べて審査の通過が簡単ではないため、可能な限り家賃は安めのアパートを選ぶことがおすすめです。
なぜかというと、家賃が高いアパートよりも安いアパートの方が審査の難易度は低いからです。
家賃を下げると質も下がってしまいますが、妥協できる範囲で家賃の安い物件を選ぶようにしましょう。
なお、審査では家賃の3倍以上の収入があるかをチェックされます。
高齢者の場合は年齢でマイナス評価を受けるため、家賃の3倍以上の収入がない場合には落とされると考えるようにしてください。
賃貸を借りられない50代の特徴
下記の3つの特徴の内、1つでも当てはまっている場合は契約を断られてしまう可能性が高いです。
賃貸を借りられない50代の特徴
- 一人暮らしを希望している
- 保証人を頼める親族がいない
- 正社員として勤めておらず安定収入が少ない
一人暮らしを希望している
50代でアパートを探している方の中でも、一人暮らしを希望している方はアパートを借りられない傾向が強いです。
なぜかというと、一人暮らしの高齢者が最も孤独死のリスクが高いと考えられるからです。
50代はまだまだ働けることから若いという見方もできますが、お部屋を貸す側からすると数年後に60代になる方は高齢者に見えます。
そのため、50代であっても一人暮らしを希望している場合には大家さんや管理会社の審査で落とされる可能性が高いです。
一人暮らしの場合は親族の近くに住むなど、孤独死のリスクを下げられるようにしましょう。
保証人を頼める親族がいない
高齢になるほど契約時に保証人を求められる傾向があるため、保証人を親族に頼めない50代もアパートを借りられない可能性が高いと考えられます。
最近では、保証人の代わりに保証会社を契約してアパートを借りるケースが一般的ですが、高齢者の場合は保証会社の契約とは別に保証人を立てるよう求められます。
なぜかというと、高齢者はアパートで亡くなったり、退職後に家賃を支払えなくなる可能性が高いからです。
保証会社を契約すれば保証人無しで借りられるような物件であっても、保証会社の契約に保証人を求められるケースは少なくないので注意しましょう。
頼れる親族がいるのであれば、あらかじめ契約時に保証人になってもらえないか確認しておくことがおすすめです。
正社員として勤めておらず安定収入が少ない
契約には年齢だけでなく、職業や雇用形態、収入状況なども大きな影響を及ぼします。
そのため、派遣社員やアルバイト、自営業、個人事業主などのような働き方をしている場合にはアパートを借りられない可能性が高いです。
なぜ正社員以外の働き方だと契約が難しいのかというと、アルバイトや自営業では収入に波があるからです。
収入に波がある職業は年齢に関係なく社会的信用が低いと判断され、審査ではマイナス要素になります。
高齢者の場合年齢も審査でマイナスな要素のため、さらに職業でもマイナスがあるとなかなか部屋探しには苦労すると考えて良いでしょう。
50代だと高齢者向け住宅や公営住宅はまだ借りられない
お部屋を探している方の中には、高齢者向け住宅や公営住宅を視野に入れている方もいるのではないでしょうか?
しかし残念ながら50代だとまだ借りることができません。
なぜかというと、高齢者向けに用意されている住宅には年齢制限があり、最低でも65歳以上からでなければ入居できないケースがほとんどだからです。
50代だとまだまだ働けることから入居は断られてしまうので注意しましょう。
高齢の方を優先して入居させているのには、高齢な人は収入源が限られているからです。
高齢者向けの住宅でなく、高齢者歓迎賃貸住宅であれば50代でも借りられるため、探す際は歓迎物件を狙っていくことがおすすめです。
50代以上の高齢者でも借りられるアパートの特徴
50代以上でも借りられるアパートの特徴を紹介します。
高齢者になると孤独死や室内事故を起こす可能性が上がることから、アパートの審査で落とされやすくなってしまいます。
お部屋選びの際はぜひ参考にしてください。
高齢者でも借りられるアパートの特徴
- 親族が近くに住んでいる
- 近くに医療機関がある
親族が近くに住んでいる
高齢になるにつれて孤独死を不安視され審査に落とされる確率が上がるため、できることなら親族の近くに住むことがおすすめです。
高齢者であっても同じ市内や徒歩20分圏内、車で30分で行き来できる程度の距離に親族が住んでいれば家族が近くにいるから孤独死の心配はないとアピールできます。
自分にもしものことがあった際にも親族が近くにいた方がお互いに便利なため、可能な限り親族の近くに住むようにしましょう。
近くに医療機関がある
50代でアパートを借りる場合は、医療機関の近くに住むことがおすすめです。
なぜかというと、高齢者にお部屋を貸すのを嫌がる大家さんのほとんどは、貸したお部屋で死亡されることを不安視しているからです。
近くに医療機関がある場所のお部屋であれば、何かあった時は医療機関に行くから部屋を事故物件にすることはないとアピールできます。
医療機関が自宅から近いことは、大家さんだけでなく自分にもケガや病気の際に安心できるメリットがあるためぜひ検討してみてください。
50代で賃貸を借りられない人からよくある質問
今回紹介するのは、下記の3つの質問です。
賃貸を借りられない人からよくある質問
- 賃貸は何歳まで借りられるものですか?
- 50代で賃貸を借りるのは恥ずかしいですか?
- 高齢者の賃貸契約は子供名義でも問題ありませんか?
賃貸は何歳まで借りられるものですか?
年齢制限はないため、何歳になっても収入さえあれば借りることができます。
しかし、高齢になればなるほど孤独死や室内事故を起こすリスクが上がることから審査で落ちやすくなります。
お部屋のランクを下げたり子供に保証人を頼んだり対策を取れば借りられるけれど、20代30代の頃のように借りたいお部屋を自由に借りられるわけではないと考えておきましょう。
2023年現在では高齢者の入居を拒否する大家さんが少なくありませんが、今後高齢化が進んでいくことから近い将来高齢者でもアパートを借りやすくなるといわれています。
50代で賃貸を借りるのは恥ずかしいですか?
決して恥ずかしくありません。
バブルの頃はマイホームを建てることがステータスと考えられていましたが、その結果現在日本では相続者のいない空き家問題が深刻化してきています。
世間には持ち家の方が良いか賃貸の方が良いかという論争がありますが、どちらにもメリットとデメリットが存在するため自分の好きな方を選ぶことが正解です。
アパートに住みたいのであれば、周りの目を気にせず堂々とアパートを選んでください。
高齢者の賃貸契約は子供名義でも問題ありませんか?
問題ありません。
退職し年金生活を送っている方には、子供名義にしている方も多いです。
高齢者は若い人に比べて室内事故やお部屋の中で死亡する確率が高いため、健康で病気を患っていなくても審査に落とされやすい傾向があります。
もしも子供を頼れるのであれば、子供を頼って子供名義を選んだ方が好きなお部屋に住める確率が高まります。
なお、子供名義でも問題ありませんが、名義人をお部屋に住む人以外にする場合は事前の申告が必須です。
【まとめ】50代だと賃貸は借りられない?
本記事では50代になると賃貸を借りられなくなるのかについて紹介しました。
高齢者になっても、賃貸は借りられます。
仮に収入が0だったとしても、自治体やNPO法人などの機関に相談することで住まいを確保でき、ホームレスになることはないので安心してください。
50代であれば自分だけでの契約も可能ですが、親族を頼った方が話がスムーズです。
頼れるのであれば親族を頼ることも検討してみましょう。